第15話 ピクニック
じーじはキングを連れて、もう一度、森を調査するというので、別れて家に戻った。
ダンジョンに入りたそうな子供たちにママからダンジョンに近づいたら、もうお乳あげないよと注意してもらったら、シュタッと手を挙げてダンジョンに行かないことを約束してくれた。
「ところでパパ。3年殺しってなーに?(話したいことあるけど、先に聞いておこう。)」
「彷徨いの迷宮の入り口には時計があってね。それが3年間の時を刻む造りになっているんだ。そして時計の針が0になると闇の棺が開いてダンジョンから大量のアンデットが溢れてくるんだ。それで3年殺しって言われているんだよ。」
「大変じゃない?!ネラとアイを連れて避難しないと!!!」
「落ち着いてママ。逆に言えば3年は大丈夫だから。ね?」
「本当にホント?(こわい、こわい…)」
「うん。本当。彷徨いのダンジョンは何度か見つかっていて、時計が間違っていたことはないんだよ。」
「2年後に引っ越しかー。」
「じーじさんが冒険者ギルドに連絡すると言っていたから、ダンジョンコアを破壊してくれる冒険者が現れるかもしれないから。ね。」
「うん。わかった。(パパが言うなら信じる。)」
「ママも何か話たい事があったの?」
「うん。明日、3つ畑の向こうのお隣さんが
「へー。お隣さんも無事生まれてたんだね。よかった、よかった。」
「本当によかったわ。ネラとアイと同い年だもんね。」
「贈り物かー。あれ?ベリーパイを贈るんだっけ?」
「そうしたいんだけど、森が危ないんでしょ?」
「ばぶ!(わしもついていくから大丈夫じゃ!)」
「ベリーなら浅い森でとれるし、ダンジョンに入らなければいつもと同じで安全だよ。」
「そ、そうなの?(でも心配よー。)」
「じゃー。家族でピクニックがてらにベリーをとりに行こうか?」
「そうね!直ぐにランチを用意するわね!」
日が高くなり、木々の間から降り注ぐ日差しが気持ちがいい。シートの上で家族みんなでのんびりとランチをとる。
「けぷぅ。(美味しかったのじゃ。)」
「けぷぅぅ。(美味しかったです。)」
「ごちそうさま。ママ。サンドイッチ美味しかったよ。」
「どういたしまして。(えへへ。)」
「ママは子供たちとのんびりしてて。俺は、みんなの声の届くところでベリーを摘んでるから何かあったら読んでね。」
「うん。」
森を少し進み、後ろを振り返ってママに手を振り、振替され、少し進む。
目の前をみるとガブガブと辺りに噛みつきまくっている草がある。ファングベリーだ。シナモンのような癖が強いベリーだがとても美味しい。
「よし。沢山ベリーがなっているな。」
丸眼鏡をただし、ファングベリーと向き合う。腰にくくった袋からもみ殻を取り出しファングベリーの前へとばら撒く。
ガウガウ!!!と威嚇しながらも、もみ殻を食べ始め注意がそれたのを確認してゆっくりと胴体のツタの部分になっているベリーを収穫する。取り過ぎると注意が戻るので3割程度のみ収穫してファングベリーから離れる。
「ふー。次、次。」
少し離れた所に、ジャラジャラと音を立てている草がある。チェーンベリーだ。油を浸した布でゆっくりとこすってやると気を抜くので収穫ができる。
沢山収穫してママに良い所をみせないとね!
―――――――――――――――――――――――――
おしまいです。
多分、プロローグの設定を殺しちゃたかな?
アラレちゃんくらいぶっ飛んだ話にするべきだったんだろうなぁ><
ここまで、読んでいただいた方には本当に感謝です。
ありがとね!
パパの娘は可愛い双子。だけど前世がドラとメカ!! 酔玉 火種 @yoidama-hidane
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます