第10話 秘密基地
「う。(基地を作ろうと思うのですが、
「ばぶ。(確かにな。巣
懐かしいなー。俺も子供のころに作ったっけ…って?!早いよ!生まれたばかりだよ!でもまー。体が入るか入らないかくらいの小さい基地なら見守ってあげるか。
「う。(では作成開始します。フェイズ1.領域作成。)」
ズドーン!!!!
子供部屋の中央に円形の穴がぽっかりと姿を現す。
ほへ?!
「ばぶ。(その体では掘りづらいじゃろ。わしが支えてやるわい。
「う。(承認。
赤と黒柄のドラゴン風のポンチョをまとったネラが、白と黄色柄のゴーレム風のポンチョをまとったアイをふよふよと浮かす。その後、自身とパパもふよふよと浮かし穴の中へと移動する。
「真っ暗だね。ライト!しかも、相当、深くないかな?ライトでも底が見えないよ…。」
「う。(縦に1キロメートル。そこから、半径2キロメートルの球形の施設になります。)」
「いやいや?!子供部屋から穴の底まで5キロメートル?!村の端から端より広いんだけど!!」
「ばぶ。(それなら、加速するか。)」
ギュィィィィーーーーン!!!とものすごい勢いで落下していく。
へほーーー?!
「う。(フェイズ2.外装作成。)」
真っ暗だった穴にましっろに淡く輝くパネルがペタペタと広がっていく。すべてのパネルが張り付くころには施設の中央付近にふよふよと浮かんでいた。まっしろに淡く輝く施設の中央に。
「ばぶ。(足場がないと不便じゃな。
半径50メートルくらいの浮遊する岩が現れる。
「う。(重力装置はエネルギー効率悪いと思い、建造物を作成する予定でしたが、これは便利ですね。あと20ほど造れますか?)」
「ばぶ!(余裕なのじゃ!
ババン!!!と2
「う。(完璧です。)」
「フフフン♪(どうじゃ♪)」
この子たちは何を造っているんだろう?これって、街とか国レベルでしょ?!いや、王様だってこんなの作ってないよ!
満足した姉妹とともに子供部屋に戻る。
「う。(施設オープンを唱えれば施設への入り口は開きます。)」
「いや。それじゃダメだよ。ここは本棚の端の本をクィっとして開くようにしないと!」
「ばぶ?(パーパは何を言ってるのじゃ?)」
「う?(解読できません。意味不明です。)」
パーパの浪漫は娘たちには伝わらなかった。その間もぐっすりとママは寝ている。ママは一度寝ると何があっても起きない性分なのだ。
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