第8話 魔力線
「ばぶ。(この世界には魔力というのがあるのじゃな。)」
「う。(
「ネラとアイは魔力の事が知りたいの?ママのママとジージは冒険者だから、今度、教えてもらおうか?」
「う。(外部情報の取得で思考をアップデートしたいですが、現状、魔力操作は解析完了しています。)」
そういうと、アイの体中に幾何学模様の魔力線が浮かび上がり、体の周りにも同様の模様が広がっていく。
そして、黒髪が魔力を帯びて銀色に輝く。
「ばぶ。(わしも、それくらいはできるぞ。)」
やはり、ネラの体に黒く燃えるような模様が浮かび上がり、体からメラメラと黒い炎が吹き上がる
そして、ブロンドが魔力を帯びて真っ赤に燃え上がる。
「魔力は使いすぎると負荷がすごいから、あんまり大きいのは使わないでほしいとパパは思うなー。っていうか、お願い。」
「ばぶ。(そもそも、魔力はたいしたことができないのじゃ。せいぜいこの程度じゃ。ギガフレアー!)」
ネラが開いた口の中に、小さな黒い球体が現れバリバリと急激に膨張し口から空に向かって赤黒い柱がほとばしる。
ほへ?!
「う。(そうですね。細かいことをするのにも不向きです。ハンドレッドレーザー!)」
アイの周りに浮かんでいる模様から、百本の糸のように細い光が空に向かって放たれる。
へほ?!
「わ!わかったから、パパ、わかったから!魔法使うとお腹
「ばぶ。(空腹は辛いのー。もう石は食べてくないのじゃ。)」
「う。(石はエネルギー変換効率悪いですよね。)」
「いやいや。石なんて食べないでね!ママの乳が出なかったら、山羊の乳もらってくるから!」
「ばぶ。(マーマの乳は細胞活性の竜紋を刻んであるから、大丈夫なのじゃ。)」
「う。(同じく
「いや?!問題あるよね?!あの模様消そうよ!そもそも、半分はパパのだって言ってるよね?!」
「「…。」」
「ねー。そこだけ、聞こえないふりするのおかしくない?!」
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