第45話 クーという女の子と少女達は買い物へ


「失礼しました」


 一夜先生のお説教を受けた俺は早々と職員室を後にした。

 職員室に呼ばれた理由は宿題の提出を忘れたのだ。

 俺はもちろん宿題をやって出した。矛盾している思われるが、今の俺は二人になっていることだ。

 そう、俺が職員室に呼ばれた一人分の宿題しか提出していなかった。本体の分の宿題をやって提出しても、クローン一個人として学校側の書類上に記録があるわけだから宿題を出さないとこうして怒られることが分かった。

 二つの身体がある以上二つ分の宿題やら提出物を出さないとまずいだろと先生には言われた。

 何が不味いのか、途中までしかまともに聞いていなかった。豚に念仏猫に経である。

 高校生になった俺は出される宿題が二倍になった。二倍と言っても宿題の内容は同じだから片方の宿題をもう片方が写せばいい。宿題の差別化が必要になるがそれだけのことだ。

 それと先生は俺に説教をするだけのために一度職員室から無機質な小部屋へと移動させられてた。話す内容が秘密的なこともあり、他の先生と言うか職員には聞かせられない内容だったから小部屋で説教をしたのだろう。

 俺と一夜先生が職員室へ戻っても他の先生は気にした様子はなかった。他の先生もそっち側の人間だろうと察した。


 先生も先生で宿題の件のことは先に言っておいてほしいものだ。俺という人格は本体とクローンの二つの身体で共有しているから宿題というなの作業は二つの身体の操作のいい練習として折り合いをつけよう。


 道面や佐々木の予想は当たっていたというわけで一夜先生の説教は一時間ぐらいで終わった。

 俺が説教を受けている間のクローンは月希達の買い物に付き合っていた。意識をクローンの方に移していたから本体の方はマネキンのように突っ立て一夜先生の説教を聞いていた。

 クローンの身体で月希達と遊んでいたからまともに説教を聞いていなかった。本体の身体でたまに相づちうったり、はいと答えたりしていたから先生も俺がクローンの身体で月希達に付き合って説教をほとんど聞いていなかったことに気づいていないと思う。


 説教が終わったので鞄を取りに教室に戻ってみるとクーが一人だけいた。

 彼女は一人で教室の窓から校庭を見下ろしていた。

 校庭では部活動に勤しんでいる生徒が青春を謳歌している。そんな光景を見る彼女の無表情に近い顔が少し寂し気に見えた。

 遊びに誘ったクローンの俺に断れて落ち込んでいるのだろうか?断ったのは俺だが、今の現状で俺やクローンに話しかけるのは少しだけ怪しく思われる。男の方で高校に入学してから一回しか話したこといないし、朝と帰りの挨拶を交わす間柄でもない。クーと俺はただのクラスメイトでしかない。

 しかもこの学校は普通の学校ではない上に学校が襲撃されたばかりだ。そして俺は特殊な存在だ。学校と敵対関係の組織がスパイを潜り込んでいてもおかしくない。それがクーかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 まあ、こっちの俺はクーとの接点が無いので話しかけることもなく、そそくさと鞄を持って教室を出ようとしたが。


「水泡君、ちょっといいですか」

「お。おう」


 彼女は俺に気づいて話しかけてきた。

 相手がスパイと思っていたから不意に話しかけられて身構えちゃったよ。


「あのユッちゃんさんと遊ぶ約束があると聞いたのですが」

「まあ、この後月希達と合流する。そういうお誘いなら済まない付き合えない」

「っえ?そういう誘いとは」

「俺は急いでいるからまた明日!」


 クーは俺に何か伝えたいことがあったと思うが、スパイ疑惑があるクーと話すのは避けなければならないと判断して適当な理由をつけて急いで教室から出た。

 学園内の人目が付かないところで生徒手帳を操作してホームに帰った。


 ホームには誰も帰ってきた形跡はない。月希達は学校が終わってホームには一度も戻ってきていないようだ。

 それはそうか。月希達は学校を出てスーパーがある方へ向かっていた。そして月希達の中にはクローンも一緒にいて、誰一人欠けることなく一緒に向かっていた。制服姿で。

 街の中へ出掛けるなら生徒手帳を簡単操作一つでホームに戻って鞄に置いてスーパーにいいのに。その方が身軽でいいのにと思った。

 一夜先生の説教を食らってドっと疲れが出た俺はホームのリビングにあるソファーに倒れこんだ。

 ちなみに月希達になんで一夜先生に職員室に呼ばれたか向かう途中で話した。

 ソファーで寝ていた廃モール事件で月希が拾ったミケーが俺の下敷きになっているが、いつも俺の上で堂々と寝ているから今日くらいは俺が上になってもいいだろう。

 と思っていたら、ミケーはすぐに抜け出して、フミャフミャと文句でも言っているかのように鳴いて俺の上に乗って改めて二度寝を決めた。


 本体が眠りについて俺の意識はクローンに移った。

 月希達はスーパーで今晩のオカズを買っていた。俺も一夜先生の説教を食らっている間もクローンの身体で月希達と一緒におしゃべりしながらスーパーに向かっていたけど。


「今日は雪君は何食べたい?」

「今日か、ハンバーグでいいんじゃないか?」


 雹に今晩のメニューは何がいいか聞かれた。別に俺は魚でも肉でも周が料理しないでいてくれるならなんでもよかった。周が料理するなら俺が料理したいほどだ。

 そういえば俺が料理したのはホームに来てから初日しかしていないな。雹が気を利かせてくれているのか、それとも男が台所に立つのが気に入らないのかは知らないが、気が付いたら雹が料理をしている。そしてこう言う。「もうすぐできるからゆっくりして」とか「食器を並べて」と。まったく雹は何を考えているのかはわからないけど雹の料理は美味い。姉と妹よりもだ。

 話しがそれたが、俺にとって今晩の晩飯のメニューなんてなんでもいいが、そのまま答えるのは人間として一人の男として女子に何か意見を求められた返答としてはダメだ。今は女だけど。

 月希が目に移った。月希のどことは言わないが、おもむろにハンバーグと返答した。

 月希のあの部分ってふっくらしてハンバーグみたいだな。


「そういえばアプリで見ましたが、ひき肉が安いみたいです」


 俺の返答に反応するかのように周が今朝見たアプリに送られるチラシで得た情報を言う。


「じゃあ、ハンバーグにするわね。それと付け合わせのサラダも」

「私、ひき肉を持ってきます」

「おお!ハンバーグか。いいよ。ルイもハンバーグ大好き!あとアイスも買っていい?いいよね?」


 周が気を利かせて精肉コーナーに、月希は氷菓子コーナーへそれぞれ行った。

 俺と雹が取り残されたが、二人きりでの会話が思い浮かばない。雹達と一緒に暮らし始めて一週間ほど経過したが、長年の幼馴染の月希や引っ込み思案な周と話しの内容のバリエーションは豊富とは言えないが、会話ができるし多少のコミュニケーションを取れるが、この雹という女の子は何を考えているかわからない。

 クーの件は夕飯の時に相談するつもりだ。

 寝ていたらいつの間にか俺のベッドの中に潜り込んでいるし、変なところで変なアプローチをかけてくるが、いざっという時に助けてくれる頼もしさを感じる。

 凄く頼りになる女の子だが、時々雹に対して恐怖を覚える。雹は謎が多い女の子だ。

 そして今、月希と周が離れたところを見計らって俺に接着剤が付いているとばかりにぴったりと張り付いている。困ったことにない胸を俺の腕に押し付けて体重をかけている。

 今の俺はクローンで女の子だ。

 第三者から見たらスーパーで女子高生同士でいちゃついているように見える。


「雹さんやこれは何かな?」

「何って?女の子に何言わせようとしているの?雪君は」

「言わないのはこの際だからいいとしよう。でも人前でこういうのはやめてもらいたい。人が見ているじゃないか。ほら子供が俺達を指しているぞ」


 子供がいる場所で女の子同士でイチャイチャするのは子供の教育上よくないぞ。


「誰かの前でイチャイチャするのってすごく興奮するじゃない?背徳的で、してはダメって思うほどに」


 雹さんってそういう趣味なの?俺はそういう趣味は持ち合わせていないから放してほしい。

 早く周!戻ってきて。

 そうだ。こんな時こそ男の方に意識を戻してって周りの視線が痛すぎる。

 顔をあげれば雹とキスできそうなほど雹の顔との距離が近い。気分逸らしに男の方の身体を操作して、体の上で寝ていたミケーをどかしてホームの風呂を沸かしに行く。

 男の身体を操作している間、女の方の身体は固まっていた。


「というのは冗談で、一瞬立ち眩みがしてね。もう大丈夫だから。雪君固まっちゃってどうしたの?私にドキドキした?」

「なんだよ。そういうのなら早く言えよ。俺も雹がそういう趣味なのかって思ったぞ。俺達は最近慣れていないことばかりやらされていたから疲れているならホームで休んでいろ」

「心配なんていらないわ。本当に大丈夫よ」


 立ち眩みがしたという雹の表情はいつもと変わらなく、無表情な顔は顔色が悪いのかさえ分からない。いつも表情がない彼女が具合が悪いと言えばそうなのだろうと雪はそう思った。

 雹と話しながらも、風呂の沸かすスイッチをして男の身体をソファーの上に戻して寝直した。俺が退いた場所で寝直したミケーの上に倒れた。

 また俺が自分の倒れこんできた俺に対して怒ったのか、ミケーはゲンコツの如く俺の頭に猫パンチを食らわせられた。

 子猫のミケーの猫パンチは威力がなくあまり痛くなった。猫パンチをお見舞いして満足したのか再び俺の上に乗り、丸くなって寝た。


 雹は雪の背中に付いていた不自然なボタンを取って捨てた。

 ボタンを雪に気づかれる前に取りたかったから立ち眩みと理由をつけて

 雪に付いていたボタンはステンレス製で女生徒の制服の背中についているのがおかしかった。明らかに流桜学園の制服のボタンのデザインではなかった。ボタンの表面は接着剤が付いている見たいにベタベタしていて薬品の匂いが少ししていた。そのボタンを雪がどこかで付けたのか。意図的につけられたのかも分からない。

 学校を出る前は付いていなかった。


「雹さん、ひき肉は2パックで間に合いますか?ってどうされましたか?周囲の人が見る目が何やらおかしいですけど」


 俺達を見ながらひそひそと話し合っている奥様達に周が反応して不思議がっている。

 今雹が立ち眩みで俺にもたれかかってきて俺をからかっていたから奥様達は俺と雹がイチャイチャしていたこと話しているだろう。

 恥ずかしいな。


「周、そのことは気にしなくていい。2パックでは足りないだろう。月希のヤツは大好物を無限に食うからな。もう2パックいると思うから三人で行こう」

「私はもう少し野菜を見たいから二人で行ってきてほしいわ。ルイみたいに好きな物見てきたら?」


 雹がそう言う。

 先ほど立ち眩みがしてここで野菜を見ながら休むと言っているように聞こえた。


「わかった。ひき肉を持ってくるよ」


 立ち眩みのことで雹のことは心配だったが、表情を見て具合が悪いのか分からない。しかし、肌白い雹の肌が先ほどよりかは赤くなっている気がする。立ち眩みが治ったのだろうか?俺をからかう元気があるみたいだし、そして気になる食材があるのか野菜コーナーにしばらくいるらしい。

 野菜を見ている雹から離れて精肉コーナーに周と共に向かった。


「雪さんとこうして買い物に来ていると何故か新婚の夫婦みたいですね。もちろん雪さんが旦那様ですよ」

「何を恥ずかしいことを急に言うんだ。まあ、今の俺は女だけどな。おっとこのことはここでは言えないことだな」


 照れながら周が自分達は新婚夫婦みたいと言うが、お互い女同士だ。

 新婚の夫婦よりも友達と買い物に来ている風に周りには見えている。百歩譲っても彼氏彼女の関係には見えない。なにせ今の俺は女の身体で男の身体の方は今ソファーの上でミケーと寝ている。

 俺は失言した。今は女と。周は知っているが、周りには俺達が置かれている状況を知らない一般の人がいる。誰が聞いているかわからない。

 そんな場所でポロっと自分の秘密を言うべきではない。


「私達の話を誰も聞いてませんて。ああ!」

「どうしたんだ?」


 周があることに気づいたみたいだ。

 なんだろうと思って周の視線の先を追うと俺達が求めていたひき肉が無かった。


「今日はひき肉が安かったですから買っていったのでしょうか?」

「まあ、ないならしょうがないさ。月希には我慢してもらうしかない」


 俺と周は野菜を見ている雹の下へ戻った。

 戻ってきたら。


「これどうするの?誰が払うのよ?」

「えー。アイス買っていいって言ったじゃん」

「そんなこと誰も言っていないわよ」


 そこには買い物かごいっぱいの氷菓子があった。

 どうやら氷菓子全部が月希が買う為に持ってきたようだ。

 誰が金を出すのか知らないが。

 そして月希と雹の誰が買うとか買っての言い合う。

 そして月希と雹が言い合う中でまた周りの奥様の視線を集めてしまう。

 店員も迷惑そうにこちらを睨んでいる。

 周が他人のふりをしている。


「わかった。俺、私が買ってあげるから騒ぐな」

「おおー!ありがとう!ユッちゃん。」


 周囲の冷たい視線に耐えられなくなった俺は氷菓子を買ってやることにした。

 周囲の目があるから女の子らしく自分のことを私と言い直した。さっきから自分のことを俺と呼んでいたから今更かな。

 てか、月希も先生から廃モールの報酬をもらったばかりだ。自分で払えばいいんじゃないだろうか。月希のことだから新作のエアガンとかモデルガンとかに速攻で使ったのだろう。なんという金遣いな荒い子だろうか。

 そんなことなら雹とモメないか。


 なんやかんやで会計を済ませた。

 なんで俺は今晩のおかずの分まで払ったんだろうか?それは解せぬが、それを雹に問いただしたら、「あら払ってくれるんじゃないの?」と言われた。

 払うと言ったが全部じゃないけど、欲しい物は今のところは数本のホラーゲームのソフトぐらいしかないし、甲斐性があるとこはって、今の俺は女子高生だ!

 と街中で言ったところで何もない。現在の俺は本当の女子高生で見た目そのままだ。

 意味不明なことを考えてないで早くホームに帰って風呂にでも入ろう。

 ホームの風呂も後五分したら沸くだろう。


 俺達はスーパーの帰りは学園の近くの人の目がない廃屋の塀の陰に隠れてホームに帰った。


「ただいまー!ミケー!」


 月希が靴を脱ぎ棄ててリビングに駆け込む。

 今現在、ミケーは男の方の俺の上で寝息をたてて寝ている。そして月希がその名を大声で呼んでも起きはしない。

 猫とはそういう生き物だ。


 そんな月希を放置して俺と雹は買った物を冷蔵庫に入れたりしているうちに風呂が沸いたアラームが耳に届いた。


「うっし!買った物は全部入れたし、先に風呂に入ってくるか」


 晩御飯の準備を始めた雹に悟られないように男の身体と共に自室に向かった。

 脱ぎ捨ててあった二人分の部屋着を持って、誰にも見られていないことを確認して風呂場に行った。

 器用に二人分の身体を操作して服を脱ぐ。

 俺とクローンの二人で風呂に入った。

 俺とクローンの二人で入るのは自分の身体やクローンの身体をじっくりと見る為に入るためではない。

 二人で入るのが効率的でもあるが、月希や雹に気づかれずにささっと入って、すすっと上がるためだ。

 自分のもう一つの身体となったクローンの裸は流石に見慣れた。最初は女の子身体だからと思ってドキドキしながらクローンの身体を洗っていたが、一週間も自分の身体として洗っていれば慣れる。

 だが、他の女の子の身体を見るのは少し抵抗が感じるし、男の方で裸のクローンの身体を見ると少しドキドキする。

 風呂に入るときは直力身体を見ないようにしている。


 男で頭を洗いながら、クローンを操作して体を洗っていると。


「お風呂沸いている!」


 そこに月希が風呂が沸いていることに気づいたのか。脱衣所に現れた。

 ミケーをカマっているんじゃなかったのか。


「おお!ユッちゃんが入っているの?アイスを買ってくれたお礼に背中流してあげる」


 風呂に入ってい来る気満々なことを言っている。


「待って俺が入っているんだ。俺の後でもいいだろ?」

「ルイとユッちゃんの中じゃん。小学生の時だって一緒にお風呂入っていたでしょ?」

「っく。二人かがりでも負けるのか。なんてバカ力だ」


 俺とクローンで風呂場のドアを押さえて月希の侵入を妨害するも月希のバカ力に押し負けて月希の侵入を許してしまった。


「ユッちゃん、クローンと一緒だったんだ。ルイも混ざっても問題ないよね。どっちから背中洗う?」

「クローンからで」


 入られた以上は月希に従うしかなくなった。

 男の方は湯船に入り、ことが終わるのを待った。

 クローンの背中で感じるあたたかな月希の手で洗われる感触がくすぐったくて早く終われと心の中で願っていた。


「ユッちゃん痒い所ない?」

「ないね。早く終わらせろ」

「ユッちゃん冷たいな。うーん。ユッちゃんの背中すべすべ。女の子みたい」

「みたいじゃなくて、こっちの身体は女の子なんだよ」


 と言った感じで背中を洗われた。スキンシップされながら。

 月希のスキンシップは胸を揉むわ、自分の胸を背中を押し付けるわ(月希がシャワーを取ろうとして意図せずに押し付けていた)で大変だった。


「ユッちゃんクローンの方は終わったよ。男の子の方も背中流すよ」

「こっちの身体はいい。お前冷えただろう。湯船に入って温まったらどうだ?」


 と提案して男の方の俺はしゃしゃっと頭の泡を洗い落として、光の速さので体を洗って風呂場から脱出した。クローンを置き去りにして。

 風呂場に残った月希はクローンを抱いて湯船に入って温まった後、クローンの頭を洗って上がった。

 湯船に入っている間、クローンの背中に月希の胸が当っていた。そして月希は自分の身体も洗ってと懇願してきたが断った。

 クローンがいくら女だとしても、月希が幼馴染だとしても、そこは超えられない一線だった。

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