第100話祭りの準備


やっと大臣達が帰った。官僚達は連休明けに仕方なく出社するサラリーマンの様に帰って行った。




それとマリアが自衛隊員に最終試験を課した。


試験内容は高梨班水嶋班に別れ、隊員達と共に連係を取り30階層を目指す物だ。




ただ、目指すだけで無く、狼や熊と連係して目指し、高梨水嶋が指示をしながらモンスターと連係して行く試験だ。




試験官はマリアで、指示にちゃんと従うか、隊員達と連係が取れて要るか審査するらしい。




俺も行こうとしたら、夏祭りの準備で行けなかった。




広場では櫓を組んだり準備が始まっている。


子供達も子供用お神輿を担ぐので、今はシルバと一緒にお神輿の掃除をしている。大人用神輿も出す話しは有ったが、神社で管理している物だし、神事を行える人も居ないので諦めた。




ただ、子供神輿と山車は町内会の倉庫に有ったので活用させて貰う事に。




広場では高校生達も文化祭の乗りで屋台等の準備をしている。今回の夏祭りは屋台グランプリを開催する事にした。




色々な部門賞を作り、投票で優勝を決める、勿論賞品も出る。




新撰組の彼女達も別れて、恋花は医師チームと医療所とポン菓子屋台を、歩美は本物のミニクレーンを使ったクレーンゲーム、美咲は食堂班と一緒に粉もん屋台でお好み焼きやたこ焼きを、楓は建設班と一緒にヨーヨー釣りと射的をやる事に、金魚すくいもやりたがっていたが流石に金魚が居ないので諦めた。




石川姉弟は鋳物で型から作り、たい焼きやベビーカステラの屋台を、型から作る力の入れよう。




俺は広場のテントで管理班と一緒に資材等の配布を担当している、俺だけだと適当に配布してしまうので、管理班が数量を管理して配布してる。




グリフォン達は流石に屋台を出せないので、グリフォン達は防衛を担当して貰い、子虎と子猪達は山車を引く事に成っている。




リザードマン達も誘おうかと思ったが、今年はまだ村との交流が進んで居ないので、来年以降の参加にした。




高校生達の屋台の準備に何故か、若い男達が率先して手伝っているが女の子は強かだ、男達を誉めて屋台の設置作業をさせている。男はなんて可愛そうな生き物何だろう。




男ははっぴで女性は浴衣を着て祭りに参加する為に配布も行った。




ダンジョンに潜っている隊員達も最終日には参加する予定だ、最終日には花火大会も行われる。ただ花火大会と言っても、打ち上げ花火は出来ないので、家庭用花火をするだけだけど、花火自体が貴重なんで仕方がない。




それと横田から交代で祭りに参加する事に成っている、立川の子供達も誘ったけど、即答で断られた。




横田は来年からは屋台も出したいと言ってくれている。




実は立川を誘ったのには意味が有る、立川は祭りが終った、数日後クーデターが起こる事に成っているので、子供達の安全確保の為だったけど、断られてしまった。




俺達は見守るしか無いが、子供達に被害が及ばない様にグリフォン達と近くで待機する予定だ。




祭りの準備も進み、各屋台では試作の製作も始まり、ちゃっかりした子供達は試食を楽しんでいた、子虎達もちゃっかり貰って楽しんでいる。




最近妊婦さんをよく見掛ける、流石に高校生の妊婦は居ないが、若い夫婦達は今ベビーブームが起きている、夜大してやる事も無いから夫婦円満だ。




独身の男達は自分達も家族を作ろうと精力的だ、奥様達が言うには出産が始まれば、女性達も憧れだし今度は結婚ブームが起きるはずと話していた。




うちもブルネイから帰ったら避妊を止めて子作りを始める事にした。




俺も子供が好きだから良いけど、プレッシャーを与えるのは止めて欲しい。




いよいよ、お祭り開始の朝を迎えた。




朝早くから、太鼓の音や子供達の声が聞こえる。






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