第99話大臣達の視察と言う名の休日


大臣達は何故かまだ村に居る。




大臣達の希望でリザードマンの村に視察に行く事に成ったが。


大臣や官僚も一仕事終えて、村でののんびりした生活に癒され、島に戻れば激務が待っているので、ちょっとした休暇気分を楽しんで貰っている。




ただ、あんまり楽しませると、他の大臣も来そうで怖い。




リザードマン達の所までは、サロンバスで向かう、この辺はもうモンスターは殆ど居ないので安全に行ける。




でもウサギやスライム等の弱小モンスターは居る、バスで行くのに気を付け無ければ行けないのはスライムだ。スライムをバスで引くとスリップ事故の原因に成るので、気を付け無ければいけない。




バスの中で大臣達と話していると面白い話が聞けた。




アメリカは北部は悲惨な状況らしいが南部の田舎はそれほど被害が惨く無いらしく、それで旧政権が北部で新政権が南部に別れ。


戦争までは起きていないが、下手したら南北戦争が起きてもおかしく無い状況らしい。しかも南部ではモンスター達と上手くやって、うちの村の様な所も有るらしく、一昔前の生活をしてる様だ。


しかし南部も排他的な人も多く一枚岩では無いらしい。




日本の隣の国は、今北も南も無い状態で国内は略奪等当たり前の世界で、日本に難民が押し寄せているが、戦後日本と同じ失敗をしない様に、総理が断固難民の受け入れを拒否している。




難民の前に対馬に侵攻して来てよく言えるよ、侵攻した者と関係無いと言っているが信用出来ない。




内閣の中にも受け入れ容認派もいたのですが、総理が断固拒否して、総理宛に日本は難民を受け入れる義務が有ると隣国から連絡が有りましたが、総理はそんな義務は無いと鼻で笑ってましたね。




総理も老人達が居なく成って、アメリカの干渉も無くなり、今は全力で復興に力を入れていますよ、党内に反対派はまだ居ますが、復興に向けては上手く纏まって来ましたから。




それと俺達が島でやった事が広まり、俺達の村に移住したい人も居る事を聞いたので、少しずつ村に移住する事を許可した。




鎌倉も落ち着きを取り戻しダンジョンから農作物の収穫が始まれば、あそこは多くの人を受け入れられる拠点に成るだろうと言っていた。




それと北海道では、強力なモンスターが都市部を離れ、札幌と函館の奪還作戦が始まった。




今回は力押しでは無く、除隊した隊員や民間人からダンジョン攻略者制度を創り、武器や装備を貸出しモンスターを狩って、食糧や装備を手に入れる制度を開始した。


まだまだ問題は山積みだけど、上手く行けば全国に広めたいと思っているらしい。




(攻略者より冒険者にしてギルドを作ればいのに)




そんな話をして要ると、リザードマン達の所に着いた。




バスを降りて、リーダー改め村長の所に向かう。向かう途中リザードマンの子供達にお菓子をねだられ、お菓子を配ると牙がちょっと怖いが満面の笑顔を返してくれる。


リザードマン達も甘い物が好きらしく果物なんかも育てていたらしい。




その話をした時にリザードマンから面白い話が聞けた、リザードマン達はダンジョンで産まれたのでは無いらしい。




元々は集落を作り生活をしていたところ、ダンジョンに飲み込まれたらしく、ダンジョンに飲み込まれた時からの記憶が曖昧でどれくらい時間がたったのか解らないらしい。




それと集落で生活していた時に人族やエルフやドワーフと交易していたみたいだ。




俺は獣人は居ないか聞くと、残念らしく居ないらしい、交易した事は無いが、コボルトやワーウルフなら知っていると。




後、見た事は無いが鬼族も居るらしい、オーガを従えた小数部族らしいが、かなり好戦的らしい。




最近ナビに聞いても答えがあまり返って来ない、ナビは力を失うらしく完全に俺の記憶と同化するらしい、元々俺にダンジョンの事を教える存在だったが、ナビもダンジョンの全ての事が解る訳では無いらしく、ただの初心者の案内するだけの存在だったのかも知れない。




ただ朗報は完全に同化すれば、俺は他人のステータスを見る事と調整が可能に成る。




同化にどれくらい掛かるか解らないが、ナビは最近完全に寝ている時間が増えた。




俺の中でも最初から体の一部として認識していたので淋しさは無いが、同化してどこまで出来るかは不安だ。




しかし、地球にエルフとか異世界の人間はこちらに来て居ないのか知りたい。




ナビも解らないらしいが、エルフさんには是非会ってみたい。




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