第34話資源探索
今日はWAPC8輪駆動装甲車で、行動範囲が拡がり、今まで行けなかった場所まで資財回収に来ています。
この装甲車の良いところは、モンスターが来ても、装甲が守ってくれるから気にせず走れるし、40㍉自動てき弾銃でモンスターどころか車も木端微塵です。
乗員も12名つめれば後2人は乗れるし、ATだから運転も簡単だし、難点はモニターは有るが視界が狭いのとエアコンが無い事位かな、乗り心地も良いしね。
俺と新撰組の5人で来てるんだけど、彼女達がモンスターに向けて40㍉グレネードを撃つと街が破壊される。
流石に不味いと思ったのか、今は小銃に切り替えたよ、もう新撰組から破壊女に変えようと思ったよ。
一つ目のパン工場に着いた、閉まった門をそのままつつこむと工場の中からゴブリンが出てくる、しかしゴブリンはゴキ見たいにどこでも居るな、上部ハッチから、彼女達は争う様に小銃でゴブリン無双してますよ、俺はタバコ吸いながら待機ですよ。
しかしゴブリンはどこかに巣でも有るのかな、20体以上居たよ。
粗方片付けて工場の中に、「誰か居ませんかー」声掛けは基本です、人間もモンスターも出てきてくれるから、そして先頭は勿論俺ですよ、何でかって人間の死体が有ったら嫌だからですよ、前に探索した時に彼女達がモンスターに喰われた死体を見てトラウマらしい、モンスターは虐殺してるのに。
工場の中はぐちゃぐちゃで、ラインの上のパンが食い荒らされてる、奥のシャッターを開けるとお宝発見、大量の小麦粉に砂糖に粉ミルク等、巨大なレトルトカレーにチョコまで有る、欲しかった食用油も有った、マーガリン等冷蔵物はダメだ、でもあんこは大丈夫かな。
これだけ有れば、先日手を振ってくれた子供達にも分けられるな。
次はホームセンターに到着、駐車場に入るとゴブリンが居ません、木陰に灰色のパンダ?熊?が居ます、なんか顔と体つきが愛嬌が有って可愛い、お尻をぷりぷり歩いてる、車で近くと歯をむき出し「ギャーギャー」カン高い鳴き声で威嚇してくる、デッカいタスマニアデビルみたい、可愛く無くなった。
しかも小銃が効きにくい、頑丈な体してるよ、さっきの鳴き声で仲間も呼んで囲まれた、グレネードは建物壊しそうで使えない、取り合えずバックで引きながら逃げる。少し離れて装甲車の上に登り、対物ライフルで狙撃、これは効いてる、しかしなんだろうあれは、ナビに聞くとモグワイと言うらしい、夜行性で昼間は比較的大人しいらしいが、ぜんぜん大人しく無い。
倒して中に入ると、ゴブリンの死体があいつらゴブリン食べるのか、食物連鎖が起きているのか、中はそれ程荒らされて無いな、食料品や電柱等は無いけど、物資は大量に有るな、紙オムツは必要だな、工具類も大工さん達喜ぶな、しかしデカイなアイテムボックスが無きゃ絶対に運べない量だ、セメントも木材も大量だ、2階に上がるとトイレ等住宅設備まで有るよ。
おっとモグワイが寝てる、結構居るな寝てるうちに殺そう、剣で刺し殺すと叫びやがった、不味い向かって来る、応戦するも固い、爪や牙で斬鉄刀を受け止める、流石に聖剣は大丈夫だが、援護しながらの戦いはキツイ、ヤバイ後ろからも来た、後ろはシルバが援護に入ってくれて助かった、こんななりして動きも速い、恋花が弓を欲しがるが出す余裕が無い、いてぇー爪で足斬られた。
「楓、止めろ」
楓が俺とモンスターの間に割り込んだ、楓が1匹を押さえるともう1匹が、楓に襲い掛かる。
「ふざけんなー」
俺は強引に傷ついた体を動かし、楓を助ける為に無理矢理モンスターに飛び掛かる、その時急に時間の流れがスローモーションに成った感じがして体も軽い、俺は2匹を一瞬で切り殺した。
後ろの戦闘も終わり、シルバが傷を治してくれた。
「雅也さん、さっきの動きはなに?」
「いや、俺も解らない無我無中で助けようとしたら」
「動きが見えなかった」
ナビに聞くとスキルの俊足らしい、前に取ったスキルだろ。
《マスターはまだスキルを使いこなせてません、使いこなすには経験が必要です、今の動きは無理矢理ギアを上げた状態でした、無理をすれば体を壊します、経験を積めばもっと自由自在に使えます、多分今回の動きで筋肉痛に成りますよ》
彼女達に説明してから、モンスターが新しい武器の材料に成るかもしれないので回収した。
帰りは運転を替わってくれると言うので任せたが、楓の運転は全員で止めた。
今回は大量の物資を確保して帰り、翌日は筋肉痛も無く安心しているとその翌日に筋肉痛がきた。
(やっぱ俺はもうオジサンなんだ)
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