第33話交換条件
俺は今、館長と恋花と供にヘリに乗っている、初めてヘリに乗ったけど、うるさい。
地上を見ると、火災の後やバリケードを作り立て籠った後が見える。
何故あれほど駐屯地に行くのを、嫌がっていたのに、向かっているかと言うと、政府が凄い条件を出して来た。
今把握してるダンジョンのレベルを教える事と斬鉄刀と槍を各5本と材料の配合を教える条件で、俺達の自治とWAPC1台(弾薬、燃料補給付き)の交換条件は飲んだ。
ただ、俺も完全に信じた訳でわ無い、アイテムボックスの中で脱出の為の準備もしてある。
でもまさか、試しに言ったWAPC が欲しいが承認されるとは、暑い、狭い、暗い、遅いホイールローダーと比べたら欲しいよ、だってヘタレな俺でも、今の世界ならこの車でナンパしたら100%成功するでしょ、でもヘタレだから乗せても何も出来ないけど。
うわー眼下に凄い数のテントが、話しに聞くと2万人近く避難してるらしい、それとここは駐屯地ではなく、立川基地らしい。
ヘリを降りると内閣府に案内され、いきなり総理大臣の部屋に案内された。
大臣と会った時はさほど緊張しなかったのに、総理大臣はなんか緊張するよ。
握手を交わし、軽く話しをしてから本題に、車両貸出と自治を認める書類にサインをして、一緒に昼食を取る事に、しかし総理も大変何だな、前にテレビで見た時より、痩せて老けた感じがする。
昼食後幕僚長に作戦指令室に案内され、向かう途中先日の議員が居た、議員が俺を睨んで来ると、幕僚長が元々口では大層な事を言うが行動が伴わないので、例の事件からすっかり誰も相手にしてませんと話してくれた。
(あの事は事件何だ、ちょっと怒っただけなのに)
地下に案内され作戦指令室に入ると、テレビや映画でしか見たこと無い、NASAの指令室見たいな設備の部屋が、俺は良い歳してテンションMAXです、大きなモニターには犬人間?コボルトか、豚顔の相撲取りはオークかな、WACの人達襲われて無いか心配だ、おぉー自衛隊もドローンを使うんだ初めて知ったよ。
俺もドローン欲しいな、ドローンは思い付かなかったな。
早速仕事です、日本国内のダンジョンの地図を見せられ、946ヶ所のダンジョンレベルを教えなきゃいけない、しかしダンジョン多いよ、こんなに有るのかよ。
ナビに聞きながら北から示していくが相当時間が掛かる、結局その日には終らず翌日も、でも夕飯が自衛隊カレーが食べられたのは嬉しかった、ただ具が少ないのはちょっと残念。
夕飯時に防衛大臣と幕僚長達と話したが、レベル40を越えると今の近代兵器ではモンスターに太刀打ち出来ない事やレベル50を越えるダンジョンは多分人間には攻略出来ない話しをした、その事により北海道奪還作戦は、札幌と函館を封鎖した作戦を検討するらしい、それとレベル10を越えるダンジョンから、クリア報酬にアイテムが出る事と、そのアイテムの中に自分のレベルやスキル等見れる、アイテムが有る事を教えた。
翌日もレベルを示し、終わったのは夕方でもう一泊して翌日帰る事に、館長と恋花は隊員からWAPCの操作を習ったらしい。
(良いなー俺なんか缶詰だよ、最初は作戦指令室がかっこ良かったが、2日も見れば飽きる)
刀と槍を渡す時に刀匠の石川さんの事を話すと第三師団に連絡して探して見ると。
全て終わり、総理に挨拶すると引き留められたが辞退して帰る事に。
帰りはWAPC2台とLAV2台で、俺は操縦を習いながら帰る事に、途中で何ヵ所か役所や体育館等バリケードを作り避難してる人を見かけた、避難してる子供達が手を振って暮れる。
隊員が言うにはかなりの数の避難所が有るが何処も食糧不足が深刻らしい、だからなんとしても北海道奪還は必要らしい、後避難所に盗賊化した外国人からも、防衛しなければ成らないから大変で、流石に射殺する訳にもいかないしと。
当初は外国人も一緒に避難していたが一部の外国人が暴動を起こし盗賊化したらしい、隊員はこんな時だからこそ協力したいと語っていたが、中々難しい様だ。
俺はダンジョンが出現したら、人類滅亡と思っていたが、人間も負けて無いと思い、仲間達優先だけど、少しは世の為に手伝っても良いかと思い始めた。
しかし、帰って温泉に入るとここから離れる事は出来ないと気持ちが半減してしまう。
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