第3話変わり行く世界
ナビが言うには2つの世界が急接近し干渉が始まっているらしい。それで約3万2千個のダンジョンがこれから約90日かけて出現するらしい。安易に考えていると、俺がクリアしたダンジョンはレベル1で最弱らしい。マジかよ俺死にそうになったのに。ダンジョンはレベル99まであるらしく、レベル90台のダンジョンとレベル一桁のダンジョンは数が少ないらしい。それに干渉が始まったばかりだからまだレベルが低く人里から離れた場所に出現しているが、レベルが上がるとエサを求めるために人口密集地にも出現するらしい。
「でも軍や自衛隊や警察が居れば大丈夫だよな」
《レベル約50までは、マスターの知識に有る兵器で対応できますが、それ以降は無理だと思います》
「じゃ、ダンジョンを埋めちゃえば」
《ダンジョンとは一種の生命体です、埋めたり、出入口を塞げばダンジョンは力を貯め、外にモンスターを放出するでしょう》
「じゃあ、どうすれば良いの」
《レベルを上げて対応するしか無いのです。人間のレベルの上限はありませんが、モンスターやダンジョンはレベル99までしか上がりません》
「でもレベルって上がっても解らないじゃん」
《レベル情報は見ることはできますよ。今、網膜に写します》
大曽根 雅也
29歳
レベル16
職業:①ダンジョンマスター
②市民
③――――
スキル:アイテムボックス
ナビゲーター
「えっ、これだけ?」
《マスター、これだけとは?》
「ほら、HPとか攻撃力とかは見れないのか?」
《そういうものは数値化できません》
「ゲームみたいに見れたらいいのに。後、職業欄が一つ空欄なんだけど何で?」
《職業は最適なものになりますが、ナビが最適化しましたので3つあるものの普通は一つです。今マスターが選択可能な職業は、鍛冶師、忍者、弓士、槍士、会社員、市民、研究者、引き篭り、以上です》
「おいおい、引き篭りって職業なのか」
《おすすめはしませんが職業です。職業はマスターに解りやすくするために職業と表示しているだけなので》
「じゃあ、職業は何がいいんだ?」
《マスターは①ダンジョンマスター②忍者③鍛冶師が良いと思います》
「どうして?」
《ダンジョンマスターは普通の人間より、体力、知力、腕力など人間の本来の力を凌駕しますし、ダンジョンクリエイトが使えます。忍者は速さなどが上がり、レベルが上がれば姿を隠すこともできますよ。鍛冶師はマスターが自分で武器や防具作れますよ。それとダンジョンマスターはレベル1ですが、鍛冶師と忍者はまだレベル0ですから、今居るスライムを倒せばレベルが上がると思います》
「ダンジョンマスターレベル1だと何ができるんだ?」
《ダンジョンクリエトでダンジョンの5階分、約3000坪くらいのダンジョンを作ったり、同じ広さまでなら結界を張ることができますよ》
「レベルが上がればいろいろできるのか?」
《勿論できますよ、ただダンジョンマスターのレベルアップはダンジョン攻略が必要です》
「マジかよ、もうやりたくないよ」
《マスター、一緒に頑張りましょう》
「でもダンジョン探すのも今じゃ難しいだろ」
《ナビにお任せください、一番近いダンジョンは北北西に約2300キロ行った山の中で、レベル2です》
「遠過ぎて行けないよ。このダンジョンでダンジョンマスター以外のレベル上げでもするよ」
《今居るスライム以外もうダンジョン攻略したので新たなモンスターは発生しません》
「マジかよ、それと話が変わるけど、シルバって何?」
シルバが名前を呼ばれぴょんぴょんしてる。可愛いし頭が良いな、どこが頭か解らないけど。
《シルバはメタルスライムの変異種だと思います、傷を治す特殊な能力もあるみたいですから》
「悪いモンスターじゃないんだね」
《モンスターは本能で動いていますので善悪はありませんが、シルバの主はマスターですからシルバが危害を加えることはありません》
俺も疲れたので一旦帰ってから話をすることにした。
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