第2話初ダンジョン

俺はネットでライオットシールド、コンパウンドボウ、ボウガン、サバイバルナイフ、プロテクター、大型LEDライトを買い準備をしたが、やはり近接戦闘用の武器が鉈では心許ないので槍を自作することにした。やはり盾を持つと矢を射るのは難しいボウガンでは2発目に時間が掛かる。強力なライトで照らし遠くから弓で攻撃して近づいてきたら盾と槍に持ちかえて攻撃することにした。




あれから1週間準備した。レベルアップの効果なのか体調は良いし体が軽い。もしもの時用に秘密兵器も持った。




さてと、スライム退治の始まりだ。ちょっと荷物が多かったかな、でも何階まであるんだろ。あまりにも強そうだったら逃げよう。




2階に来ました。ライトで照らして奥にスライム発見。コンパンドボウの威力を見せてやる。30m先に居るスライムに命中するとスライムが弾けた。




「おお、一撃必殺、これなら行けそうだ」




それからスライムを難なく倒して3階に。またここもスライムだ。何階までスライムなんだろう。大きさは変わらないな、でも数が多いな。赤っぽいスライムも居る。赤いのから狙っていこう。30mまでなら外さん。赤いのは一発じゃダメだな、2発目で仕留めた。殺れるレベルも上がったし、数を減らしたら盾と槍で狩ってみよう。結構レベルアップしたけど、魔法とか使えないかな。




それから4階もスライムだった。紫や黒のスライムも居たが数は少なく、大半が青っぽいスライムで余裕で倒せた。




5階は誰も居ない。用心しながら進むと大きな扉が。




「ついに中ボスかな、どうしようか帰るか、殺るか、でも何が居るのか見たいな、ちょっと覗いてみよう」




扉に近づく扉が自動で開いた、しかも外開きで。中に入らないように近づいて見るがよく見えない。中に入らないようにもう一歩踏み出すと室内が明るくなって、ヤバイと思い逃げようとすると見えない壁があるのか逃げられない。マジでヤバイと焦っていると正面に運動会の大玉ぐらいある銀色のスライムが居る。コンパウンドボウで射るも、ほとんど刺さらない。動きが遅くて助かるけど、あんなの無理ゲーだよ。


ヤバイヤバイ、効くか解らないけど、秘密兵器の液体窒素で凍らせてやる。でもデカ過ぎて中まで凍らなそう。クーラーボックスから取りだし小分けにした液体窒素を投げつける。10個しか無いのに、3発投げても効き目が薄い。下がって弓で射ると少し欠ける。もしかすると凍って衝撃が吸収できないのか、俺は決死の覚悟で槍とクーラーボックスを抱えスライムに挑んだ。だが、このスライムは硬い、終いには槍の先端が折れた。




「ふざけんな、俺の槍を壊しやがって」




俺は槍を捨て鉈で斬りつけるが硬いし手が痺れる。しかし効いている。そこに液体窒素をぶつけるが、スライムの体当たりをくらい吹き飛ぶ。痛いが殺らないと俺が死ぬ。最後の液体窒素を持ちスライムに挑む。スライムも結構ボロボロだ。同じところに鉈を降り下ろすと今までより深く刺さりそこに液体窒素をぶつけた。、するとスライムの動きが止まり、鉈を引き抜くとスライムが砕け、レベルアップの声が聞こえた。




「俺は勝ったぞー」




俺はその場で座りこんだ。するとバスケットボールぐらいの銀色のスライムが現れた。俺は死んだと思った、ところが声が聞こえた。




《レッサーメタルスライムが仲間になった》




「え、今の何、仲間って選択肢は無いのかよ」




仲間なら大丈夫だよな、攻撃してくるなよ。あー多分何ヵ所か骨折してるな。




すり寄ってくるスライムを触るとひんやりしてプルプルして可愛いな。




するとスライムが骨折して苦しい胸にすり寄りばっと広がり覆い被さってきた。騙された食われると思っていたら、スライムが元に戻り、今度は足に覆い被さった。その時胸の苦しみが無いことに気が付いた。足も痛くない、ありがとうスライム。




回復した俺はスライムを抱き上げ、スライムに名前を付けてやろうと思って考えるが、このスライムって男の子、女の子なのか解らない。それにしても手の中でプルプル震えて可愛いな、銀色だし玉だし、銀○は止めて、そうだ、お前は今日からシルバだ。


おおー解るのか腕の中でぴょんぴょんしてる。シルバは頭良いな、シルバ帰ろうか。




帰ろうとすると正面の壁にサファイアみたいな青い大きな石が埋まってる。




「もしかするとあれに触ると一気に帰れたりして」




俺は荷物とシルバを抱え青い石にさわった。すると石が光り俺の手に吸い込まれるように無くなったすると声が聞こえ




《世界初ダンジョン制覇、制覇特典、ナビゲーター、アイテムボックス、職業:ダンジョンマスターが与えられた》




それと同時に急に頭が痛くなり、意識を失った。




どれくらい気を失っていたのだろうか。




《マスター、大丈夫ですか》




「あれ、シルバ喋れる?」




でもプルプル震えているだけ。




《マスター、大丈夫ですか、私はナビゲーターです、マスターの頭の中に居ます》




「頭の中、えっ俺は乗っ取られた」




《乗っ取りませんよ、安心してください。何の問題もありません、実際に頭の中に居るわけではないですから》




「良かった」




《はじめましてナビゲーターです。よろしく、お願いします》




「よろしくね、ナビ、ナビゲーターって長いからナビって呼んでもいい?」




《マスターありがとうございます、名前まで付けて頂き感激です》




それからナビが何ができるのか聞くことにした。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る