第49話 炭酸水シャカシャカ
通販で炭酸水をまとめ買いしたら、キャップに「吹き出し注意!」と書かれていた。強炭酸なのかな?
とりあえず数本冷蔵庫に入れて、冷やすことにした。
翌朝──。
寝坊した私は急いで支度をし、冷蔵庫から水を一本取り出すと、鞄に放り込んだ。
駅まで走る、走る──。
ハァハァ…息を切らして最寄り駅に辿り着くと、喉の乾きを感じたので水のキャップを勢いよくひねった。あっ、しまったこれ炭酸水だった…。
次の瞬間、プッシュー!!ともの凄い勢いで水が零れて……
あれ、来ない?なんで!?
と思っていたら水が喋った。
「水、零れるかと思うとったやろ?んな訳あるかいな!零れるのは吹き出しやで吹き出し。まぁ言葉って訳や」
「なんやポカーンやな」
『……』
私はそれを凝視し、果たして飲んでいいものかと顔を近づけた。
「これ、賞味期限切れとるで。まぁ嘘やけど」
『びっ、びっくりした~!!』
私が吹き出した──。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます