第4話 透明人間の血
21××年、22世紀の我が国では化学の研究がかなり進んでおり、透明人間になれる薬も密かに開発されていた。
しかし悪用されない為、そして体質によって合う合わないがある為、トップシークレットだ。
俺は警視庁の刑事だが、ある時国と連携して、某企業で起きている連続不審死事件を透明人間として潜入捜査することに。
五時間しか透明ではいられないので、潜入しては出てを繰り返していたが、ある日もう一人の透明人間に見つかってしまった。
この会社と国のトップが繋がっていたのだ!と思った次の瞬間、俺は頭を思いきり殴られ、大量の血を流して倒れた。
だがそこには赤い血ではなく、透明の液体がただ広がるばかり……。
俺の体はもう一人の透明人間に抱えられ、車の後ろに乗せられた。
運転席に座っているのは、一見温厚そうに見える男。
車が出る直前彼は掃除のおばさんに
「そこ、水がこぼれてるからちゃんと拭いといてね」
そう言い残して、俺を連れ去った。
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