第2話 『カユイトコロハアリマセンカ?』
今年も地球の日本には冬が近づいている。日本はワレワレの仲間を増やすのにとても適している。
夏の終わり、ペルセウス座流星群に擬態し木更津の海岸に降り立ったワレワレは、そこに旅行に来ていた、予め目星を付けていた夫婦の身体にするりと入り込んだ。
翌日、早速女の職場に向かった。
女は東京にある、大手の製薬会社に勤めていた。
春からずっとインフルエンザワクチンを大量に作っているのはわかっていたので、数日かけそれの中身を全て入れ替え全国の病院へ。
男は救急隊員という仕事をやっていたので、病院関係者も含め難なく意のままに。
11月になり、いよいよその時がやってきた。インフルエンザワクチンを日本全土で人類が接種し始めたのだ。
『痒い……』そのワクチンが全身に廻ると、ヒトは痒みを感じ脳の一部が損壊し、次に目覚めたときにはワレワレの仲間になっているのだ。
また119番が!男は答える。
『カユイトコロハアリマセンカ?』
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