1-2 我流剣法『飛燕一刀流』
衆目の面前で赤っ恥をかかされた格好のランス。彼の逃げ戻った先は人里離れた山の中にある古びた小屋だった。この小屋はランス一味を手下に置く山賊の根城であった。いつの時代も、またどこの国においても山賊や盗賊の類というのは人目に付きにくい場所を拠点としているものだ。
「兄貴ぃ~」
「どうしたよランス。お前ぇら揃って顔に青アザなんか作ってきやがって」
「それがよぉ……」
ランスが兄貴と呼ぶその男……山賊の頭領に事の顛末をひとしきり話した。その話を聞いた男の表情がみるみる強張っていくのが手に取るようにわかる。
「……で、お前ぇはそのガキ1人に揃いも揃ってやられて逃げてきたのか」
「それが兄貴、あのガキめっぽう強くて……」
「フン! ゴチャゴチャうるせぇよ」
頭領は明らかにご機嫌斜めだ。低く、ドスのきいた声色にさしものランスも思わず身震いしてしまうほどである。
「このまま放っといたら我らのメンツが立たん。明日、この俺がサシで勝負してやる」
頭領……グレゴリーにとってはランスの敵討ちなど正直どうでもよかった。ただ、これがきっかけで村人たちが強気になり、村に対して好き放題できなくなっては都合が悪い。ただそれだけだった。ランスは自分の敵討ちのために戦ってくれると勝手に思い込み、喜んだ。
「兄貴! あのガキをブチ殺してくれよ!」
「……フン。
怒りに満ちたグレゴリーは不敵な笑みを浮かべた。
その夜、シオンはクリスと一緒に夕食を食べていた。食卓に並べられたものは、シオンがこれまで口にしたことのないものばかりだった。
「おっ、これ美味しい!」
シオンは初めて見る料理を見事に平らげていく。そのあまりに美味しそうに頬張っていくシオンの姿をクリスはさも嬉しそうに見ていた。
「よかったぁ! これ全部あたしが作ったんだよ~」
「へぇ、クリスが作ったんだ。すっごく美味しいよ!」
「エヘ♪」
些か照れくさそうに、だがよっぽど嬉しかったのかクリスは満面の笑みを浮かべた。
「ねぇ、シオンは旅をしてるんだよね。どんな旅なの?」
クリスの問いに一瞬、笑顔が消えた。が、すぐに笑って答えた。
「……人探しの旅さ」
「ふぅ~ん。人探しの旅なんだ。どんな人?」
「……よく、わからない」
「???」
シオンはそれ以上、語ろうとはしなかった。むしろ語るのを拒んでいる、そんな雰囲気さえ感じられた。
クリスもそれを察したのかはともかく、それ以上聞こうとはしなかった。
「あたしね……」
不意にクリスは自身の事を話し始めた。
「あたしね、このお店でパパのお手伝いばっかりしてるから、同じくらいのお友達、いないんだ。酒場に来る人、みんなおじさんばっかりだし。だから、たまたま通りかかっただけかもしれないけど、シオンみたいに同い年くらいの人とお話しできるの、嬉しいんだ」
なるほど、だからクリスはずっと笑顔だったのか。シオンはそう思った。確かに見ればクリスと自分とは年も近い感じがする。
「そっか。酒場で働いてりゃ相手にするのはおっさんばっかりだろうね。俺でよけりゃ何でも話してくれよ」
そう言いながら、
(明日ここを発つのに何言ってんだろ、俺……)
と、自ら放った言葉に思わず苦笑してしまった。
「シオンってば、ど~せ明日になったらどっか行っちゃうのに変なの~。でも、ありがとう♪」
さすがにクリスもそれはわかっていたようだが、それでも嬉しかったのだろう。
「じゃあ、お言葉に甘えてもう1つ!」
笑顔で言うとクリスは何かを話し始めた。が、その表情は笑顔でなくなっていた。
「あたしのパパ、本当のパパじゃないんだ。たぶんだけど……」
「えっ!?」
流れからよもやこんな言葉が出てくるとは思っていなかったのだろう。さすがに驚かずにはいられなかった。
「それって……」
「うん。たぶんだけど、時々そう感じるの。あたし、ママの事何にも知らないから、ママの事を聞くとパパはいつも誤魔化して何も教えてくれないの。どんな人だったのかも……。その時感じるの。もしかしたらパパ、ママがどんな人だったかとか知らないんじゃないかって。だとしたら、パパは本当のパパじゃないのかも……って思うの」
シオンは何と言っていいのかわからず、言葉に詰まったまま何も返せず、ただ沈黙するしかできなかった。困惑しているシオンに再び話し始めた。
「ごめんね。急に変な話して。今日まで育ててくれているんだから、パパはパパだよねっ」
そう言うと、もとの屈託のない笑顔に戻っていた。それは、本当の両親というのがどこかにいるのか、そしてどこの誰なのか真実を知りたい。そんな気持ちを抑えて気丈に振る舞っている笑顔なのではなかろうか……そんな風にシオンには見えた。
それからしばらく雑談をした後、シオンは寝ることにした。クリスが部屋を出る間際、シオンは話しかけた。
「そういえば、今日の連中、山賊の手下って言ってたよね?」
「うん。グレゴリー一家って山賊の手下だよ。それがどうかしたの?」
「いや、何でもないよ。また明日な」
「そっか。お休みなさ~い」
そう言ってクリスは部屋を後にした。
(ランスって言ってたな。ひょっとしたらひと悶着あるかもしれないな)
剣士としての勘が、そう告げていた。
翌朝……。
何やら慌てたようにクリスは家中を駆け回っていた。
「パパぁ~! シオンがいないよぉ~!」
「へ? さっきまでいたけどな。トイレにでも行ってるんじゃないか?」
このマスター、意外と能天気なのかもしれない。
「バカ! 違うもん! どこにもいないもん! もう旅に出ちゃったのかなぁ~」
クリスはせっかくの友達が何も言わず、突然目の前から姿を消してしまったかのように寂しそうに言った。すると、そんな事など露知らずな感じでどこからともなく戻ってきたシオンをクリスが見つけた。
「あっ! いた~」
「ヘッ??」
シオンには何が何だかさっぱりわかっていない。
「呼びに行ったらシオンいないから、もう旅に出ちゃったのかと思っちゃった」
「あぁ。散歩してたんだ」
どうやらシオンは早朝から周辺を散策していたようだ。『散歩』は体のいい言い回しで、実際には万が一グレゴリー一家が大挙してきた場合に備えて周辺の地理を理解しておくことが目的だった。
あの手の連中がこのまま素直に引き下がるとは思えない。となれば、より大勢でやってくるのではないか……。シオンはそう考えていた。
「シオン? 考え込んじゃってどうしたの?」
怪訝そうな表情で自身の顔を覗き込むようにしながら聞いてきた。
「あ、いや。何でもないよ。それより散歩したらお腹すいちゃった」
と、シオンは適当にその場を誤魔化した。
「朝ごはんできてるよ。今日もあたしが作ったんだよ!」
「おっ、楽しみぃ~♪」
得意げに言うクリスにシオンは少年らしい笑顔で応えた。
朝食を済ませ、しばし寛いでいると、クリスが一緒に出掛けようとシオンを誘ってきた。
「ここから少し行ったところに、とっても綺麗な景色が見える場所があるの! 旅に出る前にシオンに見せてあげたいんだぁ」
クリスの誘いにシオンは笑顔で応え、ここを発つ前に一緒にその場所へ行くことにした。
その刹那、シオンの予感は的中した。
店の外に出ると、そこには見るからに山賊とわかる気の荒い連中が、ざっと数えても20名はくだらない。その群れの中から見覚えのある男…ランスが現れた。
「俺はシカトでそんなガキとデートかよ。クリス!」
「……ランス!」
自分がどんなに誘っても暖簾に腕押しだったにもかかわらず、たまたま昨日居合わせただけの少年に懐いてるというだけでも、ランスの嫉妬は計り知れない。
「このガキ……!!」
ランスの露骨な怒りと強面の連中を前に、クリスは思わずシオンの背に隠れて身を潜める。そんなクリスの怯えた姿をシオンはチラッと見た。
「怖い?」
小声でそっと言ってきたシオンの言葉にクリスは腕を掴みつつ小さく頷いてみせる。
「大丈夫だよ。すぐに済ませるから、あとでその場所に連れてってよ。それまで中で待っててくれ」
どこからそんな余裕が出てくるのか、シオンは穏やかな、優しい笑顔でそう言うと、クリスを店内に逃がした。
クリスが店の奥まで行った事を確認すると、山賊たちに視線を向ける。その眼差しは、ごく普通の少年が持つものとは明らかに異なる、これから戦いに赴く剣士のものであった。
(あまり事を荒立てたくなかったけど、このまま俺がいなくなったらクリスが危ない。しゃーない。やるしかないか)
シオンが静かに腰の剣に手を添えたその時……。山賊の群れの中から1人の屈強な男……グレゴリーが現れた。
「どうやら俺の手下どもを袋にしれくれたのは、この坊やのようだな」
ブロードソードを肩に担ぎながら、グレゴリーはシオンと対峙した。
「俺はこの辺り一帯を仕切ってるグレゴリーってもんだ。世間じゃ山賊と呼ばれてるがな」
グレゴリーの口上を眉ひとつ動かさずにシオンは聞いている。
「お前のような坊やを大勢で嬲り殺すのは簡単だ。だが、そんな事をしたら一家の名折れだ。ここは俺がお前とサシで勝負してやる」
この場で多対一で戦っては多少なりとも周囲にも被害が出る。むしろ一対一ならそれも抑えられるとシオンは考えた。
「……いいだろう」
シオンは静かに、だが強い口調でそう言った。
「よし。だが俺の勝負は殺るか殺られるかだ。万が一にも俺を倒せたら、この村と住民には一切手は出さん。その代り、俺が坊やを殺したら今まで通り好きにさせてもらうぜ」
しばしシオンは黙ってグレゴリーを見据えた。彼の眼は嘘を言っているようには思えない。信じてもいい。そう感じた。
「……わかった。約束は守ってもらう」
グレゴリーは不敵な笑みを浮かべ、じっとシオンを睨み付けている。気が付くと、2人の周りには村中から人が集まり大きな輪を作っていた。その輪の中にシオンと、グレゴリーがいる。
辺りが静まり返った。誰もがこの勝負を固唾を飲むように見守っている。
「ところでおっさん、俺は坊やじゃねーよ。シオン。シオン=ラスターだ」
口調がこれまでのシオンとは明らかに別人だった。言い捨てるとシオンは静かに剣を抜いた。眩しい太陽の光を受けて銀色の光を放つ剣を正眼に構えた。
(何!? 『ラスター』だって? まさか、あの少年はあのお方の……?)
店の玄関から顔を覗かせるようにして2人の動向をクリスと共に見守っているマスターは、シオンの名を聞いて些か驚いているようだった。
「シオン=ラスターか。覚えておく」
グレゴリーはそれだけ言うと担いでいたブロードソードを構え、グッと強く握った。グレゴリーは下段に構えている。
周囲の人だかりからは人の声はおろか、物音ひとつさえしない。地面の砂を撫でる風の音だけが静かに流れている。
カッ!と目を見開き、グレゴリーは剣を下段に構えたままシオンの間合いに飛び込んできた。
「いやあぁぁぁあー!」
怒号のような気合を発し、砂埃を立たせながら力強く剣を振り上げる。シオンはこれを身ひとつで避ける。
なおもグレゴリーの攻撃は幾重にも繰り出されるが、シオンはこれらを軽やかに避けつつ、剣を器用に扱いこれを捌いていく。両者の剣がぶつかり合う毎に甲高い金属音が響き、火花が飛び散る。
一瞬の隙を突いてシオンの剣がグレゴリーの胸元へ突き掛かる。が、これを紙一重でなんとか避ける。
一旦間合いを切ったグレゴリーは薄ら笑いを浮かべ、じっとシオンを見据えた。
「なかなかの身のこなしと腕前だ。ランスたちがやられたのも頷ける。なら、今度はどうだ!」
言いざまにグレゴリーは足を蹴り上げ地面の砂を巻き上げると、剣を横一閃に鋭く振った。
仕留めた。一瞬そう思ったが全く感触がなかった事で打ち損じたと確信したその時、目の前にいるはずのシオンの姿はそこにはなかった。
「なっ!? ど、どこだ!?」
辺りを急ぎ見回すが、シオンの姿はどこにも見えなかった。と、その時……。
「俺はここだ!」
「なにっ!」
背後からの声に慌てて振り向き、振り下ろされてくるシオンの鋭い一撃を間一髪で避ける。
(チッ……! いつの間に俺の背後に……! この小僧、只者ではないわ……!)
この僅かな間で、グレゴリーは対峙するシオンが並の者ではないことを肌で感じ取っていた。
再び間合いをとり、下段に構えていた剣を肩に預けるように構えた。一方のシオンは構えを正眼から剣先を背後に回し、居合抜きのような姿勢をとる。
じりっ、じりっと少しずつグレゴリーとの間合いを詰めていくシオン。
(……来るな!)
シオンの右足がグレゴリーの間合いに入ったその瞬間……!。
「うおぉぉぉりゃぁぁぁー!」
「ハッ!」
渾身の力を込めて振り下ろされるブロードソードの剣戟よりも素早くシオンは間合いに飛び込むと同時にロングソードを待横一文字に振りぬいた。その余りの素早さと一撃の鋭さは、まさに獲物を捕らえる燕の如きである。剣はグレゴリーが装備しているレザーアーマーの隙間を正確に捉えていた。グレゴリーの左脇腹から鮮血が噴き出す。
崩れ落ちる膝を、剣を杖に辛うじて耐える。
「速い……! しかもなんて正確な攻撃だ。だがまだ終わっちゃいねーぞ!」
とは言うもののグレゴリーの息は荒く、脇からはドクドクと血が滴っている。
「あ、兄貴!!」
見かねた手下たちが駆け寄ろうとするのをグレゴリーは制止させる。その眼光はまだ勝負を捨てていない、闘志むき出しの鋭いものだった。
シオンは構えを解いた。が、その眼差しはグレゴリーを捉えて離すことはない。
「あんたの負けだ。早く医者に行って診てもらった方がいい」
「フンッ! この程度の傷で俺に勝ったつもりたぁ、随分と舐められたもんだぜ。最初に言ったはずだ。この勝負は殺るか殺られるか、だ」
言い捨てるとブロードソードを放り投げ、手下の1人から巨大なモーニングスターをチェーンで繋いだ武器……フレイルを受け取ると、シオンに対して構え直した。
「……そうか。そうだったな」
シオンは小さく言うと再び剣を構え、姿勢を極端なほど低くとった。
グレゴリーはその巨大なモーニングスターを振り回しはじめた。ブン、ブンと鈍い風切り音を立てながら徐々に回転が速くなっていく。速度が増すに従って周囲には砂埃が立ち込め視界が遮られていった。
「いっくぞぉー! どぉりゃぁぁぁー!」
怒号をあげ、砂埃が立ち込める中、渾身の力を込めてシオン目掛けてモーニングスターを思いっきり地面に叩きつけた。繋いでいるチェーンがビーンと張り詰め、千切れるのではないかというほどの勢いである。地面にぶつかった衝撃で凄まじい轟音と地響きが辺りに響き、砂埃がより一層立ち込めてくる。この一撃をモロに食らったら常人ではまず生きてはいまい。
やがて砂埃が徐々に晴れてきた。グレゴリーの思惑通りなら眼前のモーニングスターはシオンを叩き潰している……はずだった。
シオンの姿は砂埃の影響のない、グレゴリーの真上……中空にあった。
「チィッ!」
その姿を捉えた時、なんとか反撃を試みようとするが時既に遅く、シオンの素早く、鋭い斬撃の前には為す術さえなかった。
「飛燕一刀流『燕舞斬』!」
着地と同時にシオンのロングソードはグレゴリーの身体をチェーンごと斬り裂いていた。
切り口から鮮血を吹き出しながら、グレゴリーの巨躯がドサッと倒れる。
辛うじて息はあるものの、もはや戦える状態ではないことを確認すると、シオンは剣を一振りし鞘に納めた。
(あの技は……!! 『ラスター』の名にあの技! 間違いない!)
他の村人たちと同じく一部始終をじっと見ていたマスターは、シオンの放つ技にどうやら見覚えがあるらしく、それを今、この場で目の当たりにした事に驚きつつも、どこか納得している様子だった。
「ちっ……。こんなガキにこの俺がこうも簡単にやられるとは、な……」
それだけ言うと、グレゴリーはそのまま力尽き、そのひと言を最期に2度と動くことはなかった。
周囲にいた手下たちは、一体何が起きたのか呑み込めずにいたが、やがてその中の1人がグレゴリーの死を認識すると互いに騒めき合った。剣を収めたとはいえ、手下たちの動向を窺うシオンの眼光はまだ鋭く、それは紛れもなく事と次第によっては再び剣を抜く用意ができていることを意味していた。
「こ、このままいたら俺たちも殺されるぞ!」
手下どもは命惜しさに慌てるように散り散りに逃げ去って行った。ただ1人を除いて……。
ランスであった。彼の場合はそこに残っているというより、むしろ逃げたくても腰が抜けて身体が思うように動かないといった方が正しいかもしれない。
シオンがゆっくりと近づいてくる。
「わ、わ、悪かった!! お、俺が悪かった!! もうここには近寄らねぇから、命だけは……命だけは!!」
まさに藁をもすがる思いで必死に命乞いをするランスに、シオンは何も言わず剣を抜き、その剣先を彼の喉元に差し向けた。
「ヒッ!!」
怯えきっているランスを横目にチラッと酒場の入り口に視線を送る。そこにはマスターとクリスがこちらを見つめている姿があった。視線を変えランスをじっと見据える。剣先は微動だにせず、ランスの喉元に向けられたままだ。
「出来ることならこれ以上クリスに残酷シーンを見せたくない。この場から今すぐ消えろ!」
シオンの気迫に圧され、ランスは慌ててその場から逃げ去っていた。悲鳴を上げながら逃げていくランスに対し、ある人は石を投げつけ、ある人は角材の切れ端を投げつけるなど、今がチャンスとこれまでの恨みを晴らさんとばかりにやりたい放題だった。そんな中、去って行くランスの姿は惨めなものだった。
シオンは一度深呼吸をすると、剣を鞘に納めた。シオンの右手が剣から離れたのを合図に、周囲にいた村人から歓声が上がった。
かくして、ランスの一件に端を発した山賊・グレゴリー一家との争いは幕を閉じ、村にはいつもの賑わいが戻っていた。一方、酒場の中だけはいつもとは比べ物にならないくらいの賑わいを見せていた。
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