特別な人間にしか治せない『紫蝶病』それを治すために派遣された祈祷師と治療を行ってもらえず死んだ少女。これは、その裁判の記録。あなたは──『どっち?』***この作品は、読み手の立ち位置によって意見が揺らぐであろう典型的な作品。途轍もなく深く考えさせられる。そして、ふと現実に目を向けた時、全く同じ事が毎日自分の目の前で繰り広げられている事に、気づくだろう。読んでいてスッキリ気持ちが良い、という物ではありません。しかし、とても大切な事を改めて考えさせてもらえる作品です。
ふだんあまり意識しない病気に関する法廷闘争。興味深く読み進み、なるほどとうなずきました。どうせなら判決まで読みたかったです!