第8話 検察側の主張
黒江が村人達の前で、「私はこの村の守り神です」といった趣旨の発言をしている場面が目撃されている。そのことから、黒江は村人の保護者である意識はあった、つまり作為義務はあったと主張する。
また、この事例は通常の事故などとは異なり、明らかに自分が治療を施さなければ患者が死ぬことが分かっている「紫蝶病」のことでありながら、それを施さなかったことは十分保護責任者遺棄致死罪に値する、と主張した。
勝負はあったように思われた。
しかしさすが最強の弁護士軍団、見事に裁判員の同情を買うような最終弁論をみせた。
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