第7話 現代版〜兎と亀?

誰しもが1度は読んだ事がある『昔話』ですが…幼い頃に『もしも、現代に昔話があったらどうなるのか?』と想像をふくらませた人もいるよねぇ?

でも、ちょっと待って…そんな『小説』は存在しているかなぁ?

たぶん、見かけた事さえないよねぇ?

なら、現代風にアレンジしてみようではないかぁ?

では、始めるよぉ…『兎と亀』の物語が始まるよぉ!

ほらぁ…席について

はじまり、はじまり…パチパチ


20××年


みんなも知っているよねぇ…山頂目指してうさぎと亀が走るけど…ウサギが途中で居眠りして亀がゴールするけど…でも、これでよいのかねぇ?

という事で、まずは登場人物にもハンデが必要なので「うさぎ」〜「宇佐美 銀次」「頭の回転は早く頭が良い。でも、さぼりぐせがある。」

一方、「亀」〜「亀岡 澄花」「真面目な性格だが、正義感は強く、優柔不断。」

では、その二人の「兎と亀」の話を見てみよう。

「おい、澄花?そう、いやさぁ、俺達、兎と亀って言われているけど…どう、思う?」

「銀次は、頭の回転が早いし、すぐに仕事が終わって、さぼるからでしょ?だから、兎でしょ?」

「そうだけど、おまえはまだ仕事終わんないのかよぉ…トロいって言うか、真面目だなぁ…今どき、手書きじゃ、おわんねって…貸してみなぁ…」

「あぁ…ありがとう。」

「ほらぁ、終わったぞぉ。飯を食べに行こう。」

「おまえのおごりなぁ…」

「まぁ、仕事も手伝ってもらったからねぇ…」

「よし、決まりなぁ…ポンポン」

「もう、銀次ったら」

「それにしても、澄花は眼鏡をかけていない方がかわいいぞぉ。」

「そうかなぁ…」

「ちょっと、何するのぉ?」

「どうだぁ、似合うだろ?」

「そうねぇ…私より似合っているかも…」

「なぁ…似合うよなぁ。」

「でもなぁ…澄花の眼鏡だからかけたくなった。」

「えぇ…どう、言う事?」

「はぁ?理由なんかないよぉ。」

「ほらぁ、ご飯食べに行くぞ!鞄貸してみなぁ!」

「ちょっと…」

はい、現代の「兎と亀」は末永く手をとりながら幸せになりました。


その後、兎と亀の話がマスメディアで取り上げられて学園ドラマでリニューアルされたとか…しなかったとか…


「めでたし、めでたし。」



「終」

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