第6話 現代版〜北風と太陽?
誰しもが1度は読んだ事のある『昔話』ですが…幼い頃に、『現代の世の中にあったら?どうなるのか?』と想像をふくらませた事はありますねぇ?
でも、そう言えばそんな『小説』は今までなかったなぁ…っと思いませんか?
そんな想いを現代風にアレンジしたら、物語は完結するのか?それとも…
では、早速、『北風と太陽』の昔話を読んでいきましょう?
ほらぁ、はじまるよぉ、幕があがるよぉ。
座って、座って…パチパチ
20××年
吉岡 鉄雄(58)は製菓メーカーに勤務する営業マンで担当地域は新宿と交通の便もよい為に外回りはたいてい、電車とバスを使っている。
今日も、9時から外回りで取引先の大手ドラッグストアー、コンビニチェーンと立て続けに新商品の打ち合わせがある。
そんな時に太陽と北風が喧嘩を始めた…
「いいかぁ、自然界で俺様が太陽光を発射して、人間に恩恵を与えている。それに、太陽光発電でお湯を沸かして、いるんだぁ…偉いだぁ!」
「はぁ?何を言っている?お前は熱すぎてたまんないだけだぁ!寧ろ、脂ぎった体脂肪の固まりのデブと一緒だぁ…寧ろ、俺様が一番じゃ!俺のおかげで風力発電で人間に恩恵を与えている。すごいんだぁ!」
「はぁ?お前は、くだない親父ギャグを言って周囲を寒くするぐらいしか出来ないだろうが、偉そうなこと抜かすなよぉ!」
「何!よし、そこまで言うなら、あそこにいる親父を先に裸にした方が役にたっている事にしようぜぇ!」
「よし、解った。なら、負けた方がガリガリくん1年分なぁ。」
「ちょっと待て、それはお前が食べたいだけだろうがぁ…俺はチロルチョコなぁ…」
「よし、チロルチョコだなぁ…解ったよぉ。」
「それじゃ、じゃんけんぽん」
「よっしゃ、俺が勝ったから北風から先攻なぁ。」
「チキショー!まぁ、見ていろよぉ。」
「プヒュ〜!」
「ほらぁ、どうだぁ〜!着ている服が破けそうだぞぉ…」
「ちょっと、待てって、あのおやじは匍匐前進はじめているぞぉ。それに、前の女の子のスカートがめくれてニヤニヤしてるぞぉ。そのまま、コンビニに行ったぞぉ。」
「あれぇ、コンビニに入ったまま、出てこないなぁ…おかしいなぁ…」
「おい、地下鉄乗ったみたいだぞぉ…」
「北風!ダメだったみたいだぞぉ?」
「次は、俺の番だなぁ…よし、始めるぞぉ!」
「えぇ?電車が暑さの為に止まったかぁ…チキショー。何て日だぁ…ついていないなぁ…しょがないなぁ、タクシーを拾うかぁ…えぇ?マジかぁ、タクシーもだめかぁ…しょがないなぁ、歩くしかないなぁ…それにしても、本当に暑いなぁ…たまんないなぁ…こりゃ、取引先に行く前に倒れてしまうなぁ…おっと、スパがあるなぁ…風呂でも入ってから行くかぁ…」
「おい、惜しかっただろう?」
「いやいや、だめだなぁ。最終的にはスパが親父を裸にしてしまったから、昔みたいにはいかないなぁ…」
「そうだなぁ…引き分けだなぁ…」
「でも、俺達何で喧嘩してたんだっけ?」
「いやぁ…よくわかんないなぁ…まぁ、良いやぁ…飲みに行こう。」
「そうだなぁ…行くかぁ…でも、怖い女房は大丈夫なのかぁ?」
「あぁ…何とかするって…」
その後、北風と太陽は…「太陽に吠えろ!」で有名な俳優になったとか…ならなかったのか…真実は闇の中…
「めでたし、めでたし。」
「終わり」
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