第5話現代版〜 鶴の恩返し?

誰しもが読んだ事のある『昔話』ですが…もしも、この現代の世の中で『昔話』が甦ったらどうなるのか?と想像した人もいますよねぇ?

でも、ちょっと待てよぉ…そんな『小説』ってあったかなぁ?

という事で昔話を現代版でアレンジして書いて見ましたよぉ!

では、早速「鶴の恩返し?」はじまり、はじまり…パチパチ


20××年

北海道のとある湖で…


ここは、鶴が戻ってくる事で有名な湖のほとりである。

たまたま、鶴の写真をとりに来た。

「いやぁ、今日は寒いなぁ…寒くてたまんないなぁ…そろそろ、鶴の大群が来るなぁ…すごく、幻想的だとテレビでも言っていたなぁ…それにしても、今日は寒いから、観光客も写真を撮影する人もいないから少しついているなぁ…」

「カァ〜カァ〜!バタバタバ…カァ〜カァ〜!バタバタバタバタバタバタ…」

「おぉ、すげぇ!こりゃ、いい写真が撮れるなぁ…幻想的だなぁ…あれぇ?何か、変だなぁ…「カァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」」

「あちゃ、鶴が足を引っかかって、動けないなぁ…たくぅ、酷いなぁ…何で湖に鎖なんて投げたのかなぁ…待ってろぉ!あった、あった、たまたま、車の中に工具を置いておいたから良かったなぁ…よし、これで大丈夫だぁ…良かったなぁ?今度は、気をつけてなぁ…」


その後、2、3日すると…知らない女性がインターフォンを鳴らした。

「ピンポーン…すいません、先日、助けてもらったもので…」

「はい、覚えてないなぁ…」

「ですから、湖で鎖に繋がっていたところを助けてもらったので…」

「あぁ…なるほどなぁ、鶴を保護研究している野鳥の会ですねぇ?」

「はい、どうぞ」

「いやぁ、良くここにいる事がわかりましたねぇ?やはり、足に発信器とか?もしくは、逆に監視されてました?最近では、GPS何ていうのもありますからねぇ?」

「いえいえ、同じ仲間…違うなぁ、そうですねぇ…鶴も最近では、絶滅危惧種になっておりますので、監視とは言いませんが、情報が入るようになっております。」

「なるほど…ところで、どうしましたか?」

「突然で、申し上げ憎いのですが…鶴を助けて頂いたお礼とは言って何ですが…1週間程、泊めて頂けませんか?」

「はぁ?はい?突然過ぎて、知らない人を入れる訳にはいかないなぁ…」

「ですよねぇ…しかし、鶴は貴重な生き物でして何とお礼をすればよいかと悩みまして、出来ればお役にたてればと…」

「いやぁ、とても、嬉しいのですが…こんなに綺麗な女性を入れると…私も男ですから…どうなるか?保証は出来ませんよぉ。」

「解っております。しかし、貴方が何もしない、心の優しい方だと解っております。」

「まぁ、確かにそんな事はしませんが…」

「では、1週間程泊めて頂けませんか?」

「まぁ、そこまでいうのなら、そこの部屋を使って下さい。」

「はい、ありがとうございます。後、けして覗かないでもらってもいいですかぁ?」

「はい?どうして?」

「はい、お礼をしたいので…」

「はぁ?だから、お礼何て入りませんよぉ。」

「いえいえ、お願いしますよぉ!」

「解りました。でも、食事の時とお風呂の時は声をかけますねぇ?」

「はい。」

「たくぅ、急に来て、お礼何て言われてもなぁ…嬉しいけど戸惑うって…」

「ちょっと、外に行って気晴らしでもしてくるかぁ…」



「ただいま…」

「カタン、コトン、カタン、コトン…」

「はぁ?何の音だぁ…」

「すいません、何の音ですか?」

「はい、実はお礼に着物でも…っと」

「いつ、織り機を…搬入するなら、声ぐらいかけて下さいよぉ!びっくりするじゃないですか?」

「はい、さっき、外出していたのですいませんでした。」

「織り機の音が響くので、出来れば昼間にお願いします。そろそろ、夕食になるので、食事しましょう?」

「はい、今、行きます。」


「あのぅ、今日は、寒くなったので鍋料理でも…ってねぇ。」

「美味しいそうですねぇ…」

「ところで、何が入っているんですかぁ?」

「はい、キムチ鍋を作りました。」

「へぇ、美味しいそうですねぇ?」

「そう言えば、JALのマークは素敵ですよねぇ?それから、ペリカン便に、ハトヤに鳩サブレー最高ですよねぇ?」

「はぁ…?」

「そうですねぇ。ところで、着物を作っているんですねぇ?」

「はい」

「いやぁ、とても、うれしいのですけど…最近は、近くのスーパーや駅に行けば安くて丈夫な衣類もあるので…大丈夫ですよぉ。」

「そう何ですか?」

「そう何ですよぉ…お礼はしなくて良いから、明日にでも帰ってもらいたいのですが…」

「そうですかぁ…」

「とても、うれしいですけど…当たり前の事をしただけですから…はぁ…そろそろ、気付いて欲しいなぁ…鶴だって、ばれているって、土足で入ってくるし、女装しても鶴だからなぁ…織り機もペリカン便で搬入するし、さっきは、聞き流していたけど、鳥の話しかしないしなぁ…よし、今のうちに警察に連絡しておこう…」


「はい、そう何ですよぉ…流石に、これ以上は無理だと思いまして、先程、盗撮しました。」

「おぉ!マジかぁ…よく、笑わずに対応しましたねぇ?」

「もちろん、笑いをこらえるのに、必死ですよぉ。ツイタァーに投稿したら、すごい事になりました。」

「それでは、今から伺います。ウハッハッハッハァ…」


ピンポーン!

「はい、こちらです。」

「だから、開けないで下さいって!」

「マジかぁ…鶴?鶴だよねぇ?警察です。」

「そんな事はないですよぉ?鏡見ました?昔は大丈夫だったのかなぁ…?」

「ちょっと、まだ、恩返ししていないのですが…」

「ちょっと、バタバタしないで…人間の言葉をしゃべる鶴を捕獲しました。」

「騙したのねぇ…」

「だから、恩返しは入らないって言ったよねぇ?」

「純粋に恩返しをしたかったのに…」

「そうは言うけど、土足で入ってきて、部屋が足跡だらけになっているし、女装もバレバレとなれば…」

「えぇ…!」

「もしかしたら、ばれていないとぉ?」


はい、現場の仲村です。

今日、『鶴の恩返し?』をしに鶴が来た現場です。早速、お話しを聞こうと思います。

「いやぁ、びっくりしましたよぉ!湖で鶴が鎖に足を取られていたので助けたら、数日後に、突然、インターフォンを押して、女装をした鶴が話始めましたから…正直、笑いをこらえるのが必死でしたけど…どこまで耐えられかと思ったのですが、限界でした。それに、今時、織り機をペリカン便で送ってきて、カタン、コトン、カタン、コトン…もう、無理って思ったけど…ご飯ぐらい食べてみたくなったら、鳥の話をはじめてギブアップ…」

「なるほど…確かに、耐えられないですねぇ?」


一方、しゃべる鶴は警察に厳重に管理され、自衛隊に移送され、アメリカの軍部とNASAによって厳重に管理されたとの事。

その後、しゃべる鶴は鶴の大群と合流出来たのか?それとも、鶴の恩返し?をしたのか詳細は不明である。

その一方で、マスメディアに密かに出ており「徹子の部屋」で司会をしているとか…していないとか…

真実は闇の中…


しかし、自分の羽で織った、布だけは今もテーブルクロスになっているとの事。


「めでたし、めでたし。」


「終わり」

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