第3話 傘が壊れてしまった

先日、10年くらい愛用していた傘が壊れてしまいました。


ワンタッチオープンの折りたたみ式で、骨はチタン製。

とても軽く、それでいて大きいので重宝していました。

晴れている日でもカバンに入れて持ち歩いていました。


突然の雨から守ってくれたカーサン。(この傘の愛称)

灼熱の太陽から守ってくれたカーサン。(涙)


それが突然の別れになってしまうなんて。


別れの日は、嫌なことがあってとても機嫌が悪かった。

仕事が終わり帰宅時に追い打ちをかけるような雨。

駅に着くなり、いつもより強めに傘を閉じた。


その時、バキっという音がしました。

それが最後の言葉だったのです。


開閉機構が壊れてしまい、開きっぱなしに。

プラ部品が経年劣化で脆くなっていたのが原因の模様。


傘が壊れただけと言えばそれまでですが、なんだか悲しい。

長年付き合った友達との永遠の別れのよう。(大げさ)

大事なものは失ったとき分かると言いますがまさにそう。


たかが傘というなかれ!

共に過ごした日々は尊いものなのです。


そんなことをいいつつ、いまはAmazonを彷徨うのでした。(ゲス顔)

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