第三話 9-11
「えっときみ、
人差し指を立てながらちっちっちっと
「……何だお前は?」
「え、わたし? わたしは
「……ちっ、だれかと思えばただの親戚か。次から次へとどいつもこいつも……」
そう言うと
「ガキは引っこんでろよ!」
ドン! と
だけどその手は、彼女にまで届かなかった。
「は~い、乱暴は許しませんよ~」
どこから現れたのか、サングラスをかけたにこにこ顔のメイドさんが二人の間に割って入った。何をやっているのか分からない素早い動きで、
「くっ……お、お前……僕をだれだと思ってるんだ? たかだか親戚とそのメイド程度が
「
「き、聞いてるのか……! どこの馬の骨かも分からないメイドの分際で、すぐにパパに言ってお前らなんかクビにしてやる──」
テレビとかに出てくる
「お、おかーさん……」
「え?」
「み、
おかーさん……?
おかーさん……お母さん。
って、お、お母様……!?
「え、あ、
「は~い、そだよ、
え、で、でも、アルバムに写っていた母親らしき人とは違う気が……
というかそもそもこの子、中学生くらいじゃないの……?
「お、おかーさん、すごく若く見えますから……」
若く見えるとかそういう問題じゃないよ!? 美魔女とか超越して、もうただの美幼女だよ!
もはや驚きすぎて言葉も出ない。
だけど俺以上に事態を受け入れられない人物がいたみたいだった。
「の、
「お前じゃないよ。ぷりてぃ~
「
「う……
そこで
そして
「──わたしは
そう言い放った。
「そ、そんな、
うん、まあ信じられないっていう気持ちは分かるけど……完全に
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