第138話 タイムリミットは8分程らしい。(21/2/14改稿)

 今回は「エロ注意」の話です。

 運営様からの指導で表現を改めましたが、不十分な場合は再修正致します。

 まだ問題があるようでしたら「138話に問題あり」と速やかにご連絡下さい。


 下ネタが苦手な方と15歳未満の方は、第139話にお進み下さい。

 スマホでご覧の方は、念のため壁を背にしてからご覧になって下さい。




 ――では、準備が出来た方はどうぞ。




 生娘寮の運動会は、5連覇中のイエローチームがリードしている。

 僕達ピンクチームは今のところ2番手だ。


 ここまでは、それほど変わった競技もなく、普通の学校の運動会にあってもおかしくないような競技が続いていたが、ここで生娘寮ならではのペア競技がある。


 僕がネネコさんとペアで出場する「オムツ交換競走」だ。


 姉妹学年の2人で手を繋いで一緒に走る競技であるが、下級生が成人用オムツを着用し、途中のオムツ交換台で、上級生にオムツを交換してもらうという、障害物競走のような競技である。


「これ、マジでミチノリ先輩とやるの? チョー恥ずかしくね?」

「そうだね。だから、ネネコさんと僕がペアなんじゃないの?」


 ネネコさんは既に大きなオムツを着けており、普段よりお尻が大きく見える。

 体操着のクォーターパンツの上から着けているので、こんなものなのだろう。


「そっか。ボク、ほかの先輩とだったら、もっと恥ずかしかったか」

「いや、そうじゃなくて、ほかの1年生と組んで恥ずかしいのは僕のほうだから」


 忘れたパンツを僕に取ってくるように頼むようなネネコさんが、この程度で恥ずかしがるとはとても思えない。むしろ恥ずかしいのは僕の方で、相手がネネコさん以外だったら、かなり気まずいだろう。


 僕達の対戦相手は、イエローチームが針生はりうねる先輩と柔肌やわはださらさんのペア。

 ブルーチームが升田ますだ知衣ちい先輩と浅田あさだ千奏ちかなさんの姉妹ペアだ。


「位置について、よーい……スタート!」


 長内おさない先生の振る旗をみてスタートする。ネネコさんと手を繋ぐのも久しぶりだ。


 足は僕達のペアが1番速く、最初にオムツ交換台へ到着した。

 交換台にネネコさんを寝かせて、新しいオムツを用意する。

 オムツはサイズが大きいだけで、赤ちゃん用のものと構造は、ほぼ同じだ。


「ネネコさん、オムツ替えますよ」


 赤ちゃんのオムツを替えるときのように声を掛ける。ミヤビちゃんの場合は声を掛けると嬉しそうな顔をしてくれたが、ネネコさんは恥ずかしそうである。


「あんまり、ジロジロ見ないでよ」

「そう言われても、見ないと替えられないでしょ?」


 ネネコさんが恥ずかしいというのは、このM字開脚の格好の事で、下には体操着を着ているのだから、何も問題ないはずだ。


 そう思っていた僕は、何のためらいもなくオムツを開ける。


「――⁉」


 そこに見えたもの……それは、ミヤビちゃんに少し毛の生えたような……いや、これはきっと、何かの見間違いだろう。


 僕は慌てて目をらしたが、逸らした先でM字開脚中の柔肌さんと目が合ってしまい、さらに慌てて視線を戻す。


「はやく替えてよ。チョー恥ずかしいんだけど」

「ごめん……っていうか、何でパンツ穿いてないの?」


 僕は大急ぎで新しいオムツと取り替えながら、ネネコさんに質問する。


「チューキチが、『これにはき替えろ』っていうから」

「体操着の上に重ねて穿くだけで良かったはずなんだけど」


 中吉なかよしさんの性格は、僕以上に大雑把だ。おそらく本人に悪気はないのだろう。

 ネネコさんも素直すぎる気がする。何も疑問に思わなかったのだろうか。


「マジ? ボク、もうお嫁に行けないじゃん」

「それはないと思うよ。ネネコさん美人だし」

「そう思うなら、ミチノリ先輩が責任とってよ」

「いや、僕は主夫志望だし、ネネコさんだって前に僕の裸見たでしょ?」


 ネネコさんが描いたぞうさんの絵も、今ではいい思い出だ。 (第21話参照)


 再度2人で手を繋ぎ、なんとかゴールインしたが、結果は当然3着。つまりビリである。ネネコさんは顔が真っ赤で、僕はずっとドキドキが止まらなかった。


「ボクは、部屋で着替えてくるよ……」

「僕は、次の競技があるから……」


 競技の後、ネネコさんは寮に戻り、僕は次の競技の集合場所へ向かう。


 今回の事件は、周りの人に気付かれていても不思議ではない状況なのに、その場で指摘するような人は誰もいなかった。






 ネネコさんのオムツの中身が強烈に目に焼き付いた状態で、次の競技が始まる。


 競技名は「フープの営み」。先日、体育の時間に練習した、2人で1つのフープの中に入って腰を前後に振り、フープを回す競技だ。


 各チーム5組、全部で15組のペアが一斉にフープを回し、腰を振った回数ではなく、継続時間での勝負となっている。


 僕のパートナーは、1年生の大間おおま名子なこさん。

 体育の時間に練習した感じでは、僕とは相性がよさそうである。


「大間さん、よろしくお願いします」 

「総大将さま、よろしくお願い致します」


 練習の時と同様、大間さんに背を向けてもらい、僕は大間さんのお尻に腰を押し当ててから、フープを構える。


「あっ……」


 すでにジャストフィットしているようで、大間さんがかわいい声を出した。


「競技始めますよー。よーい……スタート!」


 長内先生の合図で、皆一斉に腰を振り、フープを回し始める。


 お尻の大きなお嬢様方のペアは、ゆっくりと腰を前後に動かしている。

 僕の場合、ゆっくりだとフープが落ちてしまうので、腰の動きはやや早めだ。


 両手は、フープに当たらないように体の横に伸ばして恋人繋ぎ。大間さんが倒れないように踏ん張ってくれているので、僕は自分のペースで腰を動かしている。


 しばらくして、他のチームのペアが何組か脱落したようだ。いずれも身長差のあるペアで、身長の近い者同士ペアを組んでいるピンクチームは全て残っている。


 ここまでは脇谷わきたにさんの作戦通り。ここからは体力勝負だ。


 体力の無いお嬢様方からどんどん脱落し、ピンクチームでも、天ノ川さん有馬城ありまじょうさんペアと脇谷さん熊谷くまがいさんペアが、力尽きてフープを落としてしまった。


 開始から5分ほど経過した頃、かなりゆっくりとフープを回していた横島さんとハテナさんのペアも脱落。ピンクチームで残っているのは矢場やばさん椎名しいなさんペアと僕達だけとなった。


 イエローチームで残っているのは、草津くさつてる先輩と高木たかぎ初心うぶさんのペア。こちらのペアは僕達と同じ体勢で、高木さんが前、草津先輩が後ろで腰を振っている。


 ブルーチームは影口かげぐち優奈ゆうな先輩と大場おおば迎夢げいむさんのペアで、こちらはお互いが向かい合って楽しそうに腰を振っている。


 僕はまだまだ体力的には余裕があるし、腰の動きも軽快だ。


「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ……」


 大間さんも声を押し殺しながら、転ばずに踏ん張ってくれている。


 だが、ここで別の問題が発生した。

 あまりにもジャストフィットしていて、とても気持ちがいいのである。


 ――これが「フープの営み」か。


 天ノ川さんの言っていた通り「割とガチ」な競技だ。


 僕は長内先生から、予行演習ではあるが性交演習の講義を受けた。それによると男性が挿入してから射精に至るまでの摩擦回数は1000回くらいらしい。


 これは、男性経験が豊富な警備員のお姉さんも納得していた回数である。


 今の僕は、1秒間に2回のペースで腰を振っていて、僕の欲棒は体操着越しではあるが大間さんの太ももに挟まれることにより、心地よく摩擦を受けている。


 仮に1000回しか持たないとなると、タイムリミットは8分20秒だ。

 だからといって、腰の動きを遅くしたらフープが落ちてしまう。

 ここは、なんとか耐えるしかない。


 僕は心の中で「老人介護、老人介護……」と鎮静の呪文を唱える。


 しかし、鎮静させるはずが「老人介護」→「成人用オムツ」→「オムツ交換競争」→「ネネコさんのオムツ」→「その中身」となってしまい、僕の腰の動きは逆に勢いを増してしまった。


「総大将さま、いけません、それ以上されたら……」 

「ごめんなさい。大間さん、僕は我慢出来そうにないです」


「んっ、んっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ……」


 大間さんのかわいい声が大きくなる。僕もそろそろ限界だ。


 ――ネネコさん!


 太ももを貸してくれている大間さんには非常に申し訳ないが、僕の頭の中に浮かんでいたのは、顔を赤くしてM字開脚するネネコさんの姿だった。


「……総大将さま」


「大間さん、ごめんなさい。腰を振りすぎて、お腹をこわしてしまったようなので、ちょっとトイレへ行ってきます」


 僕は大間さんにそう言い残し、股間を押さえながら大急ぎで寮へ向かった。

 これは、誰もいない自室で、こっそりシャワーを浴びて、パンツを洗うためだ。


 競技中、僕の体に何が起こったのか。

 それは、読者の皆様のご想像にお任せ致します。

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