17.救援

 さあさあとステージの天幕を濡らす雨の音も、それに負けじと響いているはずの声援も聞こえませんでした。

 とねりこパーク、フードコートに設けられた野外ステージ。

 水を吸ってぬかるんだ着ぐるみの内側は暗く暑く、見えるものといえば目前にポツポツとあいた空気穴だけ。


「――クラフト・アップ!」


 その向こうに見えるヒーロースーツの挙動だけが四夏の位置を決める全てでした。


「――マイニング・スピンキック!」


 フルプレートよりなお重く動きにくいその外装を引っこ抜くように動かして、大きく吹き飛んで舞台袖ぶたいそでへ。


(き、つい……っ!)


 腰が悲鳴を上げたとき、別れ際のさくの言葉が甦りました。


『――いいですか。今はアタシたちがキャッスル・モンアルバンです』



§



 【崎田劇剣げきけんクラブ】の応接室。

 予定変更のしらせに空気が凍ったのも一瞬、ドアを閉めふりむいた香耶乃かやのは肩をすくめました。


「皆、これからすぐスタジオへ向かって」


 涼しい顔はまったくいつも通りで、四夏とて漏れ聞こえた会話がなければ疑わなかったでしょう。


「みんな、って四夏も?」


 杏樹あんじゅの問いに香耶乃はうなずき。


舞台こっちはダメだ。スケジュールがズレちゃった。付き合わせたら放送時間に間に合わない」

「そんな、じゃあどうするんですかっ?」


 立ち上がった朔を落ち着かせるように手のひらをかざします。


「正味のハナシ、同時翻訳はなくたっていいんだ。試合の映像さえあれば経験者ふたりの解説で間を持たせられる。朔っちゃんも四夏っちゃん相手なら話せるでしょ。聞き役はあっちゃんで、進行の台本を渡すから――」

「そうじゃなくて! いえ……それもですけど、こっちは?」


 さっきまでの怒り心頭が嘘みたいに気遣わしげな朔。

 たしかに、四夏たちを帰すということは香耶乃を頭数に入れても欠員二人の状態で依頼のショーを迎えるということ。


「……ギリギリまで駆けまわって来てくれそうな人をあたってみるよ。最悪ほかの事務所に頭をさげるって手もある」


 香耶乃がのぞかせた苦渋の表情が、それがどれだけ厳しい手段かを物語っているようでした。


「センパイ、こっちに残ってください」


 判断は即時。恐いくらいに真剣な朔がまっすぐこちらを見上げます。


「競技の知識ならアタシだってあります。解説に二人も必要ありません。お願いします」

「……けど、朔ちゃんは」


 人前に出るのが苦手ではなかったか、と。誰もが言いかけたその直前、大きく息を吸う音が先んじていました。

 朔は全員をぐるりと見回すと。


「いいですか。今はアタシたちがキャッスル・モンアルバンです。遠征の留守を預かる騎士としてふさわしい行動を」

「それって……」

「困っている人を見過ごさないってことです。打算も報酬も、騎士が考えるべきことじゃありません」


 隠す気もないあてつけに香耶乃は苦笑。


「耳が痛いね。申し出は素直にありがたいけどさ」


 すぐにそれを引っ込めると真面目な顔で問いかけます。


「でも、通訳なしでいけるかな。四夏っちゃんほどオタクでもないでしょ?」

「べっ別にオタクじゃない!」


 四夏の反論も今は大事な点ではないらしく。


「よけいなお世話です。必要なことをやるだけ、それが責任です」

「あ、あのっ!」


 はた目にも意固地になった朔の隣で、杏樹がパッと手をあげました。


「その通訳だけど。あたし、ピンチヒッターに心当たりがないこともないっていうか」

「ええっ本当に?」


 ふってわいたような話に期待半分、疑い半分の視線が集まります。


「か、確認しないとわからないけど! 電話して聞いてみてもいい?」


 わたわたと両手を振ってバッグを引き寄せた杏樹に、香耶乃は目を細め。


「もしそれが可能なら、これ以上ない活路だ。ってなると――」


 彼女はひとまずの方針をさだめると、進行用の台本を取ってくると自室へ。

 廊下へ出たその背中を四夏はひとり追いかけて呼び止めました。


「香耶乃」

「うい?」


 振り向いた香耶乃は思ったより平然としていて四夏はホッとします。


「あのさ、もしあったら貸してほしいものがあるんだけど」

「お金?」


 軽口にむぅっと唇をとがらすと香耶乃はおどけた様子で口をおおい。


「や、ごめんごめん、何?」

「……ノート。『スーツアクター』ってやつ、前にカバンに入れてたでしょ。あれ、もしかして部活用のも作ってない?』


 きょとんとした香耶乃はけれどすぐに、何かを察したように答えました。


「あるよ。もうすぐ一冊目が終わるとこ」

「じゃあ……!」

「ダーメ。貸さないー」


 前のめりになった四夏をすかす断り。なんで、と聞くより先に香耶乃が微笑みました。


「ありがとね四夏っちゃん。でもいいんだよ。そんなのは実績でもなんでもないんだから」

「けど、誤解されたままじゃ」


 香耶乃だって真剣にアーマードバトルと向き合っている、そんな証拠があれば朔の心証もいくらか良くなると四夏は考えたのでしたが。


「何が誠実かっていう違いだよ。私は貸し借りなしのフェアな関係が、朔っちゃんは義理人情がそうだと思ってる。これで案外バランスがいいんだ、きっとね」

「怒らせたままでいいってこと?」


 納得いかずに食い下がります。香耶乃は首を横に振りました。


「あの子は私たちが思うほど感情的じゃないよ。一歩引いたところではちゃんと理解してる」


 それで話を打ち切ると四夏の頬に指をのばし。


「私に言わせれば四夏っちゃんの方がよっぽどメンタルに引っ張られるだね。この後もし急な助っ人になっても平気?」

「だっ、いじょうぶ、だよ、もう」


 つついてくる指先を押しのけた時にはもう、香耶乃との距離は広く開いていました。


「いっひひ、じゃーそゆことで。我らが隊長にはせいぜい怒りで恥を上書きしてもらってさ。案外化けるかもしれないよ?」

(タダじゃ起きないんだもんなあ)


 図太さにある種の尊敬すらわいてきます。結局ノートの話はそれで打ち切りになりました。



§



 二回目のショーが終わって、野外ステージの控え室。

 四夏はベンチに座って香耶乃のノート:『スーツアクター01』を読んでいます。

 アクションの基礎の基礎について日々の気付きとともに書かれたその日誌は二年前、香耶乃が中学二年のときのものでした。


「だからさぁーオレなんてドン詰まりなワケよー……今年で三十、鳴かず飛ばずでさぁ……」


 その隣ではなぜか有永がくだをまいています。香耶乃が会場のマネージャーに呼ばれて行ってからずっと。

 始めこそ神妙に耳をかたむけていた四夏も今やすっかりながら聞きモードでした。


「世界大会なんてサイコーじゃん。夢があってさ。まぁこんなことやらされてるキミに言うこっちゃないかもだけど」

「……そうですね……」


 膝に広げたノートへ目を落としたまま適当に相槌。マジメな箇条書きの横に描かれたネコの落書きにふっと口元を緩め。


「だろう? 香耶乃ちゃんも口が達者だからなー。誰かに似てさ、将来が心配だよ」


 うんざりした口調にページを繰る手をとめる四夏。


「思いやりが必要だよ、人間さ。今の時代、迷惑かけたもん勝ちみたいなところはあるけどさぁ」

「……あの、たしかに急でしたけど。わたし迷惑だなんて思ってません」


 久しぶりに顔をあげて言うと有永が意外そうに見返してきます。


「ホントに? お人好しだねぇキミ」


 感心と呆れが半々くらいの口調。


「香耶乃はちゃんと考えてくれてますから。わたしたちのこと」


 彼がどれほど香耶乃のことを知っているのかは分かりませんが、このことに限っては断言できました。


「ふぅん、どうかな。言いくるめられてるだけかもよ。あの親子は外見以外ソックリだ。人たらしさ」

「……もしそうでも、」


 背中を合わせて戦ったからこそ分かることもあると四夏は思います。それはきっと言葉以上のことを語るもの。


「それが香耶乃の進み方なんだと思います。道がちがっても目指す場所が同じなら一緒に歩ける。チームってそうでしょう?」


 有永はへの字に口をまげると肩をすくめます。


「へっ、いいねえ若いってのはさ」

(ひねた人だなあ)


 こんなにしゃに構えていてどうしてああも簡単に乗せられてしまうのでしょう。

 内心ちょっと辟易へきえきしてノートへ視線を戻したとき。最後のページに挟まったそれに四夏の親指がひっかかります。

 コツコツと開いた控え室のドアがノックされました。立っていたのはひっつめ髪にタオルをまいた香耶乃。四夏と目が合うとさりげなく有永へそれを逸らし。


「二人とも。雨がひどくなってきたから次のステージ中止だって。天候しだいで最後にもう一回やるかどうかって感じです。ひとまず待機で」

「っし、やっとだよ。足元ユルいとだるいんだ、ったく」


 立ちあがった有永が廊下へ向かうのを、すれ違った香耶乃が呼び止めます。


「若いといえば有永さん、今年でおいくつでしたっけ。ぶっちゃけ初めて会ったときからワーオジサンーって感じなんですけど」

「ああ? あのなあ、お嬢様がたには分かんないだろうが二十代の前と後ろじゃ雲泥うんでいの差なの! 腰とかヒザとか!」

「そうですか、でも頑張ってくださいね。応援してます」


 ふんっとタバコの箱を手に歩いていく後ろ姿を見送って、四夏の肩を叩く香耶乃。


「悪いね、もうちょっとだけ付き合ってよ」

「ん。それよりさ……」


 四夏はうなずくと催促さいそくするように背筋を香耶乃のほうへ伸ばします。


「慌てない慌てない、分かってるって」


 長椅子の隣に腰掛けると香耶乃はカバンからタブレットを取り出して起動。

 グミベアTVのアプリをタップすると『アーマードバトル世界大会with少女騎士団』の番組枠を選局します。

 枠の長さの関係から、配信は開会式その他が終わった午後の部からの中継で、7時間の時差がある会場は現在一次予選を終えたくらいのタイミング。


「ほいこれ、一個しかないけど」


 差し出される香耶乃のイヤホンの片っぽ。

 クリップで耳をはさむと四夏は、朔たちが無事かどうかとハラハラしながら黒い画面をみつめます。


「あれ、ちょうどCM中かな」


 合わせたチャンネルでは別の格闘番組の予告が流れていました。

 頬をならべてじっとしているのがなんとなく手持ち無沙汰ぶさたで四夏は手元のノートを広げます。

 さっき挟まっていたのは一枚のカード。


「香耶乃、これ?」

「あぁ、お母さんだよ、私の」

「うえぇ?」


 印刷されているのはピンクのスーツをまとった戦隊ヒーローでした。【トウケンモモ】と名前の入ったカードはキラキラと輝き、必殺技やヒーロー情報などテキストが記されています。


「スーツアクターでさ、母親はまだ現役なんだ。とはいえもう派手なアクションは出来ないらしいけど」


 ということはある意味、香耶乃はサラブレッドでしょうか。その胆力や運動神経のよさにもなんとなく納得。


「じゃあ香耶乃はお母さんみたくなりたくて?」

「ううん。最初はそうだったかもしれないけど、今は……」


 少しの間のあと、声を落とした香耶乃は言います。


「私はね、新しい事業をやりたいんだ。事務所に縛られず、アクション技術が必要なプロジェクトが役者さん個人にオファーできるような仕組みを作りたいの」

「はぁ」


 いまいちピンとこない四夏。話が大きすぎて、自分に比べてなんてしっかりした夢なんだろうくらいの感想しか出てきません。残念なことに。


「四夏っちゃんに声かけたのもその一環だよ。マネジメントの実地もそうだけど、信頼関係のできた人材は一番の財産だから」


 そんな話はちょこっと聞いた気がします。あの時はお互いに利益があるならと怪しむ気持ちが薄れた程度でしたが。


「……その割には扱いが雑っていうか強引だった気がするけど」

「あっはは、そりゃまあ初めてだったし。けど思いつきにしては上手く回してたでしょ?」

「思いつきだったんだ……」


 考えが深いのかそうでないのか、いえ、行動しながら考えるのが彼女のスタイルなのでしょう。


「具体的なイメージができたのは最近でさ。で、どう? アクション俳優になる気はない? 剣道の有段者はいくらでもいるけど西洋剣術ってレアだと思うんだよね」


 さすがに話半分に聞いた方がよさそうと四夏は天を仰ぎ。


「んん、受験失敗したらね」

「よっし言質とったかんね」

「えぇー……」


 いくら最近アーマードバトルばかりでおざなりとはいえ、行き先がなくなるほど勉強をサボってもいない四夏です。いくらなんでもありえないと苦笑しました。


「――しなっちゃん」

「ぅふぃえっ?」


 耳たぶのそばで呼ばれて背筋がはねます。


「ほらほら、表情だって悪くないんだ。私が人気者にしてあげるよ、一緒にスターダムを駆けあがってみないかい?」

「……かーやーのぉー!」


 けらけらと香耶乃は笑うと四夏の肘打ちを手のひらで防ぎ。

 そうこうしているうちに画面のコマーシャルが切り替わりました。


「あっ、皆いる!」


 スクリーンには主に世界大会の中継映像が大写し、その下にスタジオの面子が小画面で抜かれている構成。

 小画面で、長テーブルの真ん中に座った杏樹が緊張した笑顔で話し始めました。


『お待たせしました皆さん。この番組は甲冑戦闘すなわちアーマードバトルの世界大会を私たち【三つ編み騎士団】と一緒に観戦していくという内容です。進行は引き続きわたしアンジュと――』

『解説担当のサクです』

『通訳、ブラックナイト……あらため、リン』

『――の、三人でお送りしていきまーす!」


 朔と杏樹はいつかのコスチュームをまとい、急きょ参加することになった三人目はなぜか黒鉄のヘルムを胸に抱えています。

 そう、杏樹の心当たりとは四夏たち二人の幼なじみである陶凜すえりんちゃんのことだったのでした。つい先ごろに日本へ戻ったという情報をご近所づてに聞いていた杏樹が、近くに住む凜の祖父母宅に電話してつなぎをつけてもらい。後にどんなやり取りがあったかは定かではありませんが彼女は救援要請に応えてくれたのでした。


「わあ、凜ちゃんだ。すごい大人っぽいけど凜ちゃんだ……!」


 十数年ぶりに見るその姿かたちには少しの面影が残るばかりでしたが充分でした。ほっそりとした面立ちに凛々しい目、長くつやつやした黒髪。

 胸にきゅうっと懐かしさがわいてきて目の奥までこみ上げます。過去現在の記憶や感情がまざりあって夢をみているようでした。


『さて! あちらの会場では試合フィールドの整備も終わり、5vs5リーグの第2ブロック予選が始まろうとしていますが……さっちゃん、どう?』


 大きな画面では会場のポーランドはマルボルク城の空撮映像が流れています。オレンジ色の城壁は草原を横切る河のほとりに長く伸びていました。

 緑の芝生の中に設営された正方形の柵が三つ、上空からハッキリと分かります。その回りにはさまざまな色や形のテントが建っているのが見えました。


『日本の相手はアルゼンチンですね。強豪とは言えませんがここ数年で競技環境と遠征軍をととのえた熱量はあなどれません。ある意味日本と似ているかもしれないです』

『なるほどぉ、モンアルバンの先輩がたには頑張ってほしいね!』


 プレッシャーをものともせず快活に喋れている杏樹はさすが曲がりなりにも元声劇部員といったところ。対する朔のほうは口調こそよどみないものの緊張からか表情が消えています。

 けれど予想よりはずっと良いと感じました。隣でぎゅっと手を組み合わせる香耶乃。


『ん……どしたの、りんち?』


 杏樹が隣の凜へ顔を向けました。


『そのあだ名はやめて。予選の前に、終わった試合の選手インタビューがあるって』

『えっそうなんだ? えーっと、じゃ少しの間りんちに任せて黙りまーす』

『…………』


 画面が切り替わり、空撮で見えたテントのうちの一つが正面に映されます。広さが家の一間くらいは軽くありそうな四角い天幕の入り口。そこに四夏たちと同じくらいの少年少女が並んでいます。

 英語のリポーター音声に数秒遅れて、凛のよどみない日本語が続きました。


『彼女たちはダークホースです。新設されたばかりの騎士見習スクワイアトーナメントにおいてこれほどの圧勝を誰が予想したでしょう。先のB予選において強豪ロシアを相手に勝利したポーランドチームにインタビューに来ています』


 ズームアップしていく画面から、四夏はわれ知らず半身を引いていました。ベンチに置いてあったスポーツドリンクの空き缶が床をころがって甲高い音を立てます。


「わっ、どしたの急に」

『ぁ……』


 同じくして杏樹が息を飲む声。その目が一瞬カメラ越しにこちらを見た気がしました。


『ポーランド代表【竜骸の聖堂ヴァヴェル】リーダーの――むぐっ?』

『りんちストップ!』

『ちょっ、放送中ですよ!?』


 凜の口をいきなり塞いだ杏樹と、ぎょっとして叫ぶ朔。

 バタつく小画面のスタジオと四夏とを香耶乃は交互に見ます。四夏はといえば大画面から目をはなせずにいました。


『ぁあ……ダメ、ダメだってば、なんで今』


 杏樹の狼狽もむなしく、並びから進み出た少女にカメラは焦点を合わせます。

 ほどきたてらしい金髪はしかし、天使の輪のごとく輝いていました。あどけない笑顔は昔のままに端正たんせいさを増し、鈍色にびいろの鎧についた無数の傷だけが彼女の通った道の激しさの証人であるかのようでした。

 パトリツィア・スヴェルチェフスカ。

 ロザリオのかわりにペイントした胸の十字を指でなぞると、カメラに頷いた彼女は開口一番、日本語で話しかけます。



『シナツ――お待たせ。はやくはやく、あの日のやり直しをしましょう?』



 夢の底が抜けた感触。四夏はうつむくと額を強く押さえました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る