思い出とさよなら



わからないかなあ……

わからないのかなあ……



私のいない世界って

私だけが経験できない

きっと素晴らしいと思うのに

私だけがいない

あなたのいない世界なんて

私はきっと生きられない

大空の海に身を投げて

あなたの影を追うわ


こんな私にはわからないよ

あなたがそんなに泣く理由

だからさよならしなきゃだね

ああ、空が飛びたいな


ねえ、今すぐに嘘って言って抱きしめてね

私を追いかけて走ってきてね

汗と涙にぐずぐずになりながら

二人でまた濡れようよ

ねえ、ねえ、ねえ、



あなたはしらないけれど

あれからの抜け殻のよう

息を吸って吐いてまた落とすだけ

あなたがいないの


きっとあなたにはわからないよ

私があの日言った言葉

その裏に隠した内緒の……

内緒の愛してる


ねえ、そろそろ電話してきてもいいんだよ

家まできてもいいんだよ

バラの花束なんていらないんだ

私まだ待ってるのよ

ねえ、ねえ……



どこにでも行こうよ、あなたの好きなところ

私そこに行きたい

何にでもなろうよ、私とあなた二人で

きっと、きっと素敵な……



ねえ、今すぐに嘘って言って抱きしめてね

私を追いかけて走ってきてね

汗と涙にぐずぐずになりながら

二人でまた濡れようよ

ねえ、ねえ、ねえ、

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