白昼夢
ゆめのように、日々が蘇る。
机に落書きされて怒るきみ、
文化祭で格好つけた服を着るきみ、
「ねてないですよ」としらばっくれる寝起きのきみ。
「ひとついる?」とグミを差し出すきみ、
体育祭の結果に泣くきみ、
「おはよう」と笑うきみ。
恋なんかじゃないと思っていた。
ただ、ひとりじめしてみたいとは思っていた。
──その幼い欲求を、ひとは恋と呼ぶのだろう。
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