第四話 書き始めたはいいが進まない


 金曜の夕方から夜にかけて。



 シャドバしてました。

 いつも通りの理不尽なトドメを刺されながら、一言。



「Vが思いつかない〜!!!」



 そう、今度はVでした。


 Vに上手い意味づけができない、どうしよう。


 最初に考えたのは何かの数値を作ってしまい、最終的にはV(ファイブ)が二人いる、ということにするものでした。

 宮部みゆきのレベルファイブをなぜか思い出したからですね。


 メル、という言葉にはピッチ(音の高さ)の心理尺度を表す意味があるらしく、心に関することにしようか、と決めました。


 色々考えた結果。レベルV(ファイブ)は心的外傷を抱えており、常に自分がひとりぼっちだと思ってしまう、という設定に。IVVYは「ひとりぼっちVの私からひとりぼっちVのあなたへ」という意味合いをもたせよう、ということになりました。


「よっしゃ決まった! 書くか!」


 そう意気込んだ僕は執筆を開始して、十分後にはシャドバをしてました。


 どうしても、納得がいかなかったのです。


 Vを横に倒してI>>Yにするか?なども考えました。


 けれど、何か違う……。


 それはなんだか当てつけのように思えました。

 それを読者に正しく納得させられるようにするには一万文字では足りない。そんな気がしたのです。

 何より、作品一つのテーマを懸けるに値しない。


 僕には最も効果的な演出ができる未来ビジョンが見えませんでした。

 すでにいくつもいくつも作品が投稿され始めている。

 それが僕を焦らせ、良い案が浮かばなくなってくる。

 良い案が浮かばずに、時間だけが浪費されていく。

 さらに焦り良い案が浮かばなくなってくるまさに負の連鎖スパイラル


 結局、その日は全然書くことができず、眠りにつきました。

 翌日、机に座ったがいいが、やっぱり何も浮かんでこない。

 あまりにも良い案がでなさすぎて思い立った僕は変化を求めて色々と見てみることにしました。

 とりあえずインプットしよう、と動きました。



 そこで、三つの革命が起こったのです。





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