第三話 思いついた時はいけると思ったんすよ。本当なんすよ。
なぜ僕があんな大見得を切ったのか。
答えは単純。
ネタである!!!
……。
…………。
………………。
冗談はさておき、と言っても本当に半分はネタだったんです。
ある作家さんにも言ったのですが、世の中言うだけタダって言葉があるんですよ。
んでんで、僕は
そういったくだらない冗談をよく言うんです。
だから今回の発言も、半分はネタでした。
自分の発言を解説するっていう死ぬほどやりたくないことをやると、勝ったなガハハ!とこめじるしで自らフラグをしっかり立てに行ってるんですよ。
だから半分はネタ。
もう半分は本気でした。
結局、その本気ですら取るに足らないものだったのだけど。
この発言をした時、僕は学校が終わって下校途中。
駅のホームで電車を待っている時でした。
下校途中、僕はメル・アイヴィーの企画について考えていました。
この日は金曜日。
すでにメル・アイヴィーの企画作品の募集は始まっていたのです。
ですが当日の朝五時ごろまで「ハイファン書くのたのしー」と現実逃避をかましていました。それでも流石に何か考えなきゃあかんなぁと思い、ようやっと動き出したのです。
と言っても、どんな作品にしようかというのは決めていました。
出生が不明。銀髪で色素が薄くて、感情表現が苦手であまり喋らない。
……こんなん人造人間以外ないやろ。
ということで、(どういうことでなのかわからないけど)
夏代孝明さんの楽曲『ニア』をモチーフにしようと考えていました。
知らない人のためにニアを雰囲気だけ説明すると、ある博士とその博士に作られたニアという少女の問答が歌になっている、というものです。
「メル、愛してる」を読んだ方はお分かりかと思いますが、「メル、愛してる」の作品構造はそこから来ています。
部屋で博士と人造少女が二人きり。
哲学じみた問答により、最後に弾き出される真実や如何に、といった具合で作ろうかなと。
というか、最初の段階では『ニア』をそのまま文章化すればいいや、と思っていました。「どうせ自分みたいな人間が書くんだから同じものとは思われないだろうし、嫌でも違うものになるだろ。ばれへんばれへん」とこれまたうんこみたいな思考をしていました。
それでも一つ、心残りなことが。
『IVVY』。
これをなんとか入れられないかなぁ、と悩んでいました。
元から名前が暗号になっていたり、何かのメッセージになっていたり、というのは結構好きで、なにかできねぇかなぁと考えていました。
ニアに出てくる歌詞に英単語のNearが出てきたのも影響していたのかもしれません。というか、あれが大きなヒントになったのだと思います。絶対そうですわ。
(ジャスラックが怖すぎて歌詞が書けないので気になった方はぜひ曲を聴いてみてください。本当にいい曲です)
そうして歩きながら『IVVY』について考え続け、駅のホームへの階段を降りている時、ふと思いついたのです。
……『IVVY』ってあれ、YをYouにすれば
本当に特に理由などなく、それは単なる思いつき、閃きでした。
初め、僕はIとVをギリシャ文字の数字として、1と5として捉えていました。
Yをどうするか、ただそればかり考えては上手い案が浮かばずに悶々としていました。
だから、その閃き僕にとってまさに天啓だったのです。
だから、嬉しさのあまりあんな先走ったツイートをしてしまいました。(良い子の皆さんはよく考えてからツイートするようにしましょう)
しかもそれがエックスリストプラス様にリツイートされたのだからもう大変。
帰ったらすぐに書かなきゃなー、と頭の中でVにどのような役割を持たせるかを考えながら、帰りの電車に揺られて行きました。
次からと前回言ったのに、制作過程に関しては次からになりますね。
法螺吹きや。
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