第二話 超能力者か何か?
ツイッターをフォローされた。
割と本気で驚きました。
だってツイッターではそのこと(メル・アイヴィーやらなんやら)について一言も言及していなかったはずなんです。
「やったぁハイファンを書籍化作家さんに面白いって言ってもらえたー」とか刹那的すぎて涅槃寂静に達するんじゃないかレベルの戯言しか呟いていなかったはずなのに。
参加しようか迷っていた企画の主催様から僕のツイッターアカウントをフォローしてきたのです。
すげー!とこれまた小学生並みの感想を抱きながら、とりあえず返信しなくてはと思い(ツイッターフォローしてくださった方にはフォローを返すときできる限り感謝の言葉と共に挨拶のリプライを送るようにしている)少しの時間迷った挙句に送ったリプライが、
『フォローありがとうございます。メル・アイヴィーの企画、参加させていただこうと思っていた矢先のフォローでしたのでとても驚きました。企画の成功をお祈りしております』
お分りいただけただろうか。
初めの上っ面だけ良くしようとするうんこみたいな癖がいつも通りに発動し、自分の中では企画に参加しようとする方向性だったことになっている。
「フォローされたし頑張んなきゃなぁ」みたいな、見栄にも近い気持ちもあったのだと思う。
同時に、フォローされたことによって企画参加への良い踏ん切りがついた。
と、言いつつそれから五日間。
特に良い案も思い浮かばず、僕はハイファンの更新しか行っていなかった。
一つだけ、一番最初にメルとアイヴィーという言葉にはどんな意味があるのだろうかと調べようとした時に、スマホのSimejiくんの予測変換により現れた『IVVY』という文字に「お?」となっただけ。
けれど、「お?」となっただけ。
名前で上手い暗号にしようかと考えてみたが僕の貧相な脳みそで思いつくはずもなく、悶々としながらハイファンのことばかり考えていた。
だから『IVVY』があのような伏線に変ずるなんて、この時の僕は思いもしなかった。
そして、その週の金曜日。
ツイッターにて、僕はこう発言した。
『メル・アイヴィーとんでもない設定とストーリー思いついたから流石に大賞取れる自信がある、ありすぎてやばい
勝ったなガハハ!
※』
今思い返してみても、とんでもない大見得を切ったものですね。本当に。
次からは、なぜ僕がこのような発言をしたのか。
そしていよいよ制作過程に入っていこうと思います。
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