MISSION11 風呂

 んー、もう昼過ぎか。寝過ぎたがまぁいい。久々のドンパチで昂ったな。


「ふあーあ、オペレーター、いるか?」

『いますよ、見事な殺しっぷりです』

「ははっ、昂ぶったんでな」

『それじゃあ、アレしたんですか?』

「聞くなよ。通信切った時点でわかるだろ」

『やっぱりですか』

「それより失敗作の反応は?」

『ゼロです。綺麗に皆殺しですかね』

「そうか、早く帰りたいから上等だ」

『帰ってからもアレするんですか?』

「だから、それを聞くな」


 とりあえず、後片付けだ。装甲運搬車アーマードダンプカーの荷台から辺りを見渡すと血やら肉片やら何やらでグチャグチャだ。放ったらかすと腐って気持ち悪い。


「よいしょ、っと」


 広範囲を焼き払うのに特化した大型焼夷ロケットをバラ撒き、燃やして消毒完了だ。細かい部分は組織に任せる。


 車の荷台も色々とグチャグチャでビシャビシャだがコイツの掃除は後でいい。


 さて拠点に帰ろう。後で残り区画の防壁設置やら何やらも計画しなくては。


「はーめんどくさ」


 車で失敗作の残骸を踏み潰しながら帰路についた。早くダルT下着無しスタイルに戻ってビール飲んでアレがしたい。


 ビール飲んだ後のアレは最高だ。


「たっだいまー! さてビール、っとその前に風呂にしよ」


 昨日の戦闘とアレのせいで身体がベタついている。流石に風呂が先だ。それに風呂上がりのビールはもっと美味い。


「あーやっぱり風呂はいいなぁ!」


 バスタブに湯を張りながらシャワーを浴びる。私は大雑把だが風呂はちゃんと入る。まぁ風呂が楽しみの一つでもあるが。


「さーてと、先ずはシャンプーか。耳もちゃんと洗わなきゃなぁ。敏感だからあんまり今は触りたくないけど仕方ない」


 わしゃわしゃと髪と耳を洗い、次はトリートメント。私はミドルも無いくらいの髪の長さだが髪質には自身がある。

 後、シャンプーの時に変な声が出たのはナイショ。


 トリートメントを馴染ませている内に身体を洗う。私の身体は言ってみれば滑らかツルツル大氷原である。山や森があっても邪魔なだけだ。


「このボディーソープの香り、結構好きなんだよなぁ」


 そう言いながら大氷原にバブルの雲を乗せる。あー最高。


「さて、流すか」


 シャワーでトリートメントとバブルを流し、湯船に入る。


「はー、足のばして湯船に浮かぶのもやっぱり良いなぁ」


 暫く浮きながらボーッとしてた。



「さ、ビールだビール!」


 風呂から上がりダルT下着無しスタイルになったら冷蔵庫からロング缶を出す。


「んぐっ……んぐっ……ぷはぁああ」


 とりあえず空きっ腹に一気飲みだ。私にとっては最高の瞬間だが人間は真似するなよ。下手すると死ぬからな。


 冷蔵庫から二本目と食材を出して飲みながら適当に飯を作って食べ、また飲んで今日はアレして寝る。




「ははっ、最高!」
















 収まらなかったら組織に連絡して……

 ふふふ……食べちゃお……あははっ……


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る