MISSION3 出撃
チョコレートを頼み損ねたのは残念だが、面白かった。とりあえず飯にしよう。
戸棚からレトルトのスープとパンの缶詰を取り出し、冷蔵庫から乳酸菌飲料を出し、テレビをつけて朝飯の始まりだ。
朝のテレビは大して面白くないがBGM代わりくらいにはなる。
着替えるのは面倒くさいので丈の余った寝間着のダラダラTシャツ一枚しか着ていない。
勿論、窮屈な事この上ない下着も上下揃って無しだ。
「あーつまらん。退屈だ、そろそろ行くか」
任務開始も面倒くさいが退屈するよりマシだ。
この戦闘服、下着以上に窮屈で嫌いだ。性能面では優れている分には褒めてやれないでもないが。
後は目に多機能モノクル、これは端末の画面を見ずに色々と情報が手に入るので良い。専ら暇つぶしの動画を見るのに使っている。
装備も基本的なものでいいだろう。
ハンドガン
ショートバレルアサルトライフル
ショートバレルショットガン
弾を入れたスペアマガジン
救急セット
目立つ装備はこれくらいか。まぁ無くても何とかなるが。
なんだかんだ出撃し、小高い所から辺りを望遠グラスで見渡すとそこらじゅう失敗作だらけだ。
「でかいのやらちっこいのやら何やらで百鬼夜行か何かだな」
そう吐き捨てると同時に通信が入った。毎度毎度要らないと言っているのにつけてくるアレだ。
『おはようございます。Ms.K』
無線のお友達第一号、オペレーターだ。
『今回もサポートさせて頂きます』
「別に要らないんだが」
『確かにそうですね』
「じゃあ何で毎回来るんだよ」
『暇つぶしです』
「ああそうかい。そんなんだろうと思った」
『ご不満でも?』
「別にないが。私の暇つぶしにも付き合え」
『かしこまりました、Ms.K』
何をかしこまるのだコイツは。
とにかく行くとしよう。
ゴミ処理の始まりだ。
あ、録画予約忘れた……
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