世界観解説 覚醒者とは?
世界観解説その1 覚醒者とは
マッドラルド(以下:マ):はいじゃあ、世界観講座始めるゾイ
ヴィルヘルム(以下:ヴ):この人選は何なのでしょうか?師匠
マ:うん、一番博識な俺と、一番無知なお前さんのコンビだな。解説しやすかろう。お前さんの場合はこれからの出番が少ない事に対する救済措置でもある。
ヴ:……出番少ないのかぁ、僕。じゃあ色々と話していきましょうか。
マ:おう、じゃあ先ずは覚醒者について話すぞ。
問1:覚醒者の運動能力
マ:えーと、一般的な覚醒者の運動能力を分かり易く言うと、小回りが利く自動車だ
ヴ:あれ、思いの他低い……?
マ:こればっかりは作中最初に出た例が悪い。ブレイクは上位五パーセントに入る猛者。今だとヴィルが自動車よりもぎりぎり低い程度だな。自分よりも数十倍の重量を持って自動車みたいな速度で走れると考えると、人間と比べて圧倒的能力だろ?
ヴ:思えば凄い規格外ですね。感覚が狂っていたみたいです!押忍!でもじゃあブレイクさ
んと師匠の身体能力はどれ位なので?
マ:俺はそこまで高くない、研究者だからな。それでも血縁で一般よりかは高いけど、ブレ
イクはそうだな、最新式戦闘機……よりも多分高性能
ヴ:!?
マ:上位陣の身体能力は割と現代の科学技術じゃ再現不可能だな、技量や異能も相まって、ブレイクは覚醒者や完全武装した軍隊相手でもかなり一方的に戦えるよ。それだけ、覚醒者の戦闘能力は図抜けてる。
ヴ:ひ、ひええ……
問2:覚醒者の産まれ方
マ:本文でも解説されているが。基本的に血統だな。生まれながら覚醒者として生まれて来る事が大半だ。覚醒者が貴族となって、貴族の家系に覚醒者が居る、まぁそのサイクルによって、貴族=覚醒者という図式ができている。
ヴ:平民が覚醒者となる為には、僕のように魔力を受けて変化するしか無いのですか?
マ:いや、それが多いというだけで、凄いレアだが非覚醒者の両親から生まれながらの覚醒者が生まれて来る場合もある。同じくレアケースだが、覚醒者同士の間から非覚醒者が生まれる事例も確認されている。後者は他の非覚醒者に比べれば、魔力を受けて変化する可能性が高いな。四割以上が成功している。
ヴ:それでも半分以上は失敗して死ぬのですね……。
マ:まぁそれでもコンプレックスから挑む奴は多いと聞く。なまじ矜持があると大変ね。
ヴ:他に裏技とか無いのですか?
マ:力の譲渡、瀕死からの覚醒。まぁ無いわけじゃないが、何れにせよ死のリスクが付き纏う、なろうとしてなるもんじゃないよ、本当
問3:魔術と異能
ヴ:はい!ブレイクさんの異能とマッドラルドさんの魔術の違いは何ですか?
マ:本質的には同じだな。原理的にも同じような事やっている異能と魔術はマジで同じ事をしている場合が多い。それでも強いて違う点を挙げるなら、魔術は学問だ。
ヴ:学問?お勉強ですか?
マ:おう、炎の発生する理由を学んでどうやったら炎を起こせるか学べば、覚醒者なら誰でも炎を発生する魔術が使える。どれだけ理論と原理を知っているか、それをどう操作すれば良いか判れば、理論上使えない魔術は無い。あ、ウソ。本人の出力次第。
ヴ:つまり僕でも師匠と同じような魔術が使えるのですね!
マ:おう、最も出力が届かない場合、相手に届く場合は相手の抵抗力を抜けるかで本当に話が大きく変わるがな
ヴ:僕の魔力量って大して多くないって話なんですけど……!異能は違うのですか?
マ:異能は感覚だな、特に意識しなくても、知識が無くても適当なイメージだけで炎が出て来る。基本的に一属性や一分野に限ったイメージの天才だな。魔術に比べて普遍性は狭いが、逆に一分野での応用力は極める程凄まじい。
ヴ:成程、つまり勉強しなくても魔法が一分野使える感じですか、楽で良いですね。
マ:まぁ、元から異能を使える奴が、その分野を更に魔術として学ぶと、かなり強力な異能使いになるけどな、中には別の分野を魔術で学んで複合する奴も居る。
ヴ:へぇ、やっぱり創意工夫が大事なんですね。
マ:うん、まぁ基本一人が持つ異能の数は一つね。
ヴ:え、ブレイクさん……
マ:あれは完全に例外。複数持ちは覚醒者の中でも五パーセント以内、ブレイクはその中でも特に規格外だから気にしたら負け。
ヴ:凄い人に助けられたんだな、僕……。
マ:魔術と異能の解説は更に行うとそれだけで一つ尺が埋まるので取りあ えずここまで。……って、大事な事を言い忘れていた。魔術も異能 も、扱えるのは魔力に覚醒した覚醒者だけだ。非覚醒者は無理。
ヴ:本当この世界非覚醒者との格差が大きい……!
問4:騎士と魔術師
ヴ:役職として、騎士や魔術師という言葉を聞きますが。
マ:覚醒者の戦士が騎士、魔術研究を行っている人が魔術師、別に国に所属していないけど、ブレイクは騎士で、研究所に所属している俺が魔術師だな。
ヴ:魔術を使える騎士さんとかは居るのですか?
マ:ゲームという訳じゃないから普通に居るぞ。白兵戦の最中に発動は少し難しいけど、使えると色んな局面で得があるからな、魔道騎士を名乗る事もあるけど、まぁあんまり呼ばれる事も無い。逆に魔術師名乗っておいてバリバリの白兵戦闘ができる猛者も居る。
ヴ:基本的には研究者なんですね。
マ:昔はもっとRPGみたいに後衛だったけど、銃火器を始めとする兵器や科学技術の発展から、逆に魔術を利用した兵器の開発へと活動がシフト。今では前線に出る魔術師は殆ど居ないよ。逆に戦闘だけに特化する魔術を研究して、前線で極めるヤベー奴も居る。
ヴ:覚醒者間でも、白兵戦の強さには差があるんですね。
マ:まぁ非覚醒者でも格闘技経験の有無で凄い実力差が生まれるからな、覚醒者は運動力が跳ねあがる分、その差も凄い差になって生まれる訳だ。逆にある程度格闘技ができる相手に、身体能力だけ凄い高い覚醒者が互角に戦える場合もある。例外はある。
マ:取りあえずはこんな所かな、質問などがあればこのコーナーの最初辺りで答えよう。
ネタバレになりそうな内容の場合はお答えできないと言っておこう。
後序盤は一回大幅に展開を変えてある、プロット毎変えたからな
ヴ:勉強になりました!次は異能や魔術とか、世界観の国について知りたいです!
マ:OKOK,まぁ時間があれば、な
ヴ:読者様の質問も応募しております!どうか、宜しくお願いしますよ。
マ:お前は作者か……?
第一回、解説終了
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