第32話 終局
「フゥー……フゥー……ウゥァアア」
この時この戦いを観ていた大半が
するとパンッパンパンパンっと4発の銃撃音が鳴る。
「……なんとか上手くいきましたね」
「せっかく救ってもらったんです、少しは足掻いてみますよ」
パンッパンッ——
「
「返事が無い……もしかしてもう、やられちゃったかなぁ……」
すると奥の方から一瞬懐中電灯で照らされたかの様に光り、そこに
その瞬間パンッと音と共に銃弾が
「どぅわぁ!」
——「なんとか当たった様ですね……」
「そうですね……それに気絶もしてると思いますよ」
「あら、貴方正気を取り戻しましたか……」
「さぁどうしますか、決着付けますか? 私は銃、貴方は刀、それに私達は動ける程の気力は残っていない……貴方は不利ですが」
「勿論、やりますよ」
「そうですか……」っと
「とは言ったものの、私の気力では1発が限界でしょうが」
「ならちょうどいいですね、私も1発しか撃てないので」っと
「剣士なのに銃を使うのは卑怯だと言ってもいいですよ、私も余り使いたくは無かったのですが……」
すると
「そんな事無いですよ、訓練とはいえこれは戦いです、相手を騙し1つでも隠し玉を持つ事は当然な事ですよ」
「そうですか、有難う御座います……ではこれで遠慮なく撃つ事が出来ます」
『パンッ!』『パウッ!』
開始時間22分経過——
その頃瓦礫で遮られている反対側の
「はぁ……はぁ……先程の向こう側での爆発、イリヤさん、
「うーたー、何処に隠れてるー……まぁ返事する訳無いよな、全く……あの爆発の衝撃が無ければ
左側からそっと
「
「
こういう時に思考が乱れるだからお前は弱いんだ」
「ウゥッ……」
「ハハッもうこの程度の魔力しかないんだな、哀しいな……こんなので俺を倒せると思うか?」
「——クッ」
その爆発は
「
「これで終わりだな」
「ま……だ、まだ……」
「諦めなよ、お前の気力も体力も僅かそれに後制限時間5分程度だろ、
(やっぱり……私は兄さんから勝てる、いや逃げる事は出来ないんだ……)
「はい、じゃあこれでお終いかな」
「打撃衝撃破符起動!」
パァン!っと音と共に
「お前、何でここに……近くには誰もいなかった筈」
「お前凄いな、今のまともに食らって立ち上がるなんて」
そこに駆けつけたのは、
「
「ごめん
すると宇海は眉間にシワを寄せ叫び出す様に伏見に問いかけた。
「お前! どうやって……ここまで!」
「えーっとあのーお前のチームの
「
「その通り……まぁその事はもういいだろ、さぁここからは僕が相手をしてやるよ」
その言葉で
「相手をしてやる? それは俺が決める事だ!」っと叫び出し、
「くっそ……やろう!」
制限時間残り1分
ガキン、ガキンっと
右ストレート、左フック、上段回し蹴り。
「ぐぁはぁ! くそ!!」
左肩、腹部、左腿、右脛に重い斬撃。
「——ッ、まだ……まだ!」
制限時間残り30秒
「打撃振動符発動!」
2人は向かい合い同時に走り込み、同じタイミングで刀を振るい、拳を振るう。
だがほんの少し
制限時間残り15秒
すると刀の先、
「なっ……」
「私もいる事忘れないで下さい……
「クッッッソ!!」
パァァァン!!
ドォン!! っと
制限時間残り0秒……訓練試合終了。
生存者
関東高……
近畿高……
この試合僕達は引き分けに終わった……。
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