第26話 休暇
6月14日今日は陰陽道の計らいで観光などの時間を設けてもらった休息日である。
——昼の12時14分
プルルルル……ガチャ『はいはい
僕は
それはその様な契約を交わしているからだ、陰陽道が管理する敷地外に出る場合は
『分かった、じゃあ
「ありがとうございます」
『その代わり、19時にはホテルに帰るんだよ』
19時までなら色んな所を回れそうだ。
『じゃあ楽しんでおいで〜、それと僕のオススメはブラックバスバーガーかなぁ〜食べてみるといいよー』
そう言ってプツッと電話が切れる。
「
「うん、今行くよ」
今日は皆んなで嫌な事は忘れて楽しもう……。
——同時刻関東本部
「本部長、誰から電話ですか?」
「うん、ちょと生徒からの相談」
「それよりも、
「はぁ……そうなんですか」
天城のこの発言に
「だからね、僕らも今日20時位に呑みに行こーよー! ねぇいいでしょー、まさか1日で
「分かりました……じゃあお店はいつもの居酒屋【酔どれ屋】で良いですね。
予約しますので人数はどうしますか?」
「えっとねー」( ̄▽ ̄)
——同日20時05分居酒屋【酔どれ屋】
「いやーいいね皆んな来てくれてありがとねー」( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
「全く、
個室の中で顔を合わせるのは、
「じゃ皆んな飲み物きたね〜、えっと……お疲れ!」٩( 'ω' )و
何か語ろうとしていた素振りを見せたのだが、右手に持つジョッキの中に注がれている黄金色の誘惑に耐えきれず労いの言葉を吹っ飛ばし乾杯をするのであった。
ゴクゴクと喉を通る音、夏場に呑む冷えたビールは依存性が高く手が止まらないものである。
「ひぃゃ〜生き返る〜」(*´ω`*)
それに対し
「ジジィかあんたは」
「もぅ僕は女だよー、それともぅ料理も頼むね……えっと、枝豆、塩辛、酒盗、ししゃも、本日の魚の煮付け……」
「ジジィの頼み方だな」
「それといつもある?」
「はい! イナリの皮だけを10枚ですね、ご用意してあります」
この時、
側近である
「ほら、ジジィだけでなく若い者も頼みな、なんでもいいから」
すると
「すみません……じゃあ、アボカドのサラダ、ポテトフライ、鶏の唐揚げ」
だが1人そんな事は気にしてはいなく、感情を押し殺している者がいた……2人共もち肌の様にスベスベした白い肌、艶のある黒髪を束ね目に留まる
そして料理を頼み終えると、申し訳なさそうに
「自分なんか普通に呑んでますけど場違い感半端ないんでよね……」
「まーまー、そっちでのうちの生徒のことも聞きたかったし……まぁ素直に言うと
「ついで……ですか、まぁ本部長が2人居る呑み会なんてそうそう無いんで嬉しく思ってますが」
「そうだそうだ! 呑め呑め」٩( ᐛ )و
そして呑み会が始まり1時間が過ぎ……。
「うぃ……」
「もぅー
もぅ1人で日本酒8合開けてるんだよー」
「うぃ……
「確かに私と呑む隊員は全員潰れていたな……」
「うん、そうだよねー今の若いのは、弱すぎ! お酒2升位僕らには当然なのにね〜」
この会話に周りは苦笑いしか出来なかった。
「それにしても、今回は
君達のお陰でこんなにも早く任務が遂行出来ました! お手柄だね」(o^^o)
「有り難う御座います、でもこれはこの子達が私に付いて来てくれたから出来た事です」
2人は嬉しさで顏を赤め、「あっ有り難う御座います!」と店内に響く声量で応える、個室の中とはいえ、店内に響くほどの有り難う御座います、は他のお客さんの会話をピタッと止めさせ数秒の間無音の空間となっていた。
先程より2人の顏は耳まで赤く染まっていた。
「……そういえば2人は何歳になった?」
「あっはい私は19です、今年の8月で20になります」
「私も
手に持つグラスには可愛らしくオレンジジュースが注がれている。
「若いね〜、……そういえば後2人の
「あの子達は明日東北本部に出張で今日中にやらないといけない仕事があるらしく……」
「……そういえばそーだったねー、いっけねー忘れてた」♪(´ε` )
「うぃ……本部長後で説教で……す……」..zzzZZ
「あや、
それから呑み続ける事2時間……。
そして
その
そんな個性の強い大人に囲まれた未成年2人は黙る事しか出来ず、子鹿の様に震えていた……。
これが俗に言う
「だがら、もぅ嫌なんでずぅ」
「どしたのー
流石の
「ぐすっ……最近また、昔死んだ仲間が鬼になってわだしの前に敵としてあらわれだんでず
それをわだしは、わだしは……あぁぁぁ……」
「まぁねーこの仕事してたらよーくあることよ、上司、後輩、部下、同期、死んでいった者が鬼にならないほしょーはないからね〜」
「うぐっ……なのでぇ
「なんや、いきなりなんや! 別もぅどーでもいいけど、来たきゃきー」
「いいでしゅか?
「ええで!」( ̄▽ ̄)
「なぁーんで関西弁なっとるんですかー」
3時間過ぎた頃になって3人共テンションが未だ上がる一方
——6月15日真夜中1時15分滋賀県大津駅
深夜となり、電車は動いておらず人の気配が全くない駅の前に一台のワゴン車が止まっていた。
「いやー
車の中には大柄の男、リライブ教団の
「
「好調、至急、任務、遂行」
「まぁーそんな焦らず待って下さい」
「了解、待機、一時、睡眠」
そう言うと
「
「良いではないですか
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