第25話 刹那
6月13日10時00分
「皆んなおはよーさん、今日は東日本チームやな。
今日終わったら明日1日休みにしたるから頑張れよー」
1回戦目【関東東京高校1年1組】対【東北宮城高校1年9組】
東京校の1組の代表には
どの生徒も
なのでその者達は絶望しただろう、
周りが騒つく、それもそのはずだった目の前で実物を見た者は衝撃を受けない訳がない
「じゃ試合開始!」
——それからどうなったかというと……試合時間たった5分という圧倒的な東京校の勝利で終わった。
開いた口が塞がらないとはこの事なのだろう、誰1人として声すらあげる事は出来なかった……。
デタラメ過ぎる力であった、スタートの合図がかかった瞬間宮城校は定石通り地形図を創造へ取り掛かるのだが
合図と同時に白い札の様な紙切れを数枚ばら撒く、そのお札は
それも目の前で起きた不思議な事ではあったのだが驚くには早すぎたのである、ここからが
札は一切の音もなく相手に忍び寄り目標を認知するとシュルシュルと札が糸状に解れていき人型を生成する……、手には刀や銃なども装備されており、ここからは悲惨なものであった宮城校のチームに対し10体位の人型のお札がズダダダダッと城内全体に響きわたるほど威力がある重い銃弾を乱射し、射程の死角に入られる様な事があれば刀を持った札が接近戦で気絶するまで
身体中が身ぶるいしている、ほんわかしている女の子がここまで非常な戦いをする事に……。
「ぜ……全員気絶しとるな……、試合終了や」
相手チームにはトラウマものの経験になる事間違いないだろう……。
「じゃあ次のチーム準備しー」
10分のインターバルの後他のチームの試合が始まる。
その試合の間、遠くの方から
「やっと見つけたー!
「えぇ見てましたよ、
あんな戦い方ばかりしてたら、いざ札が無くなった時どうするんですか? 体は常に戦闘体制位した方が良いですよ」
「あぅ、
「はぁ、全く貴方の嘘泣きは見飽きましたよ」
「あらら……
チームメンバーの長い髪を後ろで束ね結んでいる、少し大人っぽい女性が
元々クセ毛な
「うぅぅ……
その時『がぁぁあ』とモニター越しに片方のチーム最後の1人が倒された声が響いた。
「試合時間は15分ですか……さて、皆さん次は私達の出番です、作戦の方よろしくお願いします」
——「次は……【関東東京高校1年6組】と【中部石川高校1年9組】やな、ほな準備しー」
僕達のチームは4階からのスタートとなった。
ガチャっと扉を開け城の内部へと入っている。
すると、ジリリリっと城内に警報が数秒鳴り、『いくで、試合開始』とスピーカーから
開始と同時に
「皆さん行きますよ!」
宇多は斜め下に向けて右腕を伸ばし、手を全開に広げると、ボォォォオンと最大火力の爆発を放つ。
城はその爆発で全ての階層を崩壊させるほどであった。
「敵を確認しました! それではよろしくお願いします」
——【作戦は
「でもそこで大切な事が1つあります。
それは京都校より爆発のスピード、威力+奇襲能力が優れていないとダメなんですです。
まず爆発スピード、威力は問題ありません。京都校は7分掛けてあの程度の破壊能力です、私なら1秒で城を半壊させる事ができますから」
「
「
「何ですか
「布石って言ってたけど、どういう意味なのかなって思って……」
「まず京都校の初回で見せた爆発を封印するのが理由ですね。
あちらは準備が掛かりますから、地形図を作り、私が
スラスラと作戦を伝える声に自信の様なものを感じた。
「えーじゃあ奇襲能力っていうのはー」
「それはですね、
保険の奇襲作戦を聞き僕はまず、簡単に言っているけど、かなり難易度が高く出来る者は早々いないだろう……っと思ってしまうほど、突起な発想であった。
「待て待て、
「うん、確かに
「イリヤ……そこまで
「はぁ……」
正直、
——「皆の者!
崩れ落ちる瓦礫から瓦礫に
それにしても……
一切、
「到着!」した瞬間に相手は目を疑っただろう目の前から
「あの女どこに……」
「ここだ」
背後を取られただけではなく、小刀を首元に突きつけられていた。
「まず1人目……」
素早い動きで僕らが到着する頃には5人、
「どうだぁあーイリヤ!
「はいはい」っと仕方がなく
「なっ……なんだよこれ、なぁ妹の爆発は俺らとそんな変わらないって言ってたよな!
「昔はそうだったんだよ……、くそッ! 良い気になりやがって」
城内のスピーカーから試合終了の合図が鳴る。
「はーい試合終了な、意識ある人はこっちに来てくれなー」
(はぁ……今日も嫌味電話来るやろな……、なんやろ、なんかもうどーでもよくなってきたわ)
僕らは試合時間2分と異例のスピードで初勝利を飾った。
そしてその仲間と喜びあっている
だが
そしてその者はボソッ一言つぶやく。
「……やっと見つけた」
「えっ……」
「どうしたー
「あっいや、ごめんなんでもないよ……」
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