くだらない話で世界を回せ！

様式美はどこにでもあるもの ～オトメゲーム入門書～

　今回は登場人物のキャラクターについて語りましょう。

　おおまかにですが、主人公と攻略対象の性格ですね。大体はパターン化しています。

　◇◇◇

　まずは主人公の性格から。

　オトメゲームのユーザー（プレイヤー）は女性が多いので、やはり感情移入しやすい人物になっています。

　性格は、良くも悪くも平凡。

　頑張り屋で、素直で、前向き。基本はこれがそろっていますね。

　ただ、性格が前向きか後向きかはソフトによって異なります。

　攻略対象が重い過去がある・性格がウジウジしていれば、前向きな性格ですね。主人公の明るい性格で攻略対象も変わっていくかたちです。

　性格が後向きならば、攻略対象によって励（はげ）まされたり溺愛されたりで明るくなっていきます。もしくは「攻略対象をなんとかしたい」と願い、精神が強くなるということもあります。要するに成長物に多いです。

　曲者ぞろいの性格をした主人公だらけのゲーム会社もありましたが、今は倒産してなくなってしまいました。

　なので大抵がこのような感じでしょう。

　◇

　攻略対象について。

　これはやはりオトメゲームの肝（きも）ですので、非常にバリエーションが多いです。

　しかし、おおよそのソフトには、「バトル漫画の主人公系」「クール系」「チャラい系」がいますね。

※バトル漫画の主人公系……バカ正直で、裏表のない性格。明るくて前向き。ルートに入ると主人公にワンコのように懐（なつ）く。

※クール系……最初は主人公にツンツンしているが、ルートに入ると途端に甘くなる。もしくは、最初から主人公にのみ甘く、他の人物にはとことん冷たい対応をとるパターン。

※チャラい系……誰彼構わず女子をくどくタイプ。ルートに入ると主人公にのみ甘い言葉を言うようになる。

　バトル漫画の主人公系は自分が勝手に名付けたのであしからず。

　攻略対象は６～８人が普通です。１つのソフトで３人のみ攻略可能というものもありますが。

　なのでこの基本３人に加えて、他は以下の系統から選ぶ感じですね。

　可愛い系、兄貴系、お兄ちゃん系、王子様系、無口系、ヤンデレ系、ヘラヘラ系、ショタ系、内気系、ストーカー系、不思議系などなど。

　端的にそれぞれ用語を説明します。面倒な人は飛ばしてください。

　※可愛い系……男の娘。下手したら見た目が主人公より可愛い。性格は外見にコンプレックスを抱いてる男前か、外見の利点をフルで生かしてるタイプかのどちらか。

　※兄貴系……ムキムキマッチョで頼れる「アニキィ！！」と叫びたくなるような包容力のあるタイプ。

　※お兄ちゃん系……物腰やわらかなマッチョじゃない包容力のあるタイプ。

　※王子様系……童話に出てきそうな王子様のようなレディーファーストをするタイプ。

　※無口系……あまりしゃべらず、表情も顔に出にくいタイプ。

　※ヤンデレ系……主人公が好きすぎて精神病んでる人。ヤンデレ系でも色々なタイプがあるが、今回はまとめてこのくくりとする。

　※ヘラヘラ系……内心読みにくい何考えてるのかわからない人。大抵ロクなことは考えてない。イタズラ好き、愉快犯が多い。（ちなみに自分の造語なのであしからず）

　※ショタ系……年下の可愛い男の子。ショタ系であれども、頭脳明晰タイプ、やんちゃ系、甘えん坊系など多岐にわたるが、今回はまとめてこのくくりとする。

　※内気系……人見知りをしているタイプ。無口系とは異なり、どもりながらでも多少は話せる。ヤンデレ系に途中で進化することもある。

　※ストーカー系……主人公のことが好きすぎてつきまとう。ただしヤンデレとは異なり、「何がなんでも自分のものにする」「主人公のためなら死んでもいい」とは考えて行動しない。あくまでも主人公に協力し、ルートに入らなければ身を引く。

　※不思議系……電波。単なる独自の世界観も持っている場合は少数。オトメゲームの場合は黒幕か、ゲームの謎要素を知っているための意味深発言であることが多い。

　後はたまにですが、ナイスミドルやイケオジもいますね。

　◇◇◇

　いかがだったでしょうか？

　長くなってしまいましたが、これでも短くまとめたつもりです。

　次回は、「面白いオトメゲームとは？」について語ります。

　ではまた～。