第14話 救出作戦


 緑のカーテンが太陽を隠す。暗く、ねっとりとした大気の嫌な感触が肌を刺激する。

 しかし、暗がりの中でも目立つ白い髪の毛を持つ少女は重く、その瞼を閉ざしていた。

 閉ざされた眼で彼女は夢を視ていた。


 暗く、固く、寒い記憶だった。

 何も見えず、誰もおらず、体は震えていた。


「ぐすっ、ぐすっ……」


 両親は旅芸人だった。西から東へ、北から南へ、何者にも縛られず自由気ままに歌や踊りを人々に披露する。一団の皆が家族だった。父と母が芸を披露しているときは他の人達が親代わりになってくれた。

 皆が大好きだった。子どもは自分一人だけで、可愛がってくれた皆がいて幸せだった。

 しかし、その幸せは突如として失われた。

 王都へ向かう途中での事だった。いつものように馬車に乗って母と一緒に歌っていた時、一団は盗賊に襲われた。護衛として雇っていた冒険者も殺され、父は私たちを守ろうとして殺されてしまった。母や一団の皆は私を逃がすために盗賊に向かって殺されてしまった。

 皆が命がけで逃がしてくれたけど、私はすぐに捕まってアジトに連れていかれた。子どもは売れるからと高笑いしながら、檻に入れた男の言葉は、けれど家族を殺された私の耳に入る事はなかった。

 牢屋は地下にあって、とても冷たかった。食事が出される事もなく、誰も見張りも立てられていなかったから余計に寒さを感じた。


「おとうさん、おかあさん、みんなぁ……」


 少し前まで笑っていた皆はもういない。誰も助けに来てくれない。私を置いて、皆消えてしまった。

 これからどうなる。どうなってしまう。

 そんな、不安と寂しさと絶望感が心を支配した。溢れに溢れた負の感情は、グラスから水が零れるようにドバドバ、と全身に流れこんだ。

 もう、なにもみたくない。しにたくない。どこにもいかないで。

 誰もいない牢屋で、身を小さくしてめそめそ、と泣いた。怖くて、怖くてしょうがなかった。

 おとうさん、おかあさん、みんな。おいていかないで。

 もはや、生きていくことに絶望し、心が折れそうになったその時だった。


「うわぁ、何だこいつら!」

「どうして、こんな所に、ぐわぁ!!」


 上から焦った声が聞こえる。そして、次にはアジト全体に響く喧騒。叫ぶ声、泣く声、怒る声。異種様々な感情が籠った声が幼い私の耳に届いてきた。

 なにがおきた。どうなっている。

 もう、何がなんだから分からなくなった。ただでさえ家族を殺され、現実が受け入れられない私の頭はパンクしてしまった。

 私は耳を塞ぎ、目を閉じた。

 なにもみたくない、なにもききたくない。

 揺れ動き、喧騒が鳴り響くアジトの地下にいる私はじっ、と黙って時が過ぎていくのを待った、待ち続けた。

 すると体に疲労感が伸し掛かる。長旅の疲労に、家族を殺されるという事態に陥った私の心身は疲弊。目を閉じた事によって、私は意識を手放してしまった。


「……おい! こっち来てくれ!」

「どうした!」

「女の子が牢屋に入っていた! すぐに医療係を頼む!!」


 どれほど、時間が経過したのだろう。外から聞こえる声に私は意識を戻した。いつの間にか倒れていた身を起こし、私は牢屋の外にいる鎧姿の男を視界に入る。


「お嬢ちゃん、大丈夫かい?」


 焦っている声だったが、優しく、穏やかで暖かい声だった。



 あぁ、たすかった。



 そう、気づくと私は再び瞼を閉じたのだった。


 夢の中にいる少女の瞼が開くことはなかった。しかし、目が覚めない事が幸運なのかもしれない。何故ならば、彼女の取り巻く環境は最悪の部類に入るからだ。

 そこは、森の最奥にあたる洞穴。聳え立つ岩肌はごつごつとしており行き止まりを示すように高い壁となっている。その壁にぽっかりと空いた穴の中、狭く奥行きもないそこにティアはいた。

 洞穴の周りにはコブリンやフォレストドッグが周囲を警戒する。洞穴入り口にはオーク二体が門番のように立ちはだかる。そして、ティアの目の前には少女を守るがごとく様子を見ているオーガが座っていた。


「……いた」


 洞穴から少し離れた茂みからぼそり、とした呟きが響いた。茂みの影からはらり、と自己が強そうな赤い髪が隠れ見える。エメラルド色の瞳が洞穴の付近を真っすぐと捉えていた。

 リンは、場の状況を鑑みてどうするかべきか思案する。

 数もそうだが、魔獣の質も高い。Eランクの魔獣が15体、Dが2体に、極めつけはCランクのオーガがいる事だ。通常、この状況を打破するには凄腕の冒険者のパーティか王宮騎士団一小隊が必要となる。間違っても学生が一人でどうにかなるような状況ではない。


「さて、どうしたものか……」


 フォレストドッグやコブリン2体程度なら剣術でどうにかなる自信がある。けれど、15体もいれば魔法を使わずを得ない。


(……魔法さえ使えれば)


 リンは何度も叩きつけられた現実に歯ぎしりを鳴らす。初級魔法の簡単なものでも使えたらまだマシだっただろう。

 しかし、悔しがっても始まらない。今は出来る範囲で、どうするかを考えた方が重要だ。

 ふと、リンは自身の腰に巻いているポーチの存在を思い出す。


(あっ、あれなら……!)


 ポーチの中身に役立ちそうなものを頭に並べ、一つのアイテムが脳裏によぎる。


(あとは……)


 努めて冷静に、そして怖がる事なくリンは脳を働かせる。次々にアイデアを浮かべては考察し、また考える。思考を止めずに集中するリン。集中の根底には親友を助けたいという、少女の願いがあった。


「いける」


 作戦を思いつき、顔を上げる。

 賭けの要素が多い作戦であるが自分一人でティアを救うにはこの手しかない。

 覚悟を決めたリンは、ポーチからあるものを取り出し左手に持つ。そして、右の掌をかざし洞穴から少し離れた茂みに狙いを定めて詠唱した。


「《ファイヤボール》!」


 火の玉が魔法陣から発射される。リンの放った魔法は狙いの茂みに命中することなく明後日の方向にある木々に直撃した。だが、リンは狙いを外れた事に落胆する様子もなく「よしっ」と声を漏らした。

《ファイヤボール》が木々に直撃し、はじけ飛んだ火の粉が草木に移る。ぱち、ぱち、という軽快な音が鳴り響く。


「グゲッ!!」

「グルルル!」


 森から聞こえる怪しい音に周りを警戒していたコブリンとフォレストドッグが気付き、音の方向に顔を向ける。ぱち、ぱち、と火の粉が弾ける音は徐々に大きくなり煙が立ち昇り始め、やがて炎が姿を現した。


「グゲッ!?」

「バウッバウッ!」


 突如として森が燃えだした事に騒ぎ出すEランクの魔獣たち。ゴブリンたちは慌て、フォレストドッグたちは騒ぎ出す。門番のごとく洞穴に立っていたオークも炎に驚き中にいるオーガに指示を仰ぐ。


「今っ!」


 相手の一瞬の動揺を見て、リンは茂みから一気に駆け出した。反対方向へ意識が集中していたためにリンの行動に気づくものはいなかった。

 最短距離で洞穴へ駆け抜けるリン。


「ブボッ!?」


 だが、駆け抜けているリンの存在にもう一体のオークが気付く。目を見開き、驚いたような顔になるオークだがすぐに手に持つ棍棒を握りしめ振り上げる。


「えいっ!」


 オークの視線に、リンは顔を強張らせるが怯む事なく前へと進む。そして、オークとの距離が数メートルへとなった時、左手に握りしめた物体を投げ込む。真っすぐにオークへと飛び込む球体は、野外演習が始まる前にケイに貰った魔除けの玉だった。

投げ込まれた玉はオークの顔に当たると形を崩し、中に入っていた液体が分散される。


「オオオオッ!」


 顔にかかるドラゴンの尿。鼻がもげるような強烈な臭いに、オークは両手で鼻を覆い打ちひしがれる。オークの叫びに状況に気づいた他の魔獣たちであったが、オークを中心に魔除けの玉の効果が広がり近づけずにいた。


(よしっ、後は!)


 オークの傍らを通り過ぎ、洞穴に突入するリン。

 洞穴にいるオーガは侵入者をギロリ、と己の金棒を握りしめながら睨みつける。


「ティア!!」


 薄暗い空間に親友を呼ぶ声が響き渡る。反響した声は何度も木霊と化して洞穴全体に広がる。


「……」


 しかし、名前を呼ばれた親友は言葉を返してくれず、重く閉ざされた瞼が開くことはなかった。


「ヴオオオ!!」

「っ、ティアを返しなさいこの魔獣がッ!!」


 オーガから放たれる怒りの咆哮。空気を振動して伝わる音と迫力。思わず足がすくみそうになる所だが、リンは自身も声を発する事で踏みとどまった。剣を引き抜き、右足を少し後ろへ置いて構える。

 血を思わせる赤い皮膚、尖った牙と爪はそれだけで凶器だった。体格差もさることながらその手に持たれている金棒もまた巨大。一振りしただけでリンが吹き飛ばされそうなほどだ。


(怖い……)


 素直に、そう思った。けれど、ここで引き返す訳にはいかない。

 リンは震える足を前へ出す。上体を低くしながら左右に移動して前へと進んでいく。素早いリンの動き、薄暗い洞穴の中で彼女を捉える事は至難の業だ。予想通り、オーガが力任せに振り下ろした金棒がリンの横を通過する。地面が割れるのを横目で見るリンは冷や汗が止まらない。直撃したら間違いなく死が待っていた。

 これが、魔獣討伐。

 改めて理解する。自分が命のやり取りをしているという事を。だが、だからと言って、怖いからかと言って引き返すつもりなど毛頭ない。

 ティアを、親友を助けるまで自分は死ぬ訳にはいかないのだ。

 高速で駆けるリンは振られる金棒に意識を集中させて動きを見る。

 その姿はまるで、鳥のようだった。大空を翔るように、軽々とだが自然を生き抜く力を備えているようだった。

 羽ばたくように敵の攻撃を躱し続けるリン。右から左、左から右へと自由自在に動き回り、とうとうオーガとの距離が一歩ほどまでになった時、リンは剣をすれ違い様に振り抜く。


「ヴオオオ!?」


 足の付け根を斬られ、痛そうな声が洞穴に響く。動きが鈍くなった瞬間を逃さずリンは傍を通り過ぎる。


「ティア!」


 真正面からCランクの魔獣と戦うつもりなど毛頭ない。必要最低限の攻撃さえ当てられれば、後はスピード勝負。素早くティアのもとへ駆け寄り、手を伸ばす。一目みただけであるが上下する胸から、呼吸が安定していることは分かった。

 そのことにほっ、と安堵するリン。

 それが、一瞬の隙を作ってしまった。


「ヴオオオ!」

「なっ!?」


 首筋から伝わる冷たく、気色悪い感触。直感的に危険を感じたリンは躱そうとするが掴まれた首根っこは離れることが出来なかった。


「ヴォオオ!」

「うわっ!!?」


 次の瞬間、雄叫びとともにリンは体が空中に漂っていることに気付いた。浮いていた時間は数秒程度だっただろうが、リンにはもっと長く思えた。そして、次には固い地面の感触と衝撃が背中に伝わる。


「ぐはっ!」


 気付けば、洞穴からリンは出ていた。燃える炎の豪快な音と熱が頬に触る。突然の事態に受け身を取れず痛みで顔を歪めるリン。


「くそっ!」


 不覚を取ったせいで荒くなる口調。すぐに立ち上がると周りを見渡す。炎が起こってパニックになっていたフォレストドッグやゴブリンたちは落ち着きを取り戻したようで強襲してきた敵を逃さないように囲む。

 取り囲まれたリンは自然と舌打ちを鳴らす。すると、洞穴からオーガがティアを抱きかかえ姿を現す。オーガはリンを恨みがましく睨み付けるが、すぐに目を逸らすと歩き出す。

 魔獣の信じられない行動にリンは目を見張り、思わず叫んだ。


「ちょっと待ちなさいよ! どこに行く気!?」

「グオオオオ!」

「くっ!」


 追いかけようとするリンに横から一頭のフォレストドッグが襲い掛かった。鋭く尖った爪が喉笛を貫こうと迫る。しかし、寸前のところで回避するとリンは剣を振るう。降りぬかれた剣は的確にフォレストドッグの首を斬り落とした。

 激しく飛び散る血しぶきが彼女の顔にかかる。だが、リンには気にしている余裕などなかった。もう一度、オーガを追いかける。先ほどの一瞬で既にオーガはリンに背を向けていた。

 まずい、すぐに追わないと見失う。

 まるで、ガラス細工を運ぶかのように優しくティアを抱きかかえるオーガ。

 慎重に、本当に穏やかな足取り。そのおかげか、まだ間に合う距離だった。


「ヴウウウ……!!」

「もうっ! 邪魔だっての!!」


 しかし、道を塞ぐ魔獣たち。仲間を殺されたことなどに動揺など見られず。逆に殺意を増しつつリンを睨む。そして、先ほどの攻防が合図だったのかように一斉にリンに飛びかかる。


「っ!?」


 ゴブリンとフォレストドッグ達による攻撃。鋭い牙、ボロボロだが武器として活用されている剣。前後左右から狙われる体。魔法を扱えないリンには絶体絶命なピンチに見えた。

 しかし__


「舐めんなっ!!」


 四方から近づく魔獣の攻撃に対し、リンはその場から勢いよく飛び上がる。後方宙返りで背後から襲ってきたフォレストドッグの後ろへ着地すると躱され無防備となった背中へ斬り込む。

 背中を斬られて倒れこむフォレストの上から、オンボロな剣が現れる。


「ギェエエエ!」

「うっさいわね!」


 後ろへ下がりゴブリンの雑な剣を避け、心臓を貫く。

 これで3体目。

 オーガはまだ駆ければ間に合う距離にいた。とにかく、早くこの場から脱してティアを助けないといけない。徐々に遠ざかっていく親友との距離に、リンの気持ちは逸る。

 逸る気持ちと、視線がオーガに向けられていたせいで、気づかなかった。


 近くにまだ敵がいたことを。


「ウオオオ!!」

「キャッ!?」


 横から迫る棍棒に、反応が遅れたリンは躱せず直撃。数メートルまで吹き飛ばされる。

 地面を擦り付け、森の木々によって体は止まった。


「ごほっ」


 まともに当たったオークの棍棒、魔法で強化されたわけでも防御したわけでもない。今のリンはそこらにいる華奢な女の子と同じ体なのだ。そんな者が体格差が倍以上もある魔獣の攻撃を喰らえば、下手したら死ぬ。

 口から漏れ出る赤い液体。これまで魔獣の体から噴き出るのを目撃していたリンにはそれがすぐに自分の血だと気づいた。


「ぐっ……!」


 衝撃で手を放してしまった剣を拾おうと動く際、びきっ、と自身の体から小刻みな音が聞こえた。次いで襲う激痛。痛みの発生源を触ると余計に痛みが増した。


(肋骨が、折れた)


 自分の状態に当たりをつけて歯を食いしばる。少しでも動けば激痛が襲いかかる。痛みで意識が飛びそうになるのを抑えるので精いっぱいだ。

 しかし、状況は待ってくれない。リンを取り囲むように魔獣が集まりだし、ティアを抱えたオーガも敵が排除される様を見ようと立ち止まっている。

 状況は、最悪であった。


「なんで……っ」


 絶対絶命のピンチに陥ったリンは呟き唇を噛む。

 オーガとの距離は数メートル。初級魔法でも十分射程圏内である。

 なのに、自分には届かない距離。

 そこに、親友がいるのに。他の人なら届く距離なのに。

 魔法が使えないから。魔力操作ができないから、自分には遠い。

 そのせいで、大切なものを失う。


「嫌」


 嫌だ。取らないで。


「お願い」


 大切な人を、遠ざけないで。

 ぼやける視界で、手を伸ばすリン。だが、その手は虚しく空を掴むだけ。

 そうしているうちに、リンの包囲を済ました魔獣たち。リンの前方から、代表するかのように一体のオークが近づいてくる。

 目の前まで近づいたオークは、ギロリと恨めしそうにリンを見下ろすと棍棒を振りかぶる。

 徐々に遠ざかる意識。

 新雪のような、美しい白い髪に手を伸ばしたリンの口が微かに動いた。



 自分はどうなってもいい。

 なんでもする。

 何を犠牲にしてもいい。



 けれど、あの子だけは。

 たった一人の親友だけは。

 なんでもいい。

 誰でもいいから。



「たす、けて……」






「任せろ」


 直後、リンの頬に風が撫でた。


「ブオオオ!!?」


 次に、リンの耳にはオークの絶叫が入る。


「……えっ?」


 薄れゆく意識の中、彼女は視界に映った光景に思わず呆然となる。

 彼女の視界、そこには___


 真っ赤な血と共に飛ぶ、オークの腕があった。


 一体、何が起こったのかと薄れていた意識が覚醒していく。そして、次の瞬間、森の中から可憐で凛とした声が発せられた。


「《ヴァン・アイシクルランス》!!」


 その声が響いた瞬間、空から二十本もの氷の槍が魔獣たちに降り注いだ。強靭な槍は強力かつ的確にリンを取り囲んでいた魔獣たちを直撃。リンをせせら笑っていたゴブリンやフォレストドッグたちは断末魔をあげ地面に倒れた。


「ギリギリセーフ」

「まだどちらでもないわよ。油断しないで」


 目の前に姿を現す二つの影。

 一方は剣を握り、汗を拭く動作を行う男。

 もう一方は、美しい空色の髪をなびかせ、男を注意する女性。

 突如、リンの前に出現した彼らは同時に背後を振り返る。


「大丈夫かリン?」

「怪我してるみたいね、ベェネラさん」


 そう、優しい声色で話しかける二人は、リンがよく知る人物たちだった。

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