第11話 グループG
森に反響する鳥の鳴き声。ざくざく、と靴音が複数聞こえる。頭上に生い茂る木々の葉が光を遮り、もう春も過ぎたというのに肌寒さを感じさせた。
森へ入って30分が経過しようとしていた。リンたちグループGは口を開くことなく淡々と前へ前へと行動していた。
「全然見かけませんねぇ、魔獣」
先頭を歩くユイのぼやきが発せられる。歩き続けているのに魔獣一匹にも遭遇しないという状況に苛立ちが隠せていないようだった。他のメンバーも同意するように頷く。
「確かに今の所は姿を見せていないけど、だからと言って油断しないで。どこから魔獣が襲ってくるのか分からないんだから」
「あらっ、ご親切にどうもリンさん。けれど、見つけたところであなたには何も出来ないと思いますけど」
周りを見渡しながら注意するリンに対し、ユイは森に入るまで余裕な態度から一変して語気を荒くして悪意をぶつける。ケイにしてやられたのが相当頭にきているようだった。
それに、ユイたちのチームは低ランクだけであるが、既に何匹か魔獣を討伐した経験がある。ちょっとやそっとの事では狼狽えない自信があった。
「はぁはぁ……」
「ティア、大丈夫?」
「う、うん、大丈夫」
集団の後方。自前の装備に身を包んだティアが遅れて歩いている。見た目はいつもの制服と変わりないが、中に魔獣の牙を通さないように着込んでいるために重いのだ。それに他の生徒とは違いリンとティアは森へ入るのはこれが初めて。慣れない凸凹道に足を取られ思うように進めないでいた。そんなティアをリンが心配そうに見つめる。
「仕方がありませんね。ここで一度休憩しましょうか」
ティアの様子を見て、ユイが全員に進言する。どのみち30分間歩きっぱなしでも魔獣に遭遇していないのだ、一度間を取る必要があった。
「ティアさん、まだ森に入って30分しか経っていないのですからへばらないでください」
「す、すみません」
吐き捨てるようなユイのセリフにティアは申し訳なさそうな表情を浮かべ、リンはユイを睨む。攻撃の矛先がどうやらティアにまで及びだしたようである。
そんな二人を眺めるメンバーの雰囲気も決して良いといは言えないものになっていた。
空気の悪さに、作り出した原因を自身だと思っているティアは申し訳なさそうに顔を俯かせていた。
「気にしちゃ駄目よティア。どのみち時間はいっぱいあるんだから余裕ある行動を取るべきなんだし」
「……うん、ありがとう」
落ち込むティアに、リンが声を掛ければ自然と下がっていた視線も上がり安心したように微笑む。
野外演習は明日の昼まで行われる。その目的はまだ魔獣討伐の依頼を受けたことのないチームに森の中での行動を知ってもらうことと野営のやり方を知ること。魔獣を討伐するだけが全てじゃないのだ。
親友の言葉にティアは嬉しそうに笑いお礼を言い、他のメンバーを眺める。
ティアたちから少し離れた場所で取り巻きの者と会話するユイ。微妙に離れた距離が彼女たちの暗黙の境界線となっていた。
するとその時、話の最中に顔を強張らせ森の奥に目を向けるユイ。彼女の様子の変化にティアは驚き、隣にいたリンも目を細めた。
「魔獣です。数は三。前方3m、こっちにやって来ます!」
『っ!』
森の奥を指差し、叫ぶユイ。彼女の叫びに他のメンバーも顔つきを変え前を見据えた。
がさっ、がさっ、と草をかき分ける音を鳴らし姿を現したのは牙を剥き出しにした茶色の体毛を持つ、狼のような魔獣。
「フォレストドッグ。ランクEが三匹ですか」
自分たちの前に出てきた魔獣の正体を見て腰に備えれているメイスを握りながらユイが呟く。
魔獣には、人々に及ぼす被害と討伐の難しさに応じてランク付けがされる。最低ランクのFからE、D、C、B、A、AA、AAA、Sの合計九つ。今回彼女たちの目の前に現れたフォレストドッグは縄張り意識が高く、群れで狩りをするのを得意とされている魔獣だ。
そもそも魔獣とは大昔にいた魔王が生み出したとおとぎ話などで言われているが、実際は大気中に漂うマナを取り込みすぎて突然変異したものだと定義づけられている。体の構成は普通の獣と同じなために、繁殖能力を持つので数を増やすことも容易となっている。しかし、魔獣の中には火を吐いたり、氷を作り出すものもいるので、そこだけはやはり他とは違うし危険だと判断される所以である。
今や、魔王なんて存在はおとぎ話の存在である。
「私が一匹引き付けます! 他の方々で二匹お願いします!」
『は、はい!』
動じることなくテキパキと指示を飛ばすユイ。彼女の引き締まった声にリンを除いたメンバーが頷いた。
ティアはリンに距離を取るよう指示するために顔を隣に向ける。
その、はずだった。
「はあああ!」
「なっ、ちょっとリンっ!」
しかし、隣にリンの姿は既になく。ティアの前方から威勢の良い声が響いていた。
声のする方向に視線を寄越せば、リンが剣を引き抜き駆け出す姿が視界に入った。
いつの間にか駆け出していたリンに他のメンバーもギョッ、とした顔を浮かべ呆然となる。その一瞬の間に、リンはフォレストドッグの前まで到達しようとしていた。
「《フィジカルアップ》!」
身体強化の魔法を唱えるリン。魔力の循環をコントロールし、飛躍的に体を強化する初級魔法の《フィジカルアップ》。普通ならば体に魔力が零れるように溢れる青白い光を放つはず__だった。
「くっ!」
悔し気に唇を噛むリン。体には何も起きない。青白い光も、漏れる魔力も何も感じられない。
誰の目から見ても失敗しているのは明らかだった。
(魔力が全然言う事を聞いてくれない!)
自分の身体に流れる魔力が意図しない方に流れ、思うように動かせない。均一に、かつ所々に魔力を行き渡らせないといけない《フィジカルアップ》。これでは、全く機能しない。
リンが口惜し気に顔を歪めている間、一匹請け負ったユイは飛び掛かってくるフォレストドッグに対して掌を向け、落ち着いた様子で口を開いた。
「《ボルトショック》」
「ギュルワァ!?」
呪文と共に紫色の稲妻が走る。稲妻は真っすぐにフォレストドッグに向かうと直撃。紫電を受けたフォレストドッグは断末魔を上げ地面に倒れた。ビリビリ、と肉を焼く臭いが放たれるが嗅いでいいものでもない。
「グオオォ!」
仲間を失った残った魔獣たちの唸り声が轟く。
リンが迫っていた魔獣が、牙を出し彼女の首元を狙う。
「リンッ」
魔法を扱えない彼女に攻撃を防ぐ事は出来ない。親友に迫る危険にティアは素早く魔法陣を構築させると茶色い魔法陣がティアの掌とフォレストドッグの進行方向に出現した。
「《マッドアレスト》」
リンに飛びかかろうと一歩前へ足を動かしていたフォレストドッグは突然、泥と化した地面に足を取られバランスを崩す。
「今!」
「やああ!」
ティアの合図と敵の動きが鈍ったのを見逃さなかったリンは飛び上がりフォレストドッグの首を斬り落とす。激しい血しぶきが斬痕から噴き出しグロテスクな光景が出来上がる。思わずティアは口元を手で覆った。
「はぁはぁ……」
肩を上下させるリンはしばし、呆然と倒した魔獣を眺める。
そこまで激しい運動でもなかったはずなのに、疲労感がどっしりと伸し掛かった。
「皆さん、無事ですか?」
ユイの一言に、我に返ったリンは周りを見渡す。もう一匹のフォレストドッグもいつの間にか他のメンバーに討伐されていた。
すぐにリン以外の4つの声が返ってきたのを受け静かに安堵するユイ。全員に怪我もないようだ。
だが、厳しい表情が変わることはなかった。
「うっ……」
「ティア、大丈夫?」
「う、うん……」
そんなユイから少し離れた場所で、魔獣たちの屍に気分を害したように顔を青ざめるティア。傍にいたリンが背中をさすり落ち着かせる。彼女たちの目の前には三つもの死体、首を斬られ、稲妻で焼かれて転がるフォレストドッグだったものに対してティアは顔を背けた。
スライムとは違う獣の肉と血の臭い。これが、魔獣討伐。生々しい現実にティアの視線は揺れ動いていた。
「ちょっとこっちに行きましょう」
いまだに顔色が悪いティアを見てリンは傍にある木陰へと移動させた。少し離れた場所まで移動すると獣たちの異臭が届かず、新鮮な空気がティアの肺に行き渡る。
「どう?」
「うん、だいぶ楽になったよ。ありがとうリン」
「良かった」
ティアの顔色が落ち着きを取り戻すのを確認しながら胸を撫で下ろす。本格的な魔獣討伐はこれが初めてなティアには少々衝撃が強かったようだが、こればかりは慣れてもらうしかない。
そこへ、ずかずか、と地面を大きく踏む音を鳴り。ハッキリとした足音はリンたちの方へ徐々にそれが近づいてきた。
「リンさん、ちょっといいかしら?」
「……何よ」
彼女たちの眼の前で立ち止まったユイが険しい表情を向ける。腰に手を当て、目を細めてリンを見下す形となる。
「独断専行をしないでくださるかしら? ここに来る前にフォーメーションは決めていたでしょ」
責めるように口調が強くなるユイ。仮とは言え、今回このメンバーがチームなのだ。危険が付き纏う魔獣討伐で先ほどのような身勝手な行動は許されない。一人の行動が全員の命運を分ける事があるのだから。
「何よ。あなたが勝手に決めたフォーメーションでしょう」
「でも、あれが最善の策ではなくて? 勝手に動いて怪我でもされたら私たちの評価が悪くなるでしょう。それに、暴れるお荷物を持つほど余裕もないのですよ」
ユイの鬼気迫る顔に、思わず体がビクつくティア。逆に、リンは挑戦するかのように真っすぐに彼女と目を合わせた。
一触即発の雰囲気が両者の間に流れる。ただならぬ空気に他のメンバーも静かに場を見守っていた。
睨みをきかせるリンの視線に、ユイは効かないという風に正面から受け止めると小馬鹿にした声で言った。
「自覚ないのかしら? あなたは魔法を扱えない劣等生。大人しく私たちの後ろをついてくるのが一番なのよ」
「あ、アンタねぇ……っ!」
「ちょ、落ち着いてください二人とも」
またもや訪れる邪悪な空気にユイは慌てて仲裁に入る。だが、ユイの口は開き続ける。
「大体、あなたにしろ《稀代の落ちこぼれ》にしろ、この学院にいる意味が分かりません。魔法が扱えないものは、私たちのような選ばれた人間の後ろにいればいいのですよ」
「な、にを……!」
「あら、間違ったこと言いました? 私たちはいずれこの国を背負う人間になるのです。役立たずはいらない。それがこの学院でのルールなのですよ」
「や、やめましょう。ねぇ? 今日明日は私たちチームなんですから喧嘩は……」
「あなたもあなたですティアさん」
「わ、わたし?」
厳しい言葉をリンに投げていたユイだったが、その矛先が突如ティアへと向けられる。鋭い視線を受けてティアは自然と姿勢を正す。
「どうしてあなたはこの人と一緒にいるのですか?」
「ど、どうしてって、それは……友達だから」
「それが甘いと言うのです。あなた、この人と一緒じゃなかったら普通に成績も安定するし、他所のチームにも声はかかるでしょ」
「そ、それは……」
「それを、友達だからという理由であなたまで成績を落としていたら本末転倒というものですよ」
「……っ」
「で、でも……」
困ったようにリンを見るティア。そして、ユイの指摘に誰よりも息を飲んだのは、リンだった。
ティアはいつでも自分の傍にいてくれた。チームから抜けさせられた時も、魔法が使えずに悩んでいた時も、自分の隣で励ましてくれていた。
自分は彼女のその優しさに甘えて、気づかなかった。いや、気づこうとしなかったのだ。
自分といるだけで彼女も同様のように扱われる。隣にいるだけで邪険にされ、成績も危うくなった。なのに、彼女は嫌な顔一つせずに笑いかけてくれていた。
自分はケイと同等に扱われて怒っていたというのに。
彼女はそんな素振りを見せることはなかった。
彼女は魔法が使えるのに。
彼女は魔力操作が出来るのに。
(私のせい?)
自分のせいでティアが嫌な思いになる。他人から突き付けられた事実に、リンは数秒呼吸を忘れていた。
名指しで指摘され、木陰で休んでいた彼女へ全員の視線が集中する。
ティアの視線は泳ぎ、忙しなく彷徨う。
「わ、私は、べ、別に」
しどろもどろ口を開くティアであるが、ユイはその答えに「ふんっ」とつまらなさそうに吐き捨てると興味を失ったように視線を外した。
「まぁ、あなたがどうなろうと、私には関係ありませんし。どうでもよいのですけど、くれぐれもこれから、先ほどのように勝手な行動は謹んでください。それでは、さっさとこの魔獣ども焼いてしまいましょう。匂いにつられて他の奴らが来ますから」
ユイの言葉にメンバーは間を置いてから頷く。それを確認したユイは魔獣たちの部位を何か搾取するため、リンたちに背を向けた。
視線に晒されていたティアは、チラッ、と親友のほうを見る。
二人の視線が重なり合う。しかし、先にリンが視線を逸らすと周囲を警戒するように首を動かし始めた。ティアはその時見せた、リンのどこか痛々しく歪んだ顔が脳裏から離れなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後、リンたちは数匹の魔獣と遭遇することになるが、特に問題が起きることなくやがて暗闇が森に侵攻してきた。
リンとユイの衝突がなかった要因の一つは、あれ以来リンが大人しくなったからだろう。普段とは違う彼女の様子にティアは不安が隠せなかった。
「そろそろ時間ですし、この辺で野営に致しましょう」
そのユイの一言に全員が同意を示し、テキパキと各人割り当てられた仕事をこなす。
野営など初めてのメンバーであったが、準備は滞りなく進んだ。理由としてリンの存在が大きいのだろう。
慣れた手つきでどんどん準備を進めていく彼女に周りのメンバーも目を丸くさせていた。
この迷いのない動きに、手際は時の長さを感じさせた。
つい、といった感じだろう。メンバーの一人が恐る恐る訊ねた。
「リンさん、手際いいですね。慣れていらっしゃるの?」
「……えぇ、実家の庭でよく野営の真似事していたから」
「それは……ご家族に教えてもらったの?」
いくら辺境の領地だろうが、仮にも貴族が野営の準備を教えてもらうなんてことが、果たしてあるだろうか。メンバーたちの疑問の籠った視線を背中で感じながらリンは答える。
「いいえ、冒険者の方に」
「あぁ、なるほど」
冒険者のギルドは各地に点々と存在している。冒険者の知り合いが一人や二人いてもおかしくない話である。その答えに、周りからは納得したという雰囲気が伝わった来た。
「よしっ、完成っと」
と、珍しく会話らしい会話をしたリンだったがあっという間にテントを張り終えてしまった。満足いく出来になったのだろう、彼女の口角がわずかに上がっていた。
仕事を終えたリンはキョロキョロ。と周りを見渡す。そこで、彼女はティアとユイの姿が見えないことを認識した。
「……二人はどこに?」
「えっ、あぁ、先ほど薪を拾いに行かれましたわよ。そこまで遠くまで行っていないと思いますけど」
「……そう」
ユイとティアが二人で薪拾い。なんとも珍しい組み合わせなだけに、リンは不信感を拭えなかった。
直感的に二人を探そうと思ったリンはメンバーに二人の向かった方向を教えてもらい、追いかけた。
蛇足だが、馬鹿にされていたはずの同級生たちと普通に会話が為されていることに疑問を浮かべるリンだが、現在はチームとして組んでいる。どんなに嫌いな相手だろうが平等に接する。それを実践しているということなのだろう。
二人を追いかけながらそんなことを考えるリン。大体の予測をつけ二人のいるだろう場所へと向かう。
すると、途中で、リンは聞きなじみのある声を拾う。足を止め、ゆっくりと気づかれないように近づく。どうやら何か話をしているみたいだ。
リンは聞き耳を立て、近くの木の陰に隠れる。
「それで、お話しとは?」
「そこまで長い話ではありませんから楽にしてくださいませ」
二人は対峙するように顔を見合わせている。何やら深刻な話のようで、リンは会話に入ることが許されないような感覚に陥った。一体、何を話しているのだろうか。
物陰でリンが見守る中、ユイは顔を強張らせるティアに対し、ゆっくりと落ち着いた口調で言い放った。
「ティアさん、私のチームに戻ってきませんか?」
「………え?」
夕暮れ時の光が彼女たちの間を差し込む。風が吹き抜け、木々の葉を揺らす音が流れる。
一瞬、何を言われているのか分からなかった。いや、理解しようするのを拒んでいたのかもしれない。
「あの、それって、どういう……」
「言葉の通りです。ティアさん、私たちのチームに戻ってきなさい。あなたはこんな所で燻っていてはダメな人よ」
「で、でも、私は」
「学院でチームを移籍するなんて話はいくらでも聞きます。それに、これはあなたのためでもあるのですよ」
「……」
「やっぱり、《稀代の落ちこぼれ》やリンさんと一緒にいるのはマイナスの要因でしかなりません。リンさんはともかく、《稀代の落ちこぼれ》とは好きで一緒にいるのではないのでしょう?」
「それは……」
確かに、ティアがケイと組むまでの経緯を考えればそうじゃないとは言い切れない。でも、結局は自分で決めたことだ。
暫く、無言を突き通すティアにユイは「はぁ」と疲れたようなため息を漏らすと続けた。
「まぁ、結局はあなたが決めることなので強制はしません。でも、返事はいつでもいいから考えてくれませんか?」
「………」
ティアの困惑を見てか、ユイは返答を急がずそれ以上誘いの言葉を投げてくることはなかった。ティアは、ユイの顔を直視することが出来ず、顔を俯かせて地面を眺め続ける。
その時、一瞬だけ再び木々の葉が揺れる音が鳴ったような気がしたのだが、ティアが顔を上げることはなかった。
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