あとがき
第11話
お読み頂きありがとうございました₍₍ ◝(●˙꒳˙●)◜ ₎₎
8000文字以下縛りの短編として書いた作品です。
なので、後半が詰め詰めになってしまいました。笑
人の業を嘲笑ったようなホラーが大好きなので、皮肉たっぷりに書いてみました(•’╻’• )/
いやぁ〜、ホラーってやっぱりいいですね。
映画はもっぱらホラーばかり見ている私。
人の業を嘲笑うかのような、皮肉たっぷりな感じの作品が大好きです。
捻くれているんでしょうか?笑
この作品の主人公が本当の意味で井戸の中に落としたモノとは、醜く歪んでしまった病んだ心、だったのだと私は思います。
この作品に出てくる登場人物の多くは、その人物の醜くさや弱さ、愚かさを表現しました。
父親、周りの大人達、いじめっ子はもちろんの事、母親でさえも……
主人公にとっては悪の種だったのです。
外側から見たら簡単に解決できる問題でも、内側にいる人間にとってはそれが全てで、助けを求める事すらできずに何が正しいのか判断が鈍ってしまう事もあります。
ましてや、学校と家しかない小さな世界で生きている子供なら尚更です。
そして、自らも悪へと染まってしまった主人公。
最後のシーンで出てくる頭上に広がる空で抽象的に表現しましたが、それは主人公は勿論の事、『人間』に対して表現したものです。
きちんと問題に向き合えない弱さも、やはり愚かな行為なのです。
ですが、人とはとても弱い生き物です。
だからこそ人間らしくて儚く尊いと、私は思っています。
そんな人々の、弱い心を喰らう悪魔の井戸。
目に見えるアイテムとして井戸をモチーフにしましたが、私がこの作品で伝えたかった事は不思議な井戸の存在などではなく、『人の愚かで醜いーー弱い心』だったのです。
この物語の主人公の幼少期には同情してしまう部分があり、因果応報とはいえ何かスッキリとしないモヤモヤ感が残る……。
そんな感想を抱く人もいるかと思います。
実際、私はそのつもりで書きました。
スッキリと終わってしまえばそれまで。
モヤモヤしたものが残れば、人は考えを巡らせます。
ただ読んで面白い作品も好きですが、ちょっと考えさせられる作品……そんなホラーが好きです。
残念ながら、そこまでの技量はありませんが。笑
最後までお読み頂きありがとうございました\( 'ω')/
井戸の中 邪神 白猫 @yua9126
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