天才としか言いようのない彼。そんな彼が、ある日、学校に奇妙な眼鏡を持ってきた。彼が言うには、「人とのつながりが可視化できる眼鏡」だという。しかしその眼鏡はダサイとしか言いようがなかった。それでも興味を引かれた主人公は、その眼鏡をかけて学校内を歩いてみることに。
すると、「人と人」だけではなく、植物や動物と繋がる糸も見ることができた。しかも、色の種類もそれぞれ違う。「運命の赤い糸」的なものだけではなく、中の言い男子生徒たちは、黄色の糸でつながっていた。主人公は、そんな眼鏡の機能を目の当たりにして、彼は本当に天才だと改めて思う。
しかし、ある事故現場をその眼鏡をかけたまま見た時、この眼鏡が本当に映している物に気付く。
果たして、主人公が見たものとは――?
眼鏡が見せていた本当のつながりとは?
不思議な眼鏡が見せる糸をめぐる、短編ミステリー。
是非、御一読下さい。