第三章 花はどこへいった Ⅳ

「ただ、“ラーフル春花” というもうひとつのあだ名に、なにか別の意味があるのかどうかは、ちょっとわからない。フローラのアナグラムなのか、とも思ったけど、ちょっと苦しいかな」

 むしろわたしは、ミュウにもわからないことがあるんだ、という点に感心していた。

「それより、そろそろ、きみも気づいてるんじゃないのか」

「え――なにを?」

「きみのあだ名だよ」

 ああ……やっぱり、わたしの思ってること、わかっちゃうんだ。

 美鈴さんが母につけたあだな“プリ子”が、イタリア語の“春”、プリマヴェーラなのだとすれば、わたしのあだ名“アリ子”も、そうなのじゃないか。さっきから、この考えが、わたしの心に張りついて、かたときも離れようとしない。

「やっぱり、そうなの?」

 たぶん、きくまでもないことを、わたしはミュウにたずねた。

「そうだよ」

 一瞬の躊躇もなく答えちゃうんだな。ほんと、この子には、かなわない。

「イタリア語で、翼のことを“アラ”という。フランス語の“エール”にあたる言葉だ。ちなみに女性名詞だよ」

 え……アラ? それじゃあ、もしかして――

 たぶん、ものすごく間の抜けた顔をしてるのだろう、わたしを見ながら、ミュウは「わかったみたいだね」と口もとをゆるめた。

「美鈴さんは、きみのあら探しが趣味、生きがいだと、わざわざきみに伝えていた。その“あら”も、イタリア語の“アラ”=翼だったと考えると、すごく納得できるんだ」

「美鈴さんが探してたのは、わたしの翼……」

「そう――成長していくきみの背中に新しい翼を見つけること。それが、美鈴さんにとって、なによりもうれしいことだったんじゃないのかな」

 それなのに……わたしは、美鈴さんがおもしろ半分にわたしをからかって、遊んでいるのだとしか思っていなかった。

 ミュウが、“まだ終わっていないよ”というように淡々と言葉を続ける。

「ところで、翼っていうのは、ふつう、対になって初めて空を飛ぶことができるものだよね。だから、“アラ”も複数形で使うことが多い」

 もう、わかっただろ?という顔で、ミュウがわたしの顔をのぞきこむ。

「“アラ”の複数形が、“アリ”なんだよ」

 対になった翼。それが、アリ……。

「美鈴さんが、わたしを“アリ子”と呼び続けたのは――」

「そう、きみが、小さな翼=羽を名前にもつ子からだよ、小羽子」

 いろんな想いが一度に押し寄せて、気持ちの整理がぜんぜん追いつかない。

 美鈴さん……なんで教えてくれなかったの。

 ううん、ちがう。

 アリ子なら、だいじょうぶさ。アリ子には、そのための羽がちゃんとあるんだから――そう言ってくれた、美鈴さんの声がよみがえる。

 美鈴さんは、ちゃんと伝えてくれていた。気づこうとしなかったのはわたし。

 アリ子――その呼び名といっしょに、美鈴さんは、わたしを見守り、愛し続けてくれていたんだ。

 知らなかった。気づかなかった。

 わたしは、美鈴さんのいったいなにを知っていたのだろう。彼女のなにを見てきたのだろう。

「ほんとにわたし、なんにもわかってなかったんだ……」

 ちゃんと知りたい、美鈴さんのこと。いや、知らなきゃいけない。

「でも、今わかった。そして、これからわかる、それでいいじゃないか」

 やっぱりミュウは、こともなげにサラリと言った。

「深雪には、これからどうしたらいいか、もう、ぜんぶわかってるの?」

「なにをもって“ぜんぶ”というのか、それを定義しなければ、その質問には答えようがない」

「もう、理屈っぽいなあ」

「そこは、理論的と言ってほしいな。理論的に順を追って考えていけば、たどりつくべき答えには、ちゃんと到達できる」

「どうせわたしは、理論的じゃないですよ~だ」

「とりあえず、きちんと自己分析できているのは、いいことだよ。すねるのは感心しないけど」

「すねてませんてば!」

 わたしは、くちびるをアヒルみたいにとがらせた。

「じゃあ、こう言えばいいの? 深雪は、たどりつくべき答えには、もうたどりついてる。そういうこと?」

「オーケー、その問いに対してなら、イエス、と答えられるよ。そうだね、こう言いかえてもいい。進むべき道筋は、指し示されている」

「進むべき道筋は、示されている」

 つい、復唱してしまった。なんだかもう、いちいちかっこいいなあ。ハードボイルドな名探偵のせりふみたいだよ(よく知らないけど、たぶん……)。

 でも、ほの暗いバーのカウンター(わたしの中にあるハードボイルドのイメージ)で、「マスター、バーボンをダブルで」とか言ってるミュウを想像すると、けっこうおかしい。マスターに「だめだめ、お嬢ちゃんは、ミルクにしましょうね」なんて、たしなめられたりして……。

 いけない、いけない、しょうもない妄想にふけっている場合じゃなかった。

 わたしは、頭から煩悩を吹きはらい、まっすぐにミュウの目を見た。

「ねえ、教えて。その道筋を」

 キュート&クールな名探偵は、もう一度「オーケー」とうなずいた。

「まず、最初の確認。美鈴さんのメッセージの鍵は、イタリアなのね?」

「そう、そこが入り口だ」

「じゃあ、たとえば、クチナシもイタリアと関係があるってこと?」

「関係がない、とはいえないね」

 え? なんでいきなりそこで、微妙な言いまわしになっちゃうわけ?

「たとえば、美鈴さんが、旅行前の会話で『旅情』という映画にちょっと触れたね。『旅情』は、イタリアを舞台にしたラブロマンスの中でも名作中の名作だけど、その中では、クチナシの花が、とても印象的な使われ方をしてるんだ」

「そうなんだ……」

「この映画の中のクチナシは、いわば、“夢の花”だ。異国でのひと夏の恋――けっして現実にはならない、もし現実へ持ち帰れば、しおれ、枯れてしまう――そういう夢のような日々を象徴する花、それがクチナシなんだよ」

 夢のような日々を象徴する花……。

「でも、ここはあくまで、イタリア語にこだわってみたいね。だからこそ、ここまで、あれこれ考えてきたんだから」

 イタリア語……でも、アカシヤはともかく、クチナシは、どう考えたって日本語だろう。

「きみは、最初に“アカシヤ”が店の名前なんじゃないかと発想した。その発想をここにも当てはめてみるんだよ」

「それって、どういうこと?」

「めざすは、台所、ってことさ」

「台所? なんでここで台所が出てくるの?」

 つい、勢いこんでたずねてしまうわたし。でもミュウは、あせらないあせらない、というように、穏やかな微笑みといっしょにに言葉を続ける。

「食事をする店に、“キッチンなんとか”っていう店名が、よくあるよね」

「うーん……そういうお店をさがすっていうこと? 少し漠然としすぎてない?」

「美鈴さん、きみに言ったんだろう? 入学祝いに、とっておきの店につれていきたかったって」

「うん、確かにそう言ったけど……」

 でも、美鈴さんは、その店について、特にどんな店というヒントもくれなかった。

「素直に考えて、その店は、イタリア料理店である可能性が高い。そう思わないかい?」

「……かもしれない。けど、イタリア料理店っていうだけじゃ、さがしようがないよ」

 一口にイタリア料理店といっても、高級店もあれば、大衆料理のお店もある。パスタやピザの専門店だってイタリア料理のお店だ。その中から、どうやって美鈴さんがとっておきにしていたお店をさがせというんだろう。

「簡単さ。店名が“クチーナ”あるいは“クッチーナ”ではじまる店をさがすんだ」

「クチーナ!?」

「“台所”という意味のイタリア語だよ。つまり、英語の“キッチン”さ。これも、イタリア料理の店名にはよく使われるんだ。ぼくの考えがまちがっていなければ、その店は、“クチーナ”か“クッチーナ”のあとに“シ”ではじまる固有名詞が続く、そういう店名を持ってるはずだ」

「クッチーナ……シ……」

 わたしが、「クチナシ」だと思いこんだ言葉は、店の名前だった……。ミュウが言っているのは、そういうことだ。

 数時間前のわたしだったら、そんなことを言われても「ただの思いつきでしょ?」と笑って、おしまいにしていたかもしれない。でも、今はちがう。それに、ミュウの言葉には、きっとそうにちがいないと相手に思わせてしまう、ゆるぎない説得力があった。

 それでもわたしは、ほんの少しだけ不安の虫に襲われて、ミュウにたずねた。

「クチナシがお店の名前だとして……アカシヤはどうなるの?」

「それは、今考える必要はないよ。まずは、めざす場所にたどりつくことさ。“アカシヤ”の答えは、ちゃんとそこで待ってるはずだ。レッセフェール――あとは、なすにまかせよ、だよ」

 ミュウが、まっすぐにわたしの目を見る。

「信じるかい?」

「信じるよ」

 わたしは、今度こそ、迷うことなく答えた。

「だってわたし、ミュ──深雪に……ええと、そう! ゼンプクの信頼を置いてるもん」

「光栄のいたりだね。でも、どもった分マイナスだ」と、ミュウが笑った。

「あは……そこは大目に見て」と頭をかいてごまかすわたし。

「だけど、そのお店を、どうやってさがしたらいいのかな……」

「肝心なのは、これが美鈴さんからきみへのクエストだってことさ。つまり、その店が、とんでもなく遠い場所にあるはずはない、ってこと。鹿児島なんてことは、もちろん、ありえないけど、それどころか、きみがそれほど苦労しないでいけるところ、きみか美鈴さんの生活圏の中にその店はある、と考えるのが、一番自然だろうね」

「そうか……そうだよね」

 難しく考える必要は、なかった。これは、美鈴さんからわたしへのクエスト……それが、一番大事なことだったんだ。

「逆に言えば、もし、その条件にぴったり当てはまる店が見つかったら、それを偶然のひとことで片づけるのは、相当に無理がある。つまり――」

「そういうお店を見つければ、それが答えになる、ということだよね」

「ピンポン、だ」

「やることは決まった、ってことだね」わたしは、よし、と自分に気合いを入れた。「じゃあ、早速、そのお店をさがそうよ」

 ようやく明確な行動の目標ができて、わたしの心は、はやった。そんなわたしの意気ごみに対し、ミュウは、あくまでもマイペースだ。

「あわてなくても、職業別の電話帳でも見れば、その答えには、簡単にたどりつけると思う」

「それなら、ちょっと待って」

 わたしは、スカートのポケットからケータイを取りだした。

「これで、地域をしぼって検索をかければ、すぐにわかるよ」

 ミュウが、興味深そうに、そのケータイをのぞきこんだ。

「そうか、今は、そういう文明の利器があるんだね」

 わたしは、ケータイを口にあて、ぷ、と噴きだした。

「文明の利器って……深雪、いつの人なの? ていうか、深雪は、ケータイ持ってないわけ?」

「まあ、かけあう相手がいなければ、電話なんて必要ないからね」

 ミュウは、なんでもないことのように言った。

「それはそうだけど、でも、これからは、必要になるかもよ?」

「そうかな」

「そうよ! あれば便利だもん。ほら、機能だって電話だけじゃないんだよ。いろんな情報も、どんどんゲットできるし。深雪もケータイ持とうよ」

 ついつい力説してしまうわたしに、深雪は、ちょっと腰を引いた。

「考えてはおくよ。それより、今は、店さがしが最優先事項だろ?」

 うまくかわされちゃった……。でも、わたしの中に、いつかミュウとケータイ番号&メアドを交換するぞ、という、ひそかな目標が生まれた。

「じゃあ、お店、検索してみるね」

 検索ワードやエリア、条件を変えながら、情報を絞りこむ。

 気がせいて、結論だけに飛びつかないよう、慎重に確かめていく。

 黙々と検索を続けるわたしを、ミュウは静かに見守っていた。

 ふう、と大きくひとつ息をついて、わたしは、ケータイをテーブルの上に置いた。

「あったのかい」

 ミュウの問いに、わたしは、にっこり笑いかえした。

「あったよ」

 クチーナ紫藤――“クチーナ”か“クッチーナ”のあとに“シ”ではじまる名前が続く――わたしたちの条件にぴったりと合う、ただひとつの店だ。

 その店は、食べ物好きな人のブログで「落ちついた雰囲気で、気軽においしいイタリア料理が楽しめるお店」と紹介されていた。

 見つけたよ、美鈴さん――このお店が、わたしたちのめざす場所なんだね。

「ありがとう、深雪。ほんとにいろいろ――」

「別に、どうってことない……どうせ今日は、手持ちぶたさんだったしね」

 その瞬間、わたしの耳が、ぴくぴくん、と反応した。

「……深雪、今、なんて言ったの」

 ミュウが、しまった、というように顔をしかめた。わたしは、かまわずミュウに詰め寄る。

「ね、ね、“手持ちぶたさん”って言ったよね」

「言ってない」

「うそうそ! ぜったい言ったもん! しっかり聞いちゃったもん!」

 しつこく言い寄ると、ミュウはうんざりした表情で「いいじゃないか」とつぶやいた。「ちょっと口が滑っただけだ」

「だってだって、超反則でしょ! ぜったいその手のことは言わないよ、みたいな顔して、なんで不意打ちで、そういうかわいい発言を、ぽろっとしちゃったりするわけ!?」

「ああ、もう! うるさいな」

 ミュウは、ぷい、と顔を横に向けた。

「お願い! ね、もう一回言って!」

「いやだ。もう……言わない」

「なによ! 深雪のケチンボ!」

「ケチでけっこう。もう、なにもしゃべらないから」

 ええ? それは困る。すごく困るよ。あせったわたしは、ミュウの前で手をあわせた。

「ごめんなさい! 言いすぎました。謝るから、ね、きげん直して」

「別に、きげんを悪くしてなんかない。もうしゃべらない、と言っただけだ」

 横を向いたまま、ミュウが、むすっとして答える。

「じゃあ、わたしも前言撤回するから、深雪も前言撤回して! ね? それだったら、フィフティフィフティ、プラマイゼロでいいでしょ?」

 ミュウが、ちらっとこちらを見て、ほんの少し表情をゆるめた。

「うん、今の屁理屈は、ちょっとだけおもしろかった」

 う……そのとおりですよ。わたしのおバカな頭からひねりだした、精一杯の屁理屈です。

「ま、座布団一枚ってところかな」

「え!? たった一枚!?」

 ……ていうか、なんで大喜利?

「決まってるさ。二枚もあげると、きみがまた調子に乗る」

「なにそれ! わたしがいつ調子に乗ったの!?」

 思いきりくちびるをとがらせたあとで、わたしは“あれ?”と気づく。わたし、もしかして(もしかしなくても)、ミュウに遊ばれてる?

 わたしの間抜けな表情を読みとったのだろう、ミュウが、くすりと笑った。

「おかえしだよ、小羽子」

「ぶう、ひどーい」

 ふてくされたあとで、わたしは、やっぱり笑ってしまった。ここはもう、おとなしく“やられました”と、降参しておこう。

「じゃあ、あらためて“ありがとう”と言わせてもらいます」

 素直に頭をさげると、泡が立つように、心の底から感激がこみあげてきた。わたしは、ミュウの手のひらをとろうと、自然に両手を差し伸べていた。とたん、ミュウが、その手を避けるように、身をかたくするのがわかった。

「え……?」

 わたしのとまどいに気づいたミュウが、あくまでも冷静な顔で言った。

[その……ぼくには、それ以上近づかないほうがいい。危険だから」

「どうして?」

「実を言うと、ぼくは、バリツという東洋の古武術を心得ているんだ」

「え? バルス?」

「ラピュタを崩壊させてどうするんだい。バリツだ、バリツ」

「でも、そんな武術の名前、聞いたことないよ」

「ぼくもない」

「もう~! なによぉ、それ。もしかして、まだわたしをからかってるの?」

 わたしは、こぶしを振りあげ、怒ったふりをしながら笑った。

「だから……」

 そう言って、わたしを見たミュウは、笑っていなかった。

「ぼくは、きたないんだ」

 え――一瞬、自分の心が凍りつくのがわかった。

「あ……ご、ごめん」

 わたしは、そう言って手を引いた。

 ちがう。なんでわたし、謝ってるの? わたしがミュウにかけたいのは、そんな言葉じゃない。今、わたしがミュウにかけなきゃいけないのは、そんな言葉じゃ……。 けれど、なにも言えなかった。なにもできなかった。

「それで、店の場所は? ここから近いのかい?」

 なにごともなかったかのように、いつもと変わらない表情で、ミュウがわたしにたずねた。

「あ――うん」

 わたしもまた、なに何も聞かなかったような顔で答える。心のどこかでほっとしながら……。

 わたしの手が、今一瞬だけ触れたもの――ミュウを、ずっと傷つけてきたもの。

 そこには、わたしと同じ顔がたくさん並んでいなかっただろうか。そんなことない、と言える自信が、わたしにあるだろうか。答えを見つけられないまま、結局その問いを心の奥底に封じこめることしか、今のわたしにはできなかった。

「ええと、住所は、入山路(いりやまじ)ね。駅だと……一人坂(ひとりざか)駅から歩いて五分くらい」

「なるほど、確かに近いね」

 入山路は、わたしの住む町と、美鈴さんがアパートを借りていた町のちょうど中間。高校の最寄り駅である美咲ノ杜駅からなら、ふた駅先。いこうと思えばすぐにでもいけるところだ。

「どうしよう。今からでもいってみようか」

「今日は、やめておこう。外を見てごらん」

 そう言って、ミュウは、窓を指でさした。

 そのときになって、わたしもようやく気づく。窓の外は、すでに、漆(うるし)を塗りこめたような闇だ。この部屋にきてからもう何時間も過ぎているのだから、それも当然だった。

「ふつうに考えたって、そろそろ帰らないと、家族が心配する時間だよ。それに、料理店は今が混雑どきだ。高校生が突然訪ねていっても、迷惑なだけだろう。相手にもされないさ」

「そうか……そうだね」

 やっぱりこういうとき、ミュウは、わたしの何十倍も冷静だ。

「じゃあ、どうしたらいいの」

「明日は土曜日か……。ちょうどいい。午後一時、ここに集合ということにしよう」

「ここから?」

「問題ない。部活動があるから、学校には入れる」

「ううん……ねえ、深雪の家はどこなの?」

「……明日見野(あすみの)のほうだけど」

「そっか……わたしは、すずしろ台。わたしとは逆方向なんだ……あ、じゃあ、こうしようよ! 一人坂駅で待ち合わせ。そうすれば、わざわざ、ここまでこなくてもいいでしょう?」

「いや……ここからにしてくれないかな。ぼくは、人混みの中で人と待ち合わせるのが、どうしてもだめなんだ」

 わたしは、はっとした。不意に母の言葉を思い出したのだ。

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