彼女がギロチンに掛けられるまで⑧

 クラスカースト、というものがあるらしい。

 元の世界の話だ。

 漫画やアニメやラノベで知った。

 たぶん、私のクラスにもあったのだろうけれど、私は学校ではちょっとした例外を除いて基本的に一人で、誰かに話しかけることも誰かに話しかけられることもなかった。そもそも周囲の人間に対してそれほど興味がなかった。だから、そういう物事のあれこれを実感として理解することはついぞなかった。まあ、たぶん普通にカースト最下位だったのだろう。お弁当も一人で食べてたし。

 ところで、ちょっとした例外を除くと言ったが、一人、話しかけてくる奴がいた。

 正確には、私を何故か嫌って突っかかってくる奴がいた。

 いや、もう何かめっちゃ嫌われていた。理由はわからない。

 ちなみに、私もそいつのことが何か嫌いだった。突っかかってくる前からだ。理由は――その当時は、わからなかった。

 そいつは、漫画やアニメやラノベのクラスカーストだったら、たぶんその頂点に立っているんだろうなあ、と思われるちょっとチャラいけどめっちゃお洒落で可愛くてでも性格のきつそうな感じの女の子だった。いつも周りに友達がたくさんいて、いつも携帯端末をいじっていて、あと何かめっちゃ金持ちでイケメンな彼氏がいるとのことだった。

 ふーん、てな感じだった。

 その娘のことは、今でもときどき思い出す。

 なぜかって?

 私は、その娘が原因で死んだからだ。


      □□□


 王子様というのは、ちょっとした概念だ。

 女の子という生き物は白馬の王子様を待ち望むもの、という俗説がある。「んなわけねえだろ」と言いたくなる気持ちはちょっとあるが、王子様=眼鏡を掛けた美少年、であれば「あ、確かにそうかも」と納得できなくもない。

 つまるところ、王子様、と一口に言っても、実際にはそれぞれの王子様像があるのだと思われる。

 王子様が、前衛的でカラフルな服を着て王冠を付けた白馬に乗ってやってくる金髪である必要はない――高級なスーツを着て高級な時計を付け高級な外車に乗ってさっそうと現れるイケメンでも、ミニスカートを履いてウィッグを付けおどおどと「……に、似合う?」とか聞いてくる自分より可愛い男の娘でも、適当な服を着て寝癖を付けたまま自転車に乗って「おーい」とか言ってのんびりやってくるどこにでもいる平凡な何ちゃらでも、極端なことを言えばただの三つ横に並んだ三角形であっても、どんなものであれ個人の趣味嗜好人生観によっては王子様だ。

 ――と、いうわけで。


「そなたがアメリ・ハーツスピアか――よし、我の物になれ!」


 と、本物の王子様に言われた感想は、なんか思ったよりいいもんじゃねえな、というものだった。残念ながら、本物の王子様は私の王子様像とはちょっと異なる。とりあえず、美少年になれとは言わないがせめて眼鏡の似合う男になってから出直して来てもらいたい。話はそれからだ。

 何がどういうことかというと、第一国の第一王子に絡まれたのである。第一国の王様にグランドマスター討伐のあれこれを説明した後のこと、とある人物を探して中庭の辺りを歩いていたときのことだった。

 ちなみにこの王子、愚王子として有名である。城を抜け出して素っ裸で街を疾走し衛兵に逮捕されたり、宝物庫の物品をちょろまかして売り飛ばしたり、そのアホさ加減は第七国にすら聞こえてきていた。

 なにせ今も、白馬に乗ってやってきた。

 アホだ。

 残念ながら、私はバットとは違ってそれほど馬が好きというわけではないので、何とも思わなかった。あのアレクサンドリアとかいう馬と比べて貧相な馬だな、とは思ったが、たぶんこの白馬の二回りくらいでかいあの馬がおかしいだけだ。


「お気持ちは嬉しいのですが」


 と、私は白馬に乗った王子様を見上げる。ぶっちゃけ、ちょっと首が痛いので降りてきて欲しい。もしかして降りられねーんじゃねえだろうな、と私は思いつつ、


「殿下がいずれ王となるように――私もいずれ、女王となって民を導かねばなりません。この話は、無かったことに致しましょう」


「ならぬ! ならぬぞ!」


 と王子はわめき、白馬から飛び降りようとして、着地を失敗。べしゃり、と地面に転がった後、にょき、と立ち上がって、つかつかつか、とこちらに近づいてくる。


「我の決定だ! そなたに拒否権はない!」


 うわこいつ面倒くせえこと言いだした、と私は思い、引っぱたいたらやばいよなどうしよう、と思っている間に相手はもう目の前にやってきて、


 小さな声で、


「――お前も、転生者だな」


 と一言囁き、


 即座にばたばたばた、と白い馬のところに戻ってえっちらおっちらと登って「いずれお主を手に入れてやる! 待っておれい!」と叫んでぱっからぱっから、と去っていく。

 私はそれを唖然としたまま見送って、それから、どうやらあの王子は私の考えているよりも遥かに面倒臭い相手であるらしい、と思う。


      □□□


 魔王軍における「最強の魔物」であるグランドマスターが破った戦果は大きい。例えこの後でうっかり私たちが敗れたとしても、魔王軍が被った損害は計り知れない。

 素晴らしい戦果だ。

 ちょっとばかり、素晴らし過ぎるくらいに。

 だから、


「いやはやお見事ですな、アメリ王女殿下」


 と、まだ見つからない相手を探して廊下でばったりとエンカウントした見るからに悪役面の大臣とその取り巻きの貴族たちABCDEF以下略を見たときの感想は「うわあ」ってなものだった。しかも回り込まれてしまった。

 ねっとりとした口調で言われたその言葉に、何かしらの含みがあることはもちろんわかる。これでもかと言わんばかりに小物じみた印象を相手に与える下卑た顔を見れば誰にでもわかる。


「かの戦王の軍勢をここまで追い詰めるとは……流石は噂に名高い第七国の王女殿下――さすがの智略ですな」


「いいえ。そんなことはございません」


 と私は内心の気持ちを完全に封殺して、笑顔で応える。


「全ては勇者様と、それに付き従う聖女様を初めとする戦力があってこそ――私の策など、ほんの微力に過ぎませんよ」


「ご謙遜を――それに、戦力と言えばかの勇者と並ぶ力を持った彼がおるでしょう。あの――人の姿をした化け物が、ね」


 面倒だな、と私は思う。

 どう返事をしたところで、次に持っていく話の方向は大して変わらないだろうが――その中で、一番被害が少なそうな言葉で、私は応じる。


「『鬼人』と呼ばれている彼のことですね」


「そんな呼ばれ方もしていたのでしたな――さすがは王女殿下。お詳しいですな」


「彼も私たちの大切な仲間の一人ですから」


「ええ、そして『貴方にとって』大切な仲間でもある」


 あーもー来たよ来やがったよ、と私は内心で思いつつ、素知らぬ顔で相手の次の言葉を待つ。


「王女殿下は、その『鬼人』殿と随分と仲が宜しいとお聞きしておりますよ――そう、とても深い間柄だと」


「ええ――」


 どっちにしろジリ貧なので、私は意図的に隙を作ることにした。


「――苦難を一緒にする仲間ですからね」


 その言葉に対し予想通りというかその斜め下と言うか「寝床も?」と貴族の一人が言って、貴族連中の中で忍び笑いが巻き起こる。

 大臣と何人かの貴族は笑わない。

 あ、これ何かあったら笑った連中だけトカゲのしっぽ切りされる奴だ――と私はどうでもいいことを考えて思考を逸らす。ここで腹を立てたら連中の思う壷だ。適当に流してでは私は用事がありますのでおほほ、とでも言ってこの場から逃げよう。それからバットの奴に「ひでーよ第一国の貴族連中ちょーひでーよー」とでも愚痴ろう。

 と、そこで。

 ぱち、ぱち、と。

 廊下の奥から、拍手の音が鳴り響いた。


「いや――まったく、本当に素晴らしいな」


 その発言と鳴り響く拍手に、ぴり、と空気が張り詰める。

 第一国の貴族連中の、私に向けた生半可な牽制とは違う――本物の敵意。

 それをさらり、と受け流し発言する男。


「我々がこれまで手も脚も出なかったグランドマスターをこうも容易く打ち倒すとは――いや、我々の面目は丸つぶれだな。まったく」


 若い――とは言っても、あくまでこの場にいる人間としては、であって年齢的には私よりも年上――たぶん三〇前後くらい。なんかちょっと気障っぽい感じだが、めっちゃイケメン。

 そして眼鏡。

 やべーな、と私は思う。

 眼鏡の気障男とか、何だこの萌えキャラ。もしこれで美少年だったら完璧だった。

 ちょっとバットの奴に見習って欲しい。


「それで――」


 彼が言う。

 ちょっと芝居がかった口調と仕草で。

 大臣に、貴族の連中に。


「――そんな偉業を成し遂げた女性に、花束の一つも用意せずに、一体何をしているのかな? 貴方がたは?」


 ぴりぴり、と空気が震える。

 うわあ、と私は思う。めっちゃバチバチしてんな第一国。なんかもう、これならちょっと火種撒いてやれば簡単に攻め滅ぼせそうな感じだ。

 そんな中で、大臣が答える。


「――我々は、ただ彼女に感謝を述べているだけだよ。ルーズヴェルト」


「ああ、それは良かった。何と言ってもそちらのお嬢様は、『あの』第七国王の愛娘だ。何か失礼があってはいけない。そう――決して、だ。なあ、君もそうは思わないかい?」


 と笑顔で彼が呼びかけたのは、先程「寝床も?」とか言いやがった貴族で、いきなり呼びかけられたその貴族は怯えたように身をすくませる。そこに間髪入れずに、


「ああ、ちょうど良かったな。君には今度第七国王に挨拶の手紙を持っていってもらおうと思っていたからね――何、大丈夫さ。今日のことはそちらの王女殿下から第七国王へと伝わるはずだから、きっと彼も快く迎え入れてくれるだろうよ――それはもう、例のギロチンを出して大歓迎してくれるだろうな」


 と告げられ、さっ、と貴族の顔が青ざめる。

 助けを求めるように左右に顔を向けるが、周囲の貴族連中は、すっ、と視線を逸らし、彼を無視して大臣と共に去っていく。どうやら、さっそくトカゲの尻尾切りされたらしい。

 まあ、私としては今日のことをいちいちあの第七国王に告げるつもりはなかったから大丈夫だとは思う。手紙の内容が「こいつ娘さんに失礼なこと言ったんで始末していいですよ」だったりする可能性はあるが。さすがにそこまで責任は持てない。

 ふらふら、とすでに死体になったような足取りで一人寂しく去っていくトカゲの尻尾から視線を外し、にこやかな笑みを浮かべるめっちゃ気障な男に向ける。

 ルーズヴェルト・リバース。

 それが彼の名前。

 第一国の由緒正しき家柄に属する上級貴族リバース家の、若き当主にして――世界に名を轟かせる第一国の改革者。

 かつて大臣の地位にあった父が政敵――というかぶっちゃけ今の大臣――によって暗殺された後、放逐され、没落の道を辿るかに思えたリバース家。それを、その卓越した手腕によって立て直し、さらにその延長上と言わんばかりに「斜陽の大国」と呼ばれていた第一国そのものも立て直してみせた男――つまりあれだ。中身までイケメンな完璧超人って奴だ。爪の垢でもかっぱらってバットの奴に煎じて飲ませるべきだろうか。

 はっきり言って完全に次の大臣候補であり、完全に敵対関係にある現大臣一派としては、適当な醜聞をでっちあげてでも引きずり下ろしたい相手ではあるのだが、そうもいかない。

 なぜって、まあ、そりゃそうだろう。今、このイケメン眼鏡を引きずり下ろしたら、第一国はおそらく、またもや斜陽の大国に逆戻りだ。そんな国の権力者になっても甘い汁なんて吸えっこないし、普通に滅茶苦茶大変だと思う。下手すると責任を取らされてギロチンに掛けられたりする。

 そう。

 そういう意味では、第一国の貴族連中――それらを統率する筆頭である大臣は、腐ってはいるかもしれないが、無能ではない。

 第一国にとっては、幸運なことに。

 そんなわけで、この気障男と大臣一派とが険悪な理由はわかるのだが、分からないのは、何故、私を庇うような発言をしたのか。

 必要がないはずなのに。

 おっさん共に寄ってたかって虐められていたお姫様が可哀想だったから。

 んなわきゃない。

 だって私は第七国の王女だ。つまるところ、あの鬼畜で外道な王の娘なのだ。

 当たり前だが、世間一般の評判は芳しくない。夜な夜な美しい少女を街からさらってはその血を飲んでるとか本気で信じられている。本物の王女様のやっていたことを考えるとあながち的外れとも言えない。

 しかも、露骨なくらいに「勇者」とあのわけのわからない怪物な「鬼人」を自国に取り込もうとしている。第四国の教会の支援の下「勇者」を育て上げ送り出した元締めである第一国としては、油揚げをかっさらう鳶だとか、お魚咥えた泥棒猫だとか、サプライズのつもりで早く家に帰ったらベッドの上で妻と一緒だった部下みたいなものだ。軽く切れていいと思う。そりゃ塩対応にもなるってものだ。

 つまるところ、あの場における私は完全にサンドバックであり、言葉の暴力でぼっこぼこに殴られるために存在していただけに過ぎない。

 そして、サンドバックを助ける必要性が私にはちょっと分からない。

 分からないから――少し、怖い。

 私は告げる。


「ルーズヴェルト様――ありがとうございました」


「いやいや、お恥ずかしい限りです――まったく、最近の貴族連中は品が無くて困る。女性というものは、宝石よりも美しく、もっと優しく丁寧に扱うものだというのに――ね?」


 と言って、くるり、と手の平を返すとそこに現れたのは一輪のバラ。

 気障すぎる。

 ちゃんとトゲが抜かれているそのバラを受け取りつつ、私は彼に告げる。


「……貴方とは、一度、お話したいと思っていました」


「こちらこそ、貴方様のような可憐で知的な姫君からそう言われるとは嬉しいですね。それで、一体何でしょうか?」


「一つ、ご相談が」


「ふむ」


 と一つ頷き、ぱちん、とルーズヴェルトは指を鳴らす。瞬間、ぴん、と空気が張り詰めるような感覚――精神的なものではなく、実際に、肌で感じられる何か。


「……魔法?」


「ないしょ話をするための、ですね」


 と言って、人差し指を唇に当て、片目を閉じてみせる。


「私は、器用なことが唯一の取り柄でして」


 いちいち気障な仕草だが、恐ろしいことにこの男の場合、それが嫌味にならない。あれだ。イケメンの成せる技だ。バットの奴には絶対に無理だろう。


「それでは、ルーズヴェルト様――」


 私は一つ息を吸う。

 はっきり言って、これから彼にこれを打ち明けるのは、ちょっとした賭けになる。

 あまり分の良い賭けとは言えない。リスクだって多大にある。

 でもやるしかない、と私は腹をくくって告げる。


「――この第一国に、魔王軍の手の者がいます」


 その言葉に、ルーズヴェルトは表情一つ変えずに告げる。


「やはりそうですか」


 ――賭けに勝った。

 心の中でそう叫ぶのと同時に、私はちょっと、ぞっ、とする。思っていたよりも、この男はやべーのかもしれない、と。


「こちらの情報が、どうやら漏れているようです――ですから、意図的に、こちらに偽の情報を流しまして」


「そう言えば、大臣の奴がかんかんになってましたな。最近、勇者の連中の独断専行があまりに酷い、と」


「すみません」


「何、幾らでも怒らせておけばいいのです。自尊心でぶくぶくに膨れあがった男ではあるが、あれでなかなか目の前の状況は理解できる男でもありましてな。貴方や、かの『鬼人』がいなければ、現在の状況はない、ということも、頭ではちゃんと理解しています」


 そう言ってから、ルーズヴェルトは肩を竦め、溜め息まで吐いて言う。


「――もっとも、理解した上でアレだから、厄介な御仁でもあるのですがね」


「貴方なら」


 と、私は言う。


「信頼できると、思いました――ルーズヴェルト様。どうか、ご協力をお願いすることは、できませんか?」


「喜んで」


 と、ルーズヴェルトは気障ったらしい仕草で頷き――でも、次の瞬間、不意に真面目な顔になる。

 気障ったらしい部分が消えて無くなると、そこにいるのは、腐った貴族たちを戦い続け、この第一国をより良い方向へと導こうとし続けてきた、若き改革者だ。


「アメリ王女殿下」


「……はい」


「個人的な意見を言わせてもらえれば――私は、貴方や勇者一行をこうして戦わせているのは、恥ずべきことだと思っています」


「……」


「なんせ、貴方がたは、私たちからすればまだほんの子どもだ」


 す、と。

 一つ、頭を下げてルーズヴェルトは私に告げる。


「――私は、一人の第一国の民として、貴方たちに感謝しています」


「……頭を、上げて下さい」


 と、私は言う。他に言葉は出ない。

 その言葉を受けて、顔を上げたときには、もうすでにルーズヴェルトは、元の芝居がかった気障ったらしい態度に戻っている。


「では、これにて失礼いたしましょうか――またお会いできることを心待ちにしていますよ。アメリ王女殿下」


「ええ、こちらこそ」


 と私は告げ。彼は去っていく。

 本当に、何かの間違いであって欲しい、と思いながら――「視る」。

 ……間違いでは、なかった。

 私は手の中にある一輪のバラを見下ろす。

 廊下を背中を向けて去っていく気障な彼。

 彗星の如く現れ第一国の腐った貴族たちと十年以上前から日夜戦っている、第一国の上級貴族リバース家の、若き当主にして世界に名を轟かせる第一国の改革者。

 そんな彼の本名は、でも、ルーズヴェルト・リバースではない。

 私は「視る」ことができるから、彼の本名を知っている。

 なぜなら、この間、会ったから。

 グランドマスターを倒した後で現れ「はっ! 所詮は腕っぷしだけの木偶の坊だったな!」とベタなことを言って去って行った相手。


 ――ズ・ルー。


 魔王軍が四天王の一柱――「謀略王」。

 それが彼の本当の名前で、正体。

 ちょーやべーな、と私は思う。

 まじでこれ、どうしようか?

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