第36話 走れメロス(2021-11-08)
メロスは激露した。
激露とは、激しく露出する事である。
つまり、メロスは裸だったのだ。
「山賊どもめ、パンツの一枚くらい残してくれればよかったのに」
メロスは妹の結婚式から帰る途中、山賊に出会ってみぐるみはがされてしまった。
それで、この有様である。
だが、日が暮れるまでに街に戻らなければ親友のセリヌンティウスは殺されてしまうだろう。
だから、裸でも走った。
友を救う為に。
西の空が赤らむ頃、必死に走ってきた甲斐もあり街が見えてきた。
だが、そこでメロスの試練は終わりでは無かったのだ。
「おい!みろ!あいつ、裸だぞ!裸で走っているぞ!」
そう。ご存じストリーキングである。
犯罪である
「きゃー!ヘンタイよ!」
やめろ!叫ばないでくれ!
「やだ、あの人の・・・すごく、おおきい!」
メロスのものは、人並み外れて大きかった
「すごく、揺れてるわ・・・」
そんな事を言われて、今まで意識していなかった部分に意識が行ってしまう。
そう。裸だと、つまり腰から下に何も履いていないと股から飛び出た部分(あえて言わない)が足を前に出す度に、ぴたん、ぴたんと内ももを叩くのだ。
それを意識してしまった為に、その部分に適度な刺激を感じてしまう。
意識すまい、と思っていても一度意識してしまったものには抗いがたく、ざわり、ざわりと意識にのぼってしまう。
そうすると当然、むくり、と例のものが立ち上がってきてしまうのだ。
「うわ、あいつ走りながら勃起してるぞ」
「変態だ!」
「やだ、主人のより大きい・・・」
そんな騒ぎに、街を警邏している兵士が気づかないはずが無い。
「キミ、ちょっといいかね?」
メロスは連行されてしまった。
――――――
ご存知、走れメロスのパロディだけど、数日前に誰かがパロディを書いてたのを見て思いつく。
というか、メロスのパロディ多すぎ。t〇getterに「走れメロス」パロディー集なんてのもあるじゃん・・・
一体、何が人をメロスのパロディーに走らせるのか。
そういえば改めて原作の方を読んでみると、メロスは山賊に出会っても倒しちゃってるんですね。
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