第30話 魔王?そんな事より筋肉だ!(2021-01-07)
よいこのきんにくしんわ
むかしむかし、人々は平和に暮らしていました。
だがそこにっ!攻め入るっ!魔王の軍勢っ!
無慈悲にも魔王の軍勢は、人々の街を容赦無く攻め滅ぼしていきました。
あぁっ神様、どうか私たちをお助けください!
魔王の恐ろしい軍勢を前に、人々は神様に祈るより他になかったのです。
そうした人々を哀れに思った女神様は、ひとりの
無限に成長する筋肉という
ふんっ!ふんっ!ふんっ!
勇者様は、元気に筋トレをしていました。
「勇者様。どうか、魔王の軍勢を蹴散らして平和を取り戻していただけませんでしょうか?」
「いや、村長よ。まだ、トレーニングが足りないと思うのだ」
この世界に降臨された勇者様は、辺境の村に、お邪魔しておりました。
そして毎日、額に汗して筋トレする生活をしていたのです。
「それより村長。どうだ?この筋肉は?」
アブドミナル・アンド・サイ!
ポーズをとると、引き締まる勇者様の筋肉!
肩にメロン載せてんのかい!
どこからともなく掛け声がかかりました。
ふんっ!ふんっ!ふんっ!
今日も勇者様は元気に筋トレをしています。
「勇者様。そろそろトレーニングは十分ではないでしょうか?」
「いや、村長よ。まだ、トレーニングが足りないと思うのだ」
勇者様に与えられた
「ゆえに、女神様のご期待に沿う為にも!」
ふんっ!ふんっ!ふんっ!
「筋肉を鍛えねばならない!」
勇者様は今日も脳筋でした。
「それより村長。どうだ?この筋肉は?」
ポーズをとると、引き締まる勇者様の筋肉!
フロント・ダブル・バイ・セップス!
肩にスイカ載せてんのかい!
ふんっ!ふんっ!ふんっ!
今日も勇者様は元気に筋トレをしています。
「勇者様。魔王がこの村に攻めてきます!」
その言葉に、勇者様は悠然とポーズを決めます。
モスト・マスキュラー!
肩に地球載せてんのかい!
その日、人々は今まで住んでいた星を捨て、新たな地へと移住する。
「という訳でね坊や、私たちは勇者様の筋肉の上で暮らしているのよ」
「ウソだーっ!」
――――――
数日前に思いついたメモ書きを清書・・・とか思ってたらもう十日前か・・・
メモが溜まっていく一方なので、もう少しペースを上げて処理できるようにしたいところ。
書くのに慣れてない、というより、読む方が楽だから読む方に流れちゃうんだよなぁ・・・
メモにはこんな頭の悪そうな文も残っていた。
――――――
たいよう;ゆうしゃさまのあたまはつるぴかだよ。たいようを直接みたらまぶしいのはとうぜんだよね
つき:ぐりっぷをにぎにぎしているゆうしゃさまのおててだよ。だからかたちがかわるんだ
――――――
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