第18話 どうやら 人生のある時点で、このシーンのURLが分かってしまったようなので、ちょいとアドレスバーをいじってみる。(2020-05-25)
「この世界の真理を見つけたぞ!」
などと叫んでいるのは、勇者ごっこをしていた勇者役のけんたくん。
そのセリフは、勇者じゃなくて賢者のものなんじゃない?
「人間は全てのものに名前をつけるんだ。形の無いものにだって。さらには今している事にだって!」
なんか、難しい事言い出した!
「そして、そういった名前のある『事件』の合間を埋める『日常』が合わさって『人生』になるんだよ!」
どうしたの?いつものけんたくんじゃないよ?
「そして、その事件、シーンには、URLが割り当てられていてアドレスバーに表示されてるんだよ!だから、そのURLをちょっと書き換えてあげると・・・」
ちょっとけんたくん!ほんと、だいじょうぶ?熱無い?
わたしが心配になって、けんたくんの額に手を当てようとした時、忽然とけんたくんが消えちゃったんだ!
おっす!おら、けんた!
今日、とつぜん、上の方にアドレスバーが見えるようになったんで、ちょっといじってみたんだけどしっぱいしたみたいだな!
なんだか一面、まっしろなせかい・・・目の前には、なんだか覚えのある、きょうりゅうみたいなのがいるぞ?
ん?こいつ・・・なんだかうごくみたいだぞ?
そんな事、おもってると、きょうりゅうのはいけいが右に向かって動きだした。
きょうりゅうの目の前にサボテンがせまっている!
うぉ!ぶつかる!インド人を右に!
と思ってたら見事ぶつかってゲームオーバー。
なんだったんだろ?
「おやおや?おきゃくさまかの?」
きょうりゅうであそんでいたら、いつの間にか、そばに白ひげのおじいさんがいた。
「おっす!おらけんた!よろしくな!」
「ホッホッホ。元気な子供だな。わしはまぁ、おじいさんとでもよぶがいい。よろしくな。」
たのしそうに笑うおじいさん。
「なぁ、おじいさん。ちょっとアドレスバーをいじったらこんなところにきちまったんだが、ここはどこなんだ?」
「ん?おぬし、アドレスバーが見えるのか。ここはな、いわゆるじげんのだんそうという場所なんだが、迷った人がすぐわかるように、わしがつくっておいたんじゃよ。」
「そうなのかぁ。てきとうにいじっちゃダメなんだなぁ。」
「うむ。下手すると、どこでも無い場所に飛び込んでずっとうろつくことになってしまうんだぞ。まぁ、そんなことが無いようにわしがこの場所を作ったわけなんだが。」
「おぉ!じいさんすごいんだな!」
「ほっほっ!まぁ、不用にここに飛び込む事が無いように、お主のアドレスバーに補完機能をつけてやろう。どことなりと飛ぶがよい。」
「じいさん、ありがとう!」
そうして、おれはアドレスバーの良さそうな候補を見ながら次の世界に飛んだんだ。
「くっ!ここまでか!」
「勇者様!勇者様!」
「ククク・・・ふがいないな、勇者よ!」
俺はアドル。
世界を脅かす魔王を倒す勇者として魔王と対決したのだが・・・到底、及ばなかったようだ。
すまん、姫・・・すまん、パーティのみんな・・・すまん、国民たちよ・・・これからの皆の受難を思うと、このまま倒れる訳にはいかないのだが、もう指一本動かす事も出来ない・・・
そんな事を思っていると、突然、彼が現れたんだ。
見慣れない服を着た少年が。
「なんだ?貴様?」
「おっす!おらけんた!まおうのおっちゃんをたおしにきたぞ!」
「何、寝言を言っておる!」
/魔王が/ずばばばば〜ん!
「うわっ!や〜ら〜れ〜た〜!」
少年が何かつぶやきながら何かをすると、次の瞬間には魔王がずばばばば〜ん!と真っ二つに!
「え?何が?」
「魔王を・・・倒した?!」
結局、突然現れた勇者けんたによって、魔王は倒され世界は平和になった。
勇者けんたは・・・
「おら、つぎのせかいにたびだってくる!」
などと言って忽然と姿を消してしまったので、魔王を倒したのは俺の手柄になってしまったが、正直、心苦しい。
恩人となったけんたに存分にお礼をしたかったのだが・・・
いや。だが、姫をショタコンにした罪は許さんぞ!
***
童話風に書こうとしたけどなんだか中途半端に。
どの漢字をひらがなにすると良いのか?とかよく分からないので難しそうなのを適当にひらがなにしたり。
いきなりネタがぞろぞろ降ってきたんだけど、例によってお互い関連の無いものばかりなので少しづつ放出。
あと、自宅勤務になって通勤時間分余裕が出来たので、以前より読書が進む。
みんな、面白いの書いてるなぁ。。。
もう少しうまい文が書ければレビューとかも書きたい所だけど、まだ読み返してみるとうまく伝わらない感があるので点?だけつけとく。
評価が低くても面白いのありますね。
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