第16話 悪役令嬢のメイドたちは、お嬢様の事を好きすぎる。1(2020-05-12)

『「世界」が「世界」として存在する。』

そんな、当たり前の事に疑問を感じたのは、5歳の誕生日の時だった。



「姫さま、おはよぉ〜。」

目を開けると、びっしりと・・・覗き込んでいた羽つきピクシーが挨拶をしてくる。

何が楽しいのか、キャッキャッと笑いながら。


物心ついた頃から、私の周りには妖精がたむろしていた。


他にもメイドや使用人がいて、こんなの邪魔じゃない?と思うんだけど、慣れたものなのか、みんな適当にやっているらしい。

ピクシーたちの声で気づいたのか、早速メイドが部屋に入ってきた。

「お嬢様、おはようございます。御髪を整えますね。」

頭に止まってるピクシーたちを何気ない仕草で振り払いながら髪を梳いていく。


「ひっど〜い!もうちょっと、優しくしてよ!」

振り払われたピクシーたちが、コロコロ転がりながら文句を言っては消えていく。

ぷんぷんと擬音がつくくらいに怒っている仕草をしていて、申し訳ないけど微笑ましい。



妖精と言っても、色々と種類があるという。

あと、在り方にも。



この、コロコロ転がってる子たちは言うなれば野良の妖精たちで、気ままに現れては気ままに消える。

生き物というより、ある種、精霊のようなものらしい。

人の中には精霊に好かれる性質の人がいて、そういう人たちはえてしてすごい魔法を使えるという事だ。

そんな感じで、私の場合は妖精に好かれているらしい。

妖精に好かれても、別に魔法がうまくなる訳じゃないみたいだけど。


そして、もうひとつの妖精たちの在り方。

彼女たちは、ピクシーたちとは違って、人と同じように体を持っている。

そして、気に入った場所や、気に入った人と一緒に「在る」のが喜びなのだという。

サリィさん―今、髪を梳いてくれている子―も、そういった妖精で、シルキーと呼ばれる妖精の一種。

古いお屋敷などに取り憑いていて、家のお手入れなどを手伝ってくれるんだとか。



そんな感じに、私の周りには妖精がいっぱいいる。

私の、ものごころがつく前から。



だけど、私は知っている。

には、妖精が存在しない事を。




――――――



ここ最近、イイ感じの作品を数本、読ませていただきました。


2本ほど、悲劇もの・・・うわーん!なんで、こんなイイ子がこんなヒドイ目に会わなくちゃいけないんだぁ!

せや、こんな感じの作品書いたろ!


2本ほど、喜劇?・・・うわははは!やはり、笑って喜んでみんな幸せになれるのがいいよね!

せや、こんな感じの(ry



うん。こんな調子でブレてるから全然書けないんだろうなぁ。


という訳で(?)設定が大きくなりすぎて手がつけられなくなってるのを、ガス抜きみたいな感じで放出していきます。

そのうち、まとめられたらいいなぁ・・・


ちなみに、メモの日付を見た感じだと初出が2019-09-26。

書いてやらないと物語が死ぬ、というような事を言っていた方がいましたが、たしかにそう。

もっと古いメモとかあるし・・・いつか日の目をみる事があるのだろうか。。。

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