第23話 衛生観念とか(2020-10-24)
ちょっと思った事というか雑記
※今回は、汚い話が出るので苦手な方はご注意を。
細かい話は忘れてしまったが、酷い怪我を負ったゴルゴ13が、何かの組織から追われているのでまともな医者にかかれないところ、腐った死体から蛆を傷口にのせるような事をしている場面がある。
なんでも、蛆というのは生きた組織は食べないで、死んだ組織だけを食べるので、膿んだりしている患部においておくと、綺麗にしてくれるのだとか。
直感的には納得出来ない方法であると思う。
だが、その「直感」、というのがどうも怪しい。
ノア・ゴードン「ペルシアの彼方へ」という小説は、11世紀頃のイギリスの話で、主人公のロブ・J・コールが、その頃の医療最先端を行っていたペルシアへと旅立って学んでくる話だ。
確か、冒頭がいきなり主人公が生まれてくる場面で始まるのだが、場所が馬小屋で、新生児を硬い地面で受けるのを避けるためなのか、家畜の排泄物の山に着地するような事になっている
そして、主人公の母親は産褥熱で死んでいる。
産褥熱とは、お産の時の子宮や腟などへ細菌感染が原因らしいので、馬小屋のようなところでお産をすればまぁ、残当といえばそうなのだが、キリストが生まれた場所とか、厩戸皇子の話とかあるところからすると、昔はそういうのが当たり前であり、清潔という概念が無いのか、それとも今とはかなり違っていたのではないか。
「直感」と言いながら、その背景には、自分の習った常識みたいなのがあるのだ、とそう思う。
そうした話は、物語の中盤にも記述があり、刃物で傷を受けた場所に刃物を当てておく、というような呪術じみた治療法が書いてあったような・・・
(細かい描写を忘れてしまったが確か、刃物の傷は、刃物が克服するんだ、とかそういう思想)
古い話とかを読んでいると、傷の治療に、辛子を塗った湿布や糞を塗った湿布を貼り付けておく、なんてのがあった覚えがあるが、物語の主軸ではなく一瞬触れているだけなので、どこで読んだかを思い出せない。
この辺をまとめて、どの時代のどの地方での話だったのか?という事が分かると、時代や場所によって違う常識ある、という事が分かって面白いと思うのだが。
うーん。今からでも、読書日記のようなものをつけておくべきか・・・
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