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昭和20年.8.15.日本は負け、戦争が終わった。もし、この世に、生まれ変わることがあったとしたら、と、ふしぎなことを考える。

でもぼくは宗教家でもなんでもない、ただの普通の人、でも、もし、そんなことがあったとしても面白そうだなと思える。

現在、30代~40代、昭和30年代から昭和40年代に生まれたぼくらが、中学の頃、荒れていたり、暴走族の兄ちゃんたちのような人たちが元気にやっていたり、大人になり、車をよく好きで乗るのが多い。ぼくたちの世代だ。

ぼくは一見ぱっと見はおとなしく、落ち着いている。

でもぼくは、ハンドルを握ると性格が変わる。

ぼくはただ、飛ばすだけではツマラなく、大きい車にのりたい、という気持ちが大型二種まで、いつのまにかとらせていて、ぼくは、18から学校に通いながら、老人の世話をする仕事を30と少しまで、仕事をしていて、介護の仕事をやり過ぎて、腰をわるくして、今は、タクシー(東京23区、みたか、むさしの)で、タクシーをやることになった。車の振動ははするマッサージ器のようなものできもちがいい。




くうそうの世界 昔話

(この物語はフィクション 作り話 想像です)


昭和17年、ぼくらは、旧日本海軍飛行隊にいた。

同期は、女好きの矢しまさん、手先の器用な、手塚さん、料理の上手な宮さん、メカが好きな大竹さん、計算が得意なとねちゃん、隊は違うが、別の隊に親友のおこだがいた、少し、偏屈で、変わっているがいいやつだ。

戦争は、最初は良かったが、しだいに、悪くなっていった。

訓練のことは大変だったけれど、楽しかった。

でも、戦争が深まっていくっと、そうと思えず、仲間が一人ずつへっていった。最初の出撃でオコダが死んでいった。

変なやつだけどいいやつだった。矢しまさんこんど、次の時代では何をしたいの、オレは女が好きだ、芸能会社でもやりたいな。手塚さんは何をしたい、水道に携わる仕事をしたい、おいしい水が好きな人だ。宮さんは何をしたい、料理の仕事がしたい。

役所の仕事がしたい、オレは今度は病院、人に携わる仕事をしたいとそのころ思っていた。

出撃の少し前、東京の女房子供に別れを告げた。





ぼくらは、空と海を眺めながら、はばたいて、ちっていった。

出撃の前、みんなでまたあの世、来世で会おうと誓った。

そして、ぼくらは生まれ変わり、今、この時代にいる。

仲間内でも、はやく、生まれてきた人、遅く生まれてきた人はいるが、また、この世で会うことができた。最初に会うことになったのは、オコダに会うことになった。東京に来て、トラックに乗り、新木場の冷凍トラックにて一緒に働くことになった。

やつは昔からバイクが好きで、変わらない、こっちにきて、族に入り、特服を着て、少し暴れていたようだ。相変わらずだなと思った。やつはすこし女運が悪い。少し女に対して奥手はあいかわらずだ、よくしゃべる、変わらないと思えた。

矢しまさんはTV局の仕事、その後芸能プロダクションをやるが、バブル後はじけたようだ。とねちゃん、役所仕事をしてやっていたようだが、一般会社にいきうまくいかなかったようだ。

宮さん、会社員で、ファミレス会社の社員をやっていたようだ。

手塚さん、水道やをやっていたようだ、大竹さん、





あいかわらず裏の世界にも通じていた人、うろだんプ10そうをやり、バブルのはじける前、あな屋をやりながら、ダンプをやっていたそうだ。ぼくはというと、老人介護を携わっていたが、人の世話をやりすぎ、腰をヘルニアでやめ、タクシーの世界に飛び込むことになった。

みたか、かいせいひこうたいで、再会することになった。

みんな、あいかわらずだと思えた。今、バブルがはじけた今、世の中、何でもそろっていて、困ることがない時代だが、戦役と同じ、時代は、これからだと思う。これから作る時代だと思う。まだ、東京の都心のタクシーは、まだ、がんばれる。僕らが乗り始めた頃、AVMたたき無線は最後の一年となり、一年後、8割はナビムセンに、切り替わることになった。AVM装置は、新人にとって、ただの緊急信号を発するもの程度、流して、道を覚え、ポイントを体でおぼえた。




そうそう、女房、子供とは、この世でまた巡り会えた。三人は東京大空襲で焼け出され、助からず、ぼくはおしゃれこばち2ひきつきというかたちでめぐり会えた。

ぼくは、女房子供に会うまで、女運が悪く、なかなか女と一緒になれなかったり、別れたりすることが多く、女房と子供は運命の人ということだった。


ぼくにとって、車とは、ひこうきのようなものに思えることがある。道路は空に見え、海に見えることがある。

はじめて、車に乗ったとき、は感動があり、緊張があり、懐かしいものがあった。そして、ぼくも父親と同じように、今、タクシーで仕事をしている。今は、とにかく、10年乗るのが目標。おやじの代わりに、個タクをとりたい、目標である。


「くうそうの世界より」  おわり

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