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わたし、生まれは静岡、豆州(ずしゅう)の生まれ。
おやじのタクシー そしてオレもタクシーをはじめた。
オレは、静岡、豆州、修善寺で生まれた。オヤジは、観光のタクシーの運転手だった。黒塗りの観光タクシーは、かっこよかった。
いつも背広で、偏光グラスのサングラスをかけ、毎日、オヤジは、車を家に持ってきて、車を洗い、仕事に出かけた。クラウンに乗っているオヤジはしぶかった。幼稚園の頃、オヤジはクジラクラウンに乗っていた。
オフクロは、病院には行っていなかったが、精神分裂症みたいな感じで、おかしく、オフクロからは育児放棄され、オヤジに育てられた。オヤジはタクシーの仕事をしながら、家のことを何でもしてくれた。兄貴の話だと、オレのオムツの世話、トイレの夜中のシッコをしていたという。オヤジがいないとき、オヤジの方の、おばあちゃんがよくきてくれていたのをおぼえている。そんなオヤジに育てられた。
元々お菓子職人で、少し頑固な、まじめな、手先が器用な、オヤジだった。
老人福祉に携わるのはもうこれ以上身体を続けられない。
18から33まで、続けてきて、現場一すじ、ぼくは頭がない。事務は無理だった。
身体を壊して(腰)、Dr.からもストップが出てしまった。仕事を考えた方がいいと言われ、座れる商売を考え、大好きなドライバーの道を選んだ。むろんトラックは無理だ。バスに乗りたい。でもバスはすぐに大型2種はとれない。
むろん、大型1種はとって持ってはいるがむずかしい。ダンプに乗りながら普通2種をとりにいった。身体も鍛えた。
ダンプに乗りながら、永のかいたいのたもとをしながら、すわりこみながら、ダンプに大きなガラを投げ込み、身体を鍛えて、ハローワークからももらうものをもらいながら、普通2種をとりにいった。
年寄り(利用者さん)からおそわっていた、三鷹の開成交通にて、タクシーをはじめた。
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