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おやじ


むかし、自分のおやじは、タクシー(観光ハイヤー)通称、ハイタクを伊豆の修善寺でやっていた。ぼくが20になるまで、昭和のおわりから平成の最初までまだ、観光は、さかえていた。親父の口グセは仕事と、遊びのハンドルはちがう。タクシーをやりながら、学校に行きたい、東京に出たいと言ったとき、言われた。ハンドルは、遊びと仕事は違う。

タクシーは初めは、やめた。そのおやじは、昭和の激動の中、景気の良いときだけでなく、悪いときも知っている。

今はいいけど、いつかわるいときもくる。若い私はそこまで、理解していなかった。でもおやじは、いつもがんばっていた、会社でNo.1~10(トップテン)に入っていた。エースだった。

うちの会社の古い先輩、引退した。先輩。

あの世に行ってしまった先輩方、尊敬します。

仕事を覚えたいときは、古い人に教わる。


そして、6年がたった――あと4年、目標は個タク。

そして、アイカタの太田さん、いつまでも一緒に乗りたい。

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