第3話 クラブ活動

午後の授業が終了し、放課後になった。帰る者も居ればクラブ活動で学校に残る者も居る。

まあ、クラブ活動といっても普通の学校とは違い、ただの散歩みたいなやつだ。近くの公園へ行き足腰が衰えないように歩く。途中で休憩を挟んでまた歩くを繰り返す。


普通の活動だと激しい運動は老人には酷で怪我をする危険性もある。

校長のお達しで激しい運動は厳禁。

ただ、校長曰わく「怪我をさせれば、生徒の家族から苦情が来る。殺到すれば、最悪の場合閉校に追い込まれるかもしれない。だから、激しい運動は絶対にさせちゃダメ!学校の評判が落ちると致命的なんだよね。」


それでも、クラブ活動の負担は大きい。担当授業はもちろんのこと、担当外でも学校内で徘徊している生徒が居ないかチェックしないといけないので、気が抜けない。

リラックス出来るのは生徒の登校前の時間と下校後の時間。

生徒が居る間は何が起こるか分からない。その為、精神的にキツくなることもある。それでも、生徒の事を思えばキツいという言い訳は通用しない。それはただの「怠け」になってしまう。


話を戻すが、クラブ活動に参加している生徒は数十人程度と規模としては小さい。他の生徒は他のクラブ活動に参加する生徒とそのまま下校する生徒に分かれる。

ただ、生徒の年齢的な理由と転倒などによる事故防止の為、毎回数人の先生が同行(同行者は日替わり)している。

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老人学校 @noritaka1103

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